マイクロチップが猫ちゃんの命を守ります
猫ちゃんが迷子になったとき、ペットオーナー様はポスターなどを作って近所や動物病院の掲示板などに貼り、保健所や動物愛護センターに届け出ることになるでしょう。もちろんそれが最重要ですが、マイクロチップを装着しておけば、動物病院や動物愛護センター、保健所などで猫ちゃんが見つかる確率がぐんとアップします。
また、地震などで猫ちゃんが逃げてしまったような場合にも、マイクロチップは重要です。各都道府県の獣医師会は保護動物のマイクロチップを必ずチェックしますから、再び巡り会える可能性を高めてくれるでしょう。
マイクロチップの装着には、獣医師による体内挿入措置が必要です
マイクロチップは、直径2㎜、長さ約8~12㎜の円筒形の電子標識器具で、内部はIC、コンデンサ、電極コイルからなり、外側は生体適合ガラスで覆われています。
それぞれのチップには、世界で唯一の15桁の数字(番号)が記録されており、この番号を専用のリーダー(読取器)で読み取ることができます。
ワンちゃんや猫ちゃんの場合、埋め込む場所は首後ろの皮下が一般的です。痛みは普通の注射と同じくらいといわれており、鎮静剤や麻酔薬などは通常、必要ありません。
埋め込み後はAIPOに情報を登録します
マイクロチップを埋め込んだら、マイクロチップの番号と飼い主の名前、住所、連絡先などのデータを、ペットオーナー様が「動物ID普及推進会議(AIPO)」(AIPO事務局 〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1西館23F 公益社団法人 日本獣医師会 TEL:03-3475-1695)のデータベースに登録します。登録料は千円です。AIPOは(公財)日本動物愛護協会、(公社)日本動物福祉協会、(公社)日本愛玩動物協会、(公社)日本獣医師会から成る「全国動物愛護推進協議会」による組織です。
埋め込み措置をした動物病院が登録用紙と申込ハガキをくれるので、必ず送付してください。送付をすれば、登録完了です。
迷子のワンちゃん・猫ちゃんの情報を検索できるのは限られた人だけです
ワンちゃんや猫ちゃんが保護されて動物病院や動物愛護センター、保健所などに運ばれると、職員はマイクロチップのスキャニングを行います。番号が表示されたら、各センターなどの職員や獣医師会に所属している獣医師しか閲覧できないAIPOのデータベースで、番号とペットオーナー様の照合作業を行います。
このとき、データベースに登録されているペットオーナー様の情報が古く、住所や電話番号などが変更されていると、せっかく猫ちゃんが保護されたのにペットオーナー様と連絡が取れなくなってしまいます。引っ越しや電話番号変更のあとは、必ずAIPOに連絡をしてください。
環境省もマイクロチップ挿入を推奨しています
マイクロチップの埋め込みは、ワンちゃんは生後2週齢、猫ちゃんは生後4週齢頃から行えるといわれています。費用は動物病院によって異なりますが、猫ちゃんの場合は、数千円程度です。
環境省は、平成18年に施行した「動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針」において、「(4) 所有明示(個体識別)措置の推進」を明記しています。たった数千円の投資が、猫ちゃんの安全を高めます。次回健康診断のときにでも、かかりつけの獣医師さんにマイクロチップ挿入の相談をしてみてください。
いかがでしたでしょうか。
この記事が、皆様のキャットライフに少しでもお役に立てれば幸いです。
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