ブリーダーの価格設定から飼育環境を読み取ろう

ヒマラヤンは、飼育環境が性格や見た目に大きく影響を及ぼします。親猫の飼育が劣悪な環境で行われていた場合は、先天性の病気だけではなく性格も悪くなります。親の遺伝子を受け継ぐ際には、その性格の一部も受け継ぐのでブリーダーの飼育方法が非常に重要になります。価格設定は、その生体にかかった人件費や、食事や環境整備などによって決まります。つまり、高い価格が付けられていればいるほどに、環境が整った状態で飼育されているということです。これは、良いブリーダーにのみ言えることで、利益目的でブリーダーをしている人物の場合は、利益をより多く得る為に上乗せしている可能性もあります。価格設定から飼育環境を読み取ると共に、必ず直接ブリーダーの元に伺いましょう。真っ当なブリーダーであれば、生体を郵送するようなことはせずに、直接引取りに来るように要求します。そして、その時に本当に飼うことができるかどうかを、ブリーダーに見られることになります。逆に引き取る側としては、それだけ多くのことを調べられる場合には安心感を持てます。ブリーダーが愛情を込めて育てていれば、当然引き取る人物がどういった人物かをよく調べられます。それだけ良い環境で愛情を込めて育てられたヒマラヤンなので、きっと良い育ち方をします。
ヒマラヤンの性格を理解しよう

ヒマラヤンの性格は、ペルシャに似ていて非常に大人しいです。無理に運動させようとしてしまうと、返ってストレスを与えてしまうことになります。ゴロゴロと一日中寝ていることもありますが、無理に起こさずに任せましょう。ゴロゴロしているので、食事の与えすぎによって肥満体型になる場合もあります。飼い主が常に運動量を把握して、その時の状況に応じた分量を与えることが大切です。基本的に大人しくしていますが、人懐っこいのでせがんでくる場合もあります。その時に一緒に遊ぶ程度にしておきましょう。マイペースな猫はマイペースに過ごさせてあげることで、より健康的に育ちます。小さい子供がいる場合には、あまりヒマラヤンに構わないようにすることが大切です。温和な性格なので、子供に構われても怒ったりはしませんが、猫にストレスが溜まってしまいます。猫は運動量が多いことが多いですが、ヒマラヤンに関しては別と考えましょう。ヒマラヤンは、子供の頃は15時間程度寝て、大人になれば20時間程度寝ます。1日中寝ていることがほとんどですが、そういう習性の動物なのでそっとしておきましょう。
居住環境を考えてから引き取ろう
猫でも品種によって必要な居住環境は違います。ヒマラヤンは、基本的にのんびりと過ごしているので、広いスペースは必要ありません。また、ほとんど鳴くこともないので、マンションやアパートでも飼えます。しかし、他の品種と同様に高いところに登って降りられなくなることはあります。大きな家具を設置する場合には、階段の代わりにできるように小さめの家具を横に設置しておきましょう。部屋にいないと思ったら、家具の上の見えない部分で寝ていることもあります。逆に3階建ての一戸建てで飼う場合には、部屋のドアを全て開放しておいて、家のどこへでも行けるようにしておきましょう。動きたい時に動くマイペースな猫なので、基本的に自分で落ち着く場所を探します。より広い家で飼育することで、より伸び伸びと育てることができます。