野生のころの名残!自然界で生きていくための本能から狭い場所を好む

野生で生きていると自分の身は自分で守らなければなりません。ペットとして飼われていれば、敵に攻撃される・・・!なんて危険はありませんが、自然界での暮らしは敵がいっぱい。そんな時代に生きていたころの習性が本能として身についています。
–敵から身を守るため–
猫は単独で生きていた動物。群れ慣れをしていませんから、自分で敵を察知しなければなりません。そのため、かなり警戒心が強い動物です。
体の小さい猫は、自分よりも大きな敵から攻撃されることもあります。そんな時に、狭い場所に身を隠して、自分を守っていました。
猫ちゃんが嫌なことから逃れるために、狭い場所に入ったりするのは「逃げたい」という心理が働いているようですね。
–エサを取られるのはイヤだ~!隠しておきたい心理–
自力で生きていかなければならない猫は、獲物を自分で取ってエサとして食べて生きていました。捕獲してからその場で食べることはしませんでした。他の動物が入れないような暗くて狭い場所に、まずはエサを持ち帰ります。そこでゆっくりと食べていたんですね。
–獲物が来るのをじ~っと待つには最適な場所–
猫は自分が食べる獲物を自分で探す必要がありました。しかし、動物を捕食するために一日中動いていると体力が消費されてしまいますよね。そこで、狭い場所で隠れて獲物が来るのを待っていたとか。こうすることで体力も使わず、そして獲物がくれば持前の力で捕獲できて、チャンスを逃さないのです。
こんな名残からか、狭い場所で飼い主さんがやってきて、一緒に遊べるのを待ち望んでいるのかもしれませんね。
狭い場所は猫にとってのリラックススペース

私たち人間はどんなところでリラックスするでしょう。リビングであったりお風呂であったり、人それぞれ。でも、押入れの中や暗くて狭い場所では何だか落ち着きませんよね。むしろストレスが大きくなってしまいます。
しかし、猫はその逆。これも、野生時代の名残が大きくて本能からなのでしょうが、広い場所は落ち着かないのです。周りが囲まれていないような広い場所では、「いつ敵が来るのか」とストレスが溜まってしまいます。
そんな時に落ち着くのが狭い場所。リラックスして落ち着くようです。
また、猫は自分しか入ることができないスペースを縄張り的な意味で持ちたがります。猫がストレスを感じた時に入れるようなスペースを作ってあげると、猫はとっても安心します。
そして、愛猫が狭いところに入っている時に気づく点があります。それは顔を前方に向けているということ。落ち着きながらも、周囲に気を配っている様子がうかがえます。
段ボールや紙袋、押入れの奥などに隠れていても、顔をちょこんと出してリラックスしている可愛らしい猫を見ると、人間も癒されてリラックスしそうですね。
猫の体はとっても柔らかい

猫にとって狭い場所は、生きていくためには必須とでも言える大事な場所のようですね。でも、飼い主さんとしては「そんな狭い場所に入って体の方は大丈夫・・・?」と聞きたくなってしまいますよね。
実は猫は関節や筋肉がとても柔らかい動物です。体全体を長く伸ばしたり、曲げたり自由自在に隙間にフィットします。そのため「頭」が入る場所ならば、後は体をその狭い空間に合わせることができます。
狭い場所に入っても身体的にも無理がありません。むしろリラックスして猫の気持ちも落ち着きます。猫ちゃんと一緒に暮らす時には、猫の習性を理解して猫がリラックスできる「狭い」場所を作ってあげるようにするといいですね。
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