猫の舌~ザラザラの秘密~

2016.06.26

猫の舌~ザラザラの秘密~

こんにちは、そらにゃんです。 猫が毛づくろいしているところに手を差し出すと、猫の機嫌がいいときはついでに舐めてくれることがあります。 ザーリザーリ。 この頃は慣れてしまってなんとも思いませんが、猫を飼い始めた当初はその痛さにびっくり! 顔を舐められた時には嬉しいやら痛いやらで困ってしまいました。 さて、今回はこんな猫の下のザラザラの秘密についてまとめてみました。

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猫の舌の役割

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猫の舌じっくりを見たことがありますか?写真を見ればよくわかるのですが、剣山のような(大げさ?)突起状のものがびっしりと生えています。この突起を「糸状乳頭」と言い、毛繕いをするときのブラシ、肉を骨からそぎ落とすためのスプーン、水を飲むための柄杓といった役割を担っています。
肉をそぎ落とす・・・そんなにすごい威力があるなんて!とびっくりしますね。その気になれば私たちの顔の肉なんて簡単に削ぎ落とせるんじゃないの?と考えてしまします。
でも大丈夫。猫は自分の舌のザラザラとその威力をちゃんと理解しています。猫が私たちの手や顔を舐める時はちゃんと手加減してくれているのです。ちょうど爪を出す時、出さない時を心得ているように。
それにしてもどうして猫の舌はこれほどにもザラザラしているのでしょううか?

ザラザラの秘密

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猫は肉を主食とし、狩猟で獲物を得てはその肉を食べるといった生活をずっと続けてきました。仕留めた獲物の肉や内臓は余すことなく食べてしまわないと、次に獲物が得られるのかわからない中、体力を十分に回復できません。しかし猫の顎は犬や狼のように力があるわけではなく、骨や肉を噛み砕くことができません。そのため舌で獲物の肉などを舐め取らなければならず、結果、舌がザラザラとした突起を帯びるようになったのです。ザラザラした舌は滑りやすい脂肪の部分もちゃんと削ぎ取れ、必要な栄養を得られるようになったのです。
糸状突起は生まれたての子猫にはなく、離乳する頃から出来始めます。最終的に300個程。うーん、確かにこのザラザラでおっぱいを舐められたら、お母さん猫はたまったものじゃありません。うまくできているなぁ。

ザラザラは気持ちいい

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猫の舌は猫のグルーミングにも威力を発揮します。猫が毛づくろいしているところを見ていると、舌が滑っていった後の毛にはブラシで撫でたような跡が付いています。
猫の毛はふかふかでやや硬めの上毛とその周りの下毛に分かれています。上毛は一つの毛穴に最大6本生えることもあり、毛の密度は人間にくらべてかなり高いと言えます。この毛皮を十分にブラッシングし、皮膚のマッサージもしてしまう猫の舌。ザラザラが剣山のように見えるほどに鋭く、糸状というほど長さもあることに納得です。
全身のグルーミングをする時、毛の厚いところや目の周りなど皮膚の薄いところ、いろいろな部位に対して猫はうまく力を調整しているのでしょうね。猫同士でのグルーミングは本当に気持ちよさそうですから。

ザラザラで水を飲む?

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猫の舌の糸状乳頭は、猫が水を飲む時にも役立っている、と長く考えられていました。しかし最近の研究によって猫が水を飲む時は舌の先端しか水に触れていないことがわかったそうです。舌を驚くほどの早さで、かつ柔軟に動かして猫は水を飲んでいるのです。
水を飲む時の猫の舌の動きは秒速76.2cm。1秒間に3〜4回舐める動作を繰り返します。1回に飲む水の量は約140cc。想像すると舌の付け根が疲れてきます・・・。猫の舌にはザラザラの他にも秘密が一杯です。

猫舌の秘密

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熱いものが苦手なことを「猫舌」と表現します。確かに猫は熱いものを食べる事が苦手そう・・・。しかし人間以外の動物が自分で加熱処理した食事をとることはないのです。肉食動物である猫の食事の対象となる物の温度は高くてもせいぜい40℃まで。猫が最も食欲を見せる時の食事の温度は30〜35℃で、35℃を超えるとぱたっと食欲がなくなります。猫が熱い食事を食べることはなく、「猫舌」は人間が勝手に作り上げたイメージなのですね。

猫の味覚の秘密

猫の舌には味を感知する味蕾細胞が40〜40000個あります。しかし猫の味覚は人間ほど繊細ではありません。腐った肉の苦味、旨味と捉える酸味には敏感ですが塩味には鈍感で、特に甘味は全く感じません。猫が味を感じるのは下の周辺で、中央にあるザラザラとした糸状乳頭は、味覚を全く感じることはないのです。猫のザラザラは食事の道具としての機能の方が大きいのですね。

まとめ

いかがでしたか?
フランス語で「猫の舌」という意味のランドグシャというお菓子がありますが、実際の猫の舌はサクサクとしたランドグシャどころではない強靭なザラザラがついていました。小さくて可愛い猫の舌にこれほどの機能があることにびっくりですね。これからは舐められて痛くても、その舐められ心地をもう少し味わってみようかと思ったのでした。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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そらにゃん

そらにゃん

猫が大好きなおばさんです。猫、いいですね! 我が家には「そら♂」「すず♀」「りん♀」のニャンズがいます。 ずっと犬を飼っていて猫暦はまだ二年そこそこと短いのですが、長年の願いだった猫との暮らしに今もウハウハ状態です。ニャンズのおかげで仕事や家事や寄る年波の疲れも吹っ飛びます。 病気がちな「そら」のおかげで獣医さんと懇意になり、通院の度に先生から様々な猫情報を教えていただいてます。 いかにニャンズを満足させられるか、猫じゃらしの振り方を日々研究中。 得意技は猫に錠剤を飲ませること。←ただし「そら」限定!?

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