【ネコあるある】ネコちゃんは人の気持ちがわかるんです

2016.06.29

【ネコあるある】ネコちゃんは人の気持ちがわかるんです

会社で嫌なことがあって泣いていたら、ネコちゃんがそばに来て慰めてくれた。恋人と喧嘩してイライラしていたらネコちゃんがスリスリして癒してくれた……。ネコちゃんと暮らしていると、「ネコちゃんは、人の気持ちがわかっているのでは?」と思うケースが多々あります。今回は、「猫と認知」「猫の癒し効果」における、最新の研究をご紹介します。

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ネコちゃんは社交的!?

 研究により、ネコちゃんが社交的な動物であることがわかりました。ネコちゃんの社会的行動について研究をしているオレゴン州立大学のKristyn R. Vitale Shreve博士(以下クリスチャン博士)が発表した「猫と認知」に関する実験結果によると、ネコちゃんは人間が考えているよりもずっと社交的な動物だということです。

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 また、ネコちゃんは孤独に進化したと考えられてきました。ネコちゃんが社交的ではない、と考えられてきた理由のひとつに、ネコちゃんの祖先と考えられているリビアヤマネコの存在が挙げられます。イエネコの祖先と考えられているリビアヤマネコは、約13万1000年前の中東の砂漠などに生息していました。猟犬や外敵から身を守るための番犬として人間から必要とされ、かなり早くから人に飼われるようになったワンちゃんとは違い、ネコちゃんはネコちゃんの群れまたは単独で、鳥などの小動物を狩ってきたのです。
 主に家族で構成される群れや単独で狩りを行う場合、ほかの動物などと交流する必要はありません。人と暮らすことで社交性を磨きながら進化してきたワンちゃんと違い、ネコちゃんは孤独に進化してきた、と考えられていたのです。


人と共存する道を選んだ賢いネコちゃんが進化した

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 ネコちゃんが人と暮らすようになったのは、人が穀物を主食とするようになってから。おおよそ、古代エジプトの時代だといわれています。穀物庫を荒らすネズミや害虫に頭を悩ませていた人間は、ネコちゃんがネズミや害虫のみを狩り、穀物には興味を示さないことに気付きました。こうして、人間は穀物倉庫の番人としてネコちゃんを飼うようになったのです。人と暮らして進化する過程で、猫は社交性を学んでいったのではないかとクリスチャン博士は説いています。

 人と暮らすということは、犬や鳥などほかの家畜ともうまく折り合っていかなければいけません。家畜を襲って疎まれるより、人や家畜と共存してごはんをもらうほうが得だということに気付いた賢いネコちゃんが、伴侶動物として進化していったといえるでしょう。

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石原美紀子

石原美紀子

青山学院大学卒業後、出版社勤務を経て独立。犬の訓練をドッグトレーニングサロンで学びながら、愛玩動物飼養管理士1級、ペット栄養管理士の資格を取得。著書に「ドッグ・セレクションベスト200」、「室内犬の気持ちがわかる本」(ともに日本文芸社)、「犬からの素敵な贈りもの」(出版社:インフォレスト) など。愛犬はトイ・プードルとオーストラリアン・ラブラドゥードル。

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