猛暑を完全攻略！猫を絶対に熱中症にさせないマニュアル

猛暑の留守番対策

猫の体温は38度～39度前後であり、体温が41度を超すと脳障害を引き起こす可能性が高くなります。
真夏の締め切った部屋の場合は、日当たりにもよりますが室温40度を軽く超すでしょう。この温度は間違いなく猫の命を脅かすものとなりますので、経済的にも優しい29度程度の温度でのエアコン使用を是非ともおすすめします。人間の体感で言えば29度は決して涼しい気温ではないのですが、この程度の気温で猫を十分に熱中症から守ることができます。

今回は、真夏のワンルーム・エアコン未設置というワーストケースで対策を考えていきましょう。

–ポイント①すだれ設置(遮光)–

直射日光が入る窓の外側にすだれを設置して、室内の温度上昇を防ぎましょう。室内の遮光カーテンや遮光フィルムも有効です。光を室内に入れない、窓を熱くしないことが猛暑対策の基本です。

–ポイント②風の流れを作る(空気の循環)–

換気扇・扇風機の利用や、防犯上問題ない場所の窓を少し開けるなど空気が流れる仕組みを作ると、急激な温度上昇を防ぐことが可能です。扇風機の場合は猫に直接風があたらないよう配慮しましょう。弱風でファンを上部に向け室内の空気が循環するように使用します。

また、窓を開ける場合には、十分に脱走対策を施しましょう。最近では網戸を施錠できる商品も販売されているので、興味があったら探してみるのも楽しいですね。

–ポイント③冷凍したペットボトルや保冷材(冷気)–

ひんやりして冷気を出してくれるのは水を入れてカチカチに凍らせたペットボトルです。これをタオルで包んで、置いておくだけでも大分違います。保冷材なら、ゆるやかに冷たさも持続します。

–ポイント④機能性マット(ひんやり)–

最近では大理石マットやアイスマットなどの猫が乗るだけでひんやりできる便利なアイテムが販売されています。
電源等も不要で置くだけで快適に過ごせます。

–ポイント⑤水場は複数・餌にも注意(水分補給と食中毒防止)–

日光が当たらない位置に、最低でも3ヶ所はお水を配置しましょう。
餌についても、ウエットフードは高温で腐りますのでドライフードのみにしましょう。また、ドライフードも猛暑の中では酸化して痛みますので、食べる量をその都度出してあげることが望ましいですね。

熱中症はどんな症状？

・体温が異常に熱く感じる（体温が40℃以上）
・苦しそうな開口呼吸
・粘膜の充血

このような症状が見られたら猫を抱っこして、被毛の薄い耳や肉球などに触れてみましょう。いつもより熱く感じたらすぐに
濡れタオルなどで体を冷やしてあげましょう。
更に症状が重くなると、意識障害、嘔吐や痙攣などを起こすことがあります。このような状態では水を飲むことすらままならないので、体を冷やしすぐに病院へ連絡し適切な指示を受けましょう。意識障害がある場合は限りなく命の危機にある状況であることを飼い主さんも理解し、迅速な行動をとる必要があります。

まとめ

怖がらせるようなことばかりを書いてしまいましたが、猫ちゃんの熱中症の進行は思いのほか早く、猛暑の時期に命を落とすケースが散見されるのは事実です。しかし、僅かの工夫でそれらを回避できることもまた事実です。
猫ちゃんも、自分がいるために飼い主さんが自由にお出かけできないのは不本意なはずです。だから対策を講じましょう。
きっと、猫ちゃんはお利口に留守番してくれるはずです。きちんと元気にお留守番ができたら、たくさんのハグとご褒美をお忘れなく！

ライター／Red　tabby

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