猫のためのオリジナル音楽ができた!
皆さんは家の猫ちゃんに音楽を聴かせた事があるでしょうか?!
実は、猫と人間が使っている音の周波数というのは違っていて、猫と人間が好きな周波数や音域も違っているようです。
もし猫ちゃんが喜んでいるように見えても、音楽を楽しんでいるのではないかもしれません。人間が聞いている音楽は、人間のために作られたもので、猫には向いていないのではないでしょうか。

猫の音楽を研究している科学者たちが、猫のゴロゴロやニャーニャーという鳴き声を使って、オリジナル音楽を作っています。この音楽は、「動物の特定の種のための初の音楽」と呼ばれているそうです。
アメリカのウィスコンシン大学マディソン校の心理学者2人が、猫の自然の鳴き声を研究しました。その結果をもとに、メイランンド大学のミュージシャンが音楽を編集しました。
猫のための音楽は、3つのタイプで作曲されたそうで、人間が使っている音楽と、人間の声を使って録音されました。作られた音楽は、鳥の鳴き声や猫がニャーニャー鳴く音に似ていたものもありましたが、人間以外の動物は登場していません。
3つの曲は、「kitty ditties」、「Cat ballads」、「Feline Airs」というものでした。
猫の注意を引きそうな動物たちの声が、編集されたように聞こえる曲です。
猫が母猫のお乳を吸うような音です。子猫がリラックスできるかもしれません。
猫のゴロゴロ音に似せて作られた曲です。猫たちの感情を揺さぶるような曲になっているのではないでしょうか。
どのタイプの曲も、聴き手である猫の状況に合わせて作られています。そして、猫ちゃんが心地いいばかりではなく、人間にも聴きやすい音楽に仕上がっています。
気になる猫たちの反応は?!

科学者たちは47匹の猫にこの音楽を聴かせました。さらに、研究の比較として、人間がよく知っているクラシック音楽の、バッハ作曲「G線上のアリア」とフォーレ作曲の「チェロと管弦楽のためのエレジー」も聴かせてみたそうです。その結果は…
なんと!猫たちは人間の音楽にはまったく反応しませんでした。でも、研究者たちが作った猫のための音楽には、スピーカーに頭をこすりつけたりして反応したそうです。
研究者たちは次のように言っています。「猫が体の部分を何かにこすりつけるのは、マーキングして自分の縄張りだと主張するためのもの。猫は猫のための音楽を、とても楽しんでいて、それを訴えようとしています。」
猫の年齢によって反応が違う?!
研究者たちの報告では、若い猫ほど猫のための音楽に反応するそうです。中年以降の猫は反応が悪いとか。
ここで、研究結果に疑問を持ったのが、Webライターのエリンさん。自宅の2匹の猫が音楽に反応するかどうか試してみたそうです。
飼い猫の1匹のオリーは6歳。耳をピクピクとよく動かしています。でも、音楽を聴いてうっとりしている訳ではないようです…。研究結果では、大人の猫はあまり反応しないと言われていました。猫の6歳というと、それほど年を取っている訳ではないのですが、音楽には関心が薄いようです。
2匹目のパールは、1歳半。パールはふだん、食事の時しか鳴かないでダラダラしています。でもエリンさんがパールのためにノートパソコンで音楽を流してみたところ、パソコンの周りをうろうろして、顔をすりすり。パソコンを噛もうとしたそうです!猫のための音楽をとても楽しんでいたという事でしょうか。
研究者たちが目指しているのは、猫の神経をしずめてリラックスさせる事です。もし猫のための施設で猫のための音楽が流されれば、猫と人間をつなぐ絆になるかもしれません。
猫に効果がある音楽
アメリカの大学の研究者が、猫のための音楽を作りました。飼い主さんの中には、飼っている猫が音楽を流していると喜んでいると思っている方もいるかもしれません。でも、人間がコミュニケーションで使う音と、猫がコミュニケーションに使う音楽は違っているようです。
猫のための音楽は、若い猫ほど反応がいいようです。もし本格的に使われるようになったら、人間と猫がコミュニケーションを図るための道具の一つになるかもしれません。
<参照サイト>
mnn、mental_floss(英語)
イヌモネコモ
eye catching by David Precious


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