猫との生活をシュミレーションしてみましょう

不幸な猫を一匹でも無くそうという思いで保護猫を引き取ることはとても素晴らしい事ですが、捨てられてかわいそうだからと安易に引き取ってしまい、結局育てることが出来なかったという里親さんも実はいらっしゃるのです。
理由は様々で、「家族にアレルギーが出てしまった」「先住猫ちゃんとうまくいかなかった」など、決して猫に原因があるわけではない場合が多く、とても残念ですし猫にも余計な負担をかけてしまいます。
そうならないためにも、猫を引き取ろうと思ったら、どんな問題が生じるのかあらゆる事をシュミレーションして家族ともよく話し合っておきましょう。
家で暮らすためのルールを作ろう

猫を迎え入れるためには、まずご家族で「猫と暮らすためのルール作り」をしましょう。
ルール作りは、その家庭により異なりますので、どれが正解ということはありません。
例えば、テーブルの上には登らせない、和室や客間には入れない、寝るときは必ずゲージに入れる等々・・・
一人暮らしの家に猫を迎え入れる場合は、ご自分の好きなようにルールを決められますが、ご家族と一緒に猫を迎え入れるご家庭の場合は、こういったルール作りがとても重要になります。
例えば、お父さんの前でテーブルに上がると怒られ、お母さんの前では平気なんてあいまいな事をすると、猫もなぜ怒られたのか理解することが出来ません。
猫とどのように暮らしていきたいのか、きちんとご家族と充分話し合ってから猫を迎えいれましょう。
必要なものを買い揃えましょう

猫を飼うということは、それなりの準備が必要です。
猫を外で飼うことが普通だった頃ですと、トイレも食器も必要ありませんでした。しかし今、保護猫の里親になる条件としてほとんどの団体が「完全室内飼い」と定めているので、それなりの準備が必要です。
食器やベッド、トイレなどはみなさん忘れず買われると思いますが、他にも買わなくてはいけないものでとても重要なものがあります。
それは、「逃走防止用フェンス」です。
猫は、網戸やサッシ、施錠していないドアなどを自分で開けてしまう場合がかなり多く、一度開け方を覚えてしまうと、そこはもう猫にとって出入り口です。
猫にとって出入り口になる前に、しっかり逃走防止のための準備をしておくことがとても大切です。
健康診断、予防接種は定期的に行ないましょう

猫のワクチンは3種混合と5種混合の2種類あり、費用は病院により異なりますが、大体数千円~1万円以内で、年1回推奨とされています。
なお、完全室内飼いであれば、2年に1回のペースでお勧めしている場合もあるようです。
保護猫を迎え入れる際には、年齢に関係なくまず動物病院へ連れて行き、便検査、ワクチン、駆虫、年齢に応じて去勢・不妊手術まで行いましょう。
そして、先住猫がいる場合は、先住猫との接触を避け、2週間は隔離しましょう。外の生活が長かった猫は、様々なウィルスを持っている危険性があります。
猫の感染症の中で、最も怖いウィルスは「パルボウィルス感染症」です。
感染能力が高く、ワクチン接種していない場合、ほぼ100%の確率で死んでしまいます。
保護猫を引き取る場合、「元気そうだから大丈夫」と安易に考えることはとても危険です。
里親である私たちが、まずウィルスの怖さを充分認識し、病気になる前に、様々な予防をしてあげることがとても大切です。
去勢・避妊手術について
保護猫の里親になる場合、ほとんどの団体では、去勢・避妊手術が終わっているか、子猫の場合は契約の中に去勢・避妊手術を行う旨が記載されているところがほとんどです。
去勢・避妊手術はむやみに繁殖することを防ぐだけではなく、病気のリスクを避けることが出来るのです。
もし手術をしないとなると、オス猫の場合はマーキングと言って、自分の縄張りを自分の臭いでわからせようとしますので、家のありとあらゆるものがオシッコ臭くなってしまいます。
猫の食事に気を付けることとは
人間が普段食べているものでも、猫にとっては有害なものがあります。

特に気をつけなければならないのは、玉ねぎとチョコレートです。
玉ねぎに関しては、ネギ科の食物全般に含まれている「アリルプロビールジサルファイド」という物質が赤血球を破壊し、溶血性貧血を起こしてしまう危険があります。
猫の食事は保護施設でずっと食べていたフードと同じものを買い、それ以外の食べ物はあげないよう心がけましょう。
猫は好奇心が強い動物なので、飼い主が食べているものやテーブルに置かれているものをついついあさってしまう事があります。
飼い主が知らぬ間に有害なものを食べてしまう事も充分考えられますので、テーブルあるものを取らないようしっかりとしたしつけることも大切です。
最後に
いかがでしたか?
保護猫の里親になるに当たり、必要なものを買いそろえるだけではなく、飼い主である私たちが猫を迎え入れるための心の準備をすることがとても大切です。
そして、引き取った猫がどんな子に育っていくのかを間近で感じながら暮らしていくことはとても幸せな事であるのと同時に、最後まで責任を持って飼う覚悟が必要となります。
事前にしっかりと心の準備をして、保護猫の里親になってあげてくださいね。


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