からあげの神隠しからしばらく経って、フランの予防接種の時期がやってきました。完全室内飼いなのでしなくても大丈夫かなぁとも思いましたが、いや脱走事件もあったし…万が一ということで、受けさせることに。
さて猫の予防接種にもいくつか種類があります。
種類といっても、ワクチンが何種類入っているか、生ワクチンなのか不活化ワクチンなのかというものなんですけど。解説すると長くなってしまいますので、図にしてみました。

5種、6種、7種は何が違うかというと、“猫カリシウイルス感染症”の部分。この猫カリシウイルス感染症というのは、インフルエンザみたいにA型やB型のような“タイプ”があると思えばいいかなと。A型の予防接種ではA型にしか効かず、B型には効果が薄いとかそんな感じ。
なので、この5種、6種、7種では猫カリシウイルス感染症の“タイプ”別の予防です。獣医さんの考えや病院によって、取り扱うワクチンが変わってきますので、詳しく知りたい場合は、獣医さんに直接伺ってみましょう♪
当時フランがかかっていた獣医さんのところでも“6種の不活化ワクチン”のものを打っていました。やっぱり接種後は身体がダルいようで、その日と次の日はいつもの大運動会もなく大人しく寝ていました。

それから1週間ほど経った日のこと。フランを撫で回していると、お尻のあたりにポコッとした膨らみがあるではありませんか。なんだこれ?と思い、毛をかき分けてみましたが、別段なんともなくただポコッとしているだけ。おかしい…今までこんなことなかった。そういえば、この辺りに予防接種打っていたなと思い出し急遽病院へ。

先生に診てもらったところ、たまに“シコリ”ができてしまうことがあるということでした。しかしこのシコリ侮ってはいけない…極低い確率ではありますが悪性腫瘍になる可能性もあると言うのでびっくり!
日が経ってもシコリがなくならないようだったら、また受診してくださいと言われました。ありがたいことに、数日後にはシコリもなくなりましたけど、心臓に悪いよ!
ちなみに背中からお尻のほうに予防接種を打つのは、もし悪性腫瘍に発展した場合切除しやすくするためなのだそう。
しかしそれきり怖くてフランに予防接種を打つのを迷うハメに…。(今は引っ越しや新しい猫を迎えているため別病院にかかって、ちゃんと予防接種受けさせています)

そもそもやっぱり予防接種って打たなきゃダメなものなのかなーと思い先生に聞いてみました。
「それは個人の采配により、完全室内飼いであればあんまり必要は感じないかもしれませんね。しかしいつ何時起こるかもわからないイレギュラーに対応したいなら、打っておきましょうね」とのこと。
例えば脱走してケンカして怪我を負うこともありうるし、予期せぬ災害によって避難しなければならない時など、そういったイレギュラーに対応するためにも接種しておいて損はありません。お財布は痛いかもしれないけど、ちゃんと“にゃん生”を全うさせるため、病気や怪我でさらなる出費を抑えるためにも必要なことですね。
実は予防接種って怖いんだなあと思った出来事だったわけです。まあ当たり前ですよね、不活化ワクチンは菌が死滅しているとはいえ、病原菌を体内にいれているわけですから…。
予防接種のことがあってから数か月後、私が転職することになるのですが、勤務する2日前に起こった今でもぞっとする事が…!
次回【猫によって起こりうるぎっくり腰】をお楽しみに!

★Instagram:@kirakoara


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