猫が怒る理由はなに?

怒ることは、全く変なことではありません。飼い主のあなただって怒ることがありますよね。
なぜ猫が怒るかというと、いくつかの理由が考えられます。
・恐怖を感じた時
・敵意を感じた時(他の猫・犬など)
・自分の縄張りに入られたとき
・怪我をしている、病気であるなど、弱っている時
・相手(飼い主・他の猫・他のペット・来客など)に反感を持ったり嫌いだったりする時
猫は恐怖を感じると、体毛を逆立たせて、頭を低くして唸り声を上げます。背中を丸くして高く上げて、体を大きく見せようとします。そして相手に歯をむきながら、「シャー」という鳴き声を出します。この鳴き声は、猫が自分の天敵である蛇の出す音を真似ていると言われています。

恐怖を感じたり、敵意を感じたりすると、猫はまず、シャーという声を出して威嚇することで、相手を遠ざけようとします。決して喧嘩をしようというのではなく、怒っているところを見せて、まず相手を追い払おうとするのです。
それでも相手がひるまずに、立ち去らなかったり、さらに嫌な思いをするような行動をとったときに、猫パンチでひっかこうとしたり、飛びかかってきたり、または逃げ出したりするわけです。
縄張りに知らない生き物や、入ってきて欲しくないものが入ってきた時にも、猫は怒ります。相手によっては、恐怖を感じていることもあるでしょう。猫は、自分の居場所を大切にしますので、縄張りに入ってきた者には必ず威嚇をします。
子猫を育てている母親も、他の生き物にはより気を使っています。普段よりも、相手に対して威嚇したり怒ることが増えるでしょう。大切な子供を守っているのですから、当然ですね。
猫が怪我をしている時、病気で弱っている時には、普段よりも恐怖心が増すので、普段怒らないことや怒らない相手にも、威嚇して怒ることがあります。
また、猫は人間に対しても好き嫌いが激しい生き物です。飼い主の家族であっても、懐いている人、嫌っている人、また、性格の合わない他の猫や他のペットなどもいることでしょう。そんな相手には、どうしても怒るような場面が出てくることでしょう。
猫が怒る時は、どうしたらいいの?しつけはできる?

猫が怒るということには、しっかり原因があることがわかったでしょうか。ということは、怒る原因を与えているほうが悪いということになります。
怒らないようにしつけをする、というよりも、怒る原因を突き止め、取り除いてあげることが大切です。
怒る猫に対する方法は、猫を怒らせないこと!
・猫が休んでいる場所などにむやみに入り込まない
・嫌がっている場合は放っておいてあげる
・猫が嫌っている人、生き物とは、徐々に近づけるようにする。または、無理に仲良くさせようとしない
・あまり触らない!
・怪我や病気の時は、普段のように接しないで安静にしておいてあげる
・猫を驚かしたりしない(大きい音を立てるなど)
・猫が安心できる場所(縄張り)を作ってあげる
怒っているのをやめさせたい時のしつけの仕方
たとえば、先住猫と喧嘩が始まった!とか、来客に対して怒っている!という状態で、すぐにやめさせたい時には、どうしたらよいでしょうか。
いちばんは、相手にしないことです。猫は怒って、相手(こちら)をじっと見ているはずですが、その時に一緒になって猫と目を合わせないことです。相手にしませんよ、という意思表示で、目をそらし、できればその場を離れましょう。
やってはいけないことは、大きい声で叱ったり、叩いたりすることです。それでは余計に猫を怒らせることにもなりますし、やめさせることはできません。
猫が怒る原因をちゃんと観察して、できる限り、取り除いてあげるようにしましょう。


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