①簡単な子猫のお手入れ方法

子猫のうちからお手入れに慣れさせましょう。
ネコちゃんはキレイ好きですが、子猫のうちはかなり汚れます。ストレスによる下痢でお尻周りを汚したり、勢い余って顔面でごはんを食べたり、掃除できない場所を冒険してゴミだらけになったりします。
部分的に汚れているのなら、ぬるま湯で湿らせたガーゼで拭いてあげて下さい。シャンプーが必要な時は洗面器にぬるま湯を張り、声を掛けながら、専用のシャンプーで優しく手早く洗ってあげましょう。毛の長いネコちゃんは、子猫のうちからブラッシングに慣れてもらいましょう。コームで優しくとかす事を、短い時間から試して下さい。そして、ネコちゃんと暮らす上で避けて通れないのが“爪切り”です。コミュニケーションの一環として、足先を触ったり、肉球をいじったり、爪をニュッと出したりをして下さい。爪切りが好きなネコちゃんはいないでしょうが、安心して身をゆだねてくれると、案外、楽に出来る時があります。足先をいじられることが怖い事ではないと思ってくれると良いですね。
②子猫が噛むことについて

子猫は良く噛みます。クセにならないようにしなければいけません。
愛情表現の甘噛みではなく、狩猟本能からのガブッとくる噛みは、とても痛いです。子猫の歯は細く尖っているので思わず声を上げてしまうほどです。母猫や兄弟猫とじゃれ合う中で、加減や社会的ルールを学ぶのですが、いない場合は飼い主さんが遊びの中で、学ばせる事が必要になります。加減しながら遊んでいても、つい勢い余って強く噛んだりする事があるでしょう。そんな時は「ダメッ」「いたいっ」などと声をあげても良いのです。そして少しの間、遊ぶのを止めます。強く噛んだら飼い主さんに不快な思いをさせる事、強く噛んだら遊んでもらえない事、小さな子猫でもしっかり学習していきます。おもちゃでの一人遊びが出来るようになると、おもちゃは強く噛んでも大丈夫だと学習するでしょう。言葉が通じない分、根気はいりますが、飼い主さんの強い意志が必要です。
③受け止めたいネコちゃんの行動

ネコちゃんと暮らしていくには、覚悟も必要になります。
ネコちゃんは高い所が好きです。子猫のうちは、爪を切っても鋭いので、カーテンを上ります。そのままカーテンレールを走っちゃったりするので、落ちてきたら受け止めてあげて下さい。いつの間にか神棚に、鎮座しているなんてネコちゃんもいるのではないでしょうか。また、暖かい場所が好きで、動くものが気になってしょうがないので、キーボードの上に寝ようとしたり、指にじゃれてきたりします。電話やファックス、プリンターの上にも座ります。そして出てきた紙にじゃれます。テッシュの箱は裏返しにしておかないと、全部引き抜かれます。最後に自分が入ったりもします。狭い所が好きなのですね。他にも人の気持ちが分かるのか、朝あともう少し寝ていたいという微妙な時間に、激しく起こしに来ます。顔にお尻を近づけて臭いを嗅がせます。ネコちゃん流の挨拶です。テレビのリモコンは隠しておかないと、夜中に勝手についていますし、引き戸を開ける事は、すぐに覚えます。しかし閉める所までは難しいようです。
このようにネコちゃんの行動をあげるときりが無いですね。危険な事、人に危害を与える事は規制しなければなりませんが、その他の困った行動は、ネコちゃんらしさとして受け止めてほしいです。これから迎える子猫ちゃんは、皆さんに多くの愛を注いでくれる天使です。命あるモノを迎え入れる事は、愛情だけではどうにもならない事もあるかもしれません。ネコちゃんの寿命は私たち人間に比べて、ずっと短いですが老いてもネコちゃんは必死に生きようとします。覚悟を持って、共に暮らしていく決意をして下さい。

次回は「子猫と暮らす前に知っておきたい7つのこと~後編~」をお届けいたします。