ある日、シカゴにある動物愛護団体に一匹のペルシャ猫が連れてこられました。
「シンドバッド」と名付けられていたその猫は一人暮らしの老人の家で飼われており、住宅管理会社のスタッフが老人を訪れた際に驚くべき姿で発見されました。

何とその体は、見たこのないような大量の体毛で覆われていたのです!
元の体のサイズがわからないほどに伸びきった体毛。それは見るからに、飼い主から適切な世話を受けていない証拠でした。それもそのはず、その老人は自分自身の世話をもすることが難しい状態だったのです。
このままにしてはおけないと、管理スタッフはシンドバッドをシカゴの愛護団体へと連れていき、そこでシンドバッドは保護団体のエリオット・セラノさんと出会う事となりました。
保護されたシンドバッドは早速その大量の体毛を刈り落とされることに。
長年にも渡ってシンドバッドの体を覆っていたその絨毯のような体毛を刈り落とすのは、安易な事ではありませんでした。団体スタッフ達による何時間にもおよぶグルーミング、それは小さいペルシャ猫にとってはとても辛く大変な時間だったに違いありません。それでもシンドバッドは嫌がる事無く、我慢しながらジッとしていました。

そして、ようやくもつれた分厚い体毛の絨毯をやっと脱ぐ事ができたシンドバット。何と、その刈られた体毛は2kg以上の重さだったのです。
保護団体に連れて来られた時は約3kgの体重だったシンドバッド。自分の体の重さの半分以上もの大量の毛によって動かすことのできなかった彼の後ろ足は、残念なことに萎縮してしまっていました。
それでもシンドバッドは生きる事を諦めませんでした。保護団体によって綺麗に身繕いされたシンドバッドは、ボランティアとして名乗り出たある男性にしばらく預けられ、そしてその後も彼の元に引き取られる事になったのです。

新しい家族を見つける事ができたシンドバッド、今では沢山の愛情に囲まれて生活をしています。それまで人間から良い扱いを受けてきたとは言えないシンドバッド、それでも彼は人間を愛する事を止めませんでした。エリオットさんはシンドバッドの愛情に大変感動し、我々人間もそれを見習うべきだとコメントを残しています。
人間に対して警戒心を持ってもいい程の扱いをされてきたシンドバット、それでも温かい心を持つ彼の姿を見ると脱帽します。私達も動物を飼う際には、そんな彼らの愛情に応えられるように目一杯愛してあげたいですね。

幸せに暮らしているシンドバッドの様子はこちらから見ることができます。
★Instagram:@sinbad_cosplaycat
<参考サイト>
boredpanda(英語)


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