遊ぶ・じゃれている猫パンチ
猫パンチが繰り出される理由で一番多いのが、「猫の遊びたい気持ちが強いとき」です。
例えば猫じゃらしを使って遊ぶと、手を丸めて上に挙げ、猫じゃらしをツンツン触るあの動作。
これは、猫の本来の姿が狩猟動物である証。餌となるネズミを追いかけるときに、素早く動くネズミを、これまた素早い猫パンチで捉え手元に引き寄せようとする動作が、今でも残っているのです。
ただ、猫の気持ちとしては遊んでいるだけなので、このときの猫パンチは威力は全然強くありません。
ご機嫌ナナメな猫パンチ

次によくあるのが、ご機嫌ナナメなときに出る猫パンチです。この猫パンチは「これ以上すると怒っちゃうぞ。」という意味になります。
例えば、猫のお腹を撫でていると、最初は気持ちよさそうにしていたのに、しばらくして突然猫パンチが来た!なんていうときはご機嫌ナナメなときのパンチです。
このときの猫パンチの威力は少しお怒り気味なので、遊んでいるときよりも攻撃的になり、威力・スピード共に増します。するどい爪を隠さない状態での猫パンチが来ることもあるので、怪我をしないように、必要以上に撫でるのをやめましょう。
しばらくすると猫の機嫌も直ります。飼い主を嫌っている訳ではありませんのでご安心を!
本気で闘う猫パンチ
滅多にないですが、猫が相手を本気で倒そうとして繰り出すのがこの猫パンチ。
実際に筆者が体験したことですが、すでに猫を飼っていた実家に新たにもう一匹、猫を連れて行ったときのことです。先に住んでいた猫がこれまでに見たことのない鬼のような形相で、新参者の猫を抱っこしていた私に向かって、攻撃力抜群の本気で闘う猫パンチを、打ってきました。きっと自分の縄張りが侵される、恐怖と怒りを猫の本能で感じていたのでしょう。本能のままに繰り出される猫パンチは、野生動物に戻ったかのような凄味がありました。
このときの猫パンチは「これ以上近づいたら倒すぞ!消えろ!」という意味に他なりません。
猫の爪は、相手の喉を掻き切れるほど鋭く出された状態になります。飼い主の身にも危険が迫るので、猫の気持ちが落ち着くまではなるべく近づかないようにしましょう。
かまってほしい猫パンチ

親子猫や兄弟猫で繰り広げられる、スキンシップの意味での猫パンチ。
猫が遊んでほしいときに、相手を誘うためにかわいく合図としてパンチします。飼い主が寝ているときに、いきなりバシッとくる猫パンチも同様の意味をもちます。
寝ているときや何もしていないときにいきなり猫パンチが来るとちょっと戸惑いますが、この猫パンチは飼い主が好きで、かまってほしい気持ちがたっぷり。ツンデレで可愛いですよね。
でもエスカレートすると、遊んでほしいたびに猫パンチを打たれるので、反応するのはほどほどに。
猫パンチの意味まとめ!
いかがでしたか。ここまでのおさらいをすると、猫パンチの意味は
・楽しく遊んでいる猫パンチ(痛くない)
・ご機嫌ナナメで飼い主に止めてほしいときの猫パンチ(ちょっと痛い)
・本気モード全開!怒っているときの猫パンチ(すごく痛い)
・かまってほしいツンデレ猫パンチ(不意打ちだとちょっと痛い)
以上です。意味を分かっていると、必要以上に猫を怒らせずに済みますし、猫の気持ちが更に理解できるようになります。
猫にとっても飼い主にとっても、より気持ちが良いスキンシップがとれるようになりますよ。


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