こんな症状はペットロスかも。大切な愛猫を失った時の克服のヒント

2017.02.10

こんな症状はペットロスかも。大切な愛猫を失った時の克服のヒント

ペットと人との距離感が昔より身近な存在となった現在では、ペットが死を迎える時に、計り知れないほどの喪失感を味わう飼い主さんが多く、そんな飼い主さん陥った症状の事を『ペットロス症候群』と言います。ペットロスを放置してしまうと、やがて鬱に移行していく危険があると言われています。ペットロスに陥ってしまった人はどのような症状なのか、またどのような方法で克服していくのか一緒に考えていきましょう。

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ペットロス症候群とは

ペットロス症候群とは

ペットとの別れの辛さは、何物にも換えがたい喪失感を味わいます。ペットと共に過ごした日々、あの息づかい、匂い、体温をもう二度と味わうことが出来ないのですから。
その悲しみから抜け出せなくなってしまった人達の症状を『ペットロス症候群』と言います。

ペットロス症候群の症状は以下の通りです。

・食欲がない、または満足感が得られずいくらでも食べてしまう
・体の疲労感が抜けない
・胃腸の調子が悪くなったり、頭痛がするなど体への異変が現れる
・何をするにも興味がわかず、楽しみや喜びが感じられず、やる気が出ない
・家族といても孤独感や不安感に押しつぶされそうになる
・ペットの死に携わった人たち(動物病院の先生など)の判断や言葉をいつまでも疑い時には攻め続ける
・ペットの幻覚や幻聴が現れる
・予兆もなく突然涙があふれる


ペットロスから鬱へと移行する場合も

ペットロス 鬱

一か月経過してもペットロス症候群の症状が軽減しない、またはひどくなる一方という場合には「鬱」に移行している場合があります。

心には「浄化作用」といって、悲しみや怒りなどの感情を言葉にして表現することによって不の作用を徐々に和らがせ、入れ替わるように日常の中にある喜びや楽しみと言った感情が戻ってくる仕組みがあります。
しかし、中にはその浄化作用がうまく働かず、なかなか回復しない、もしくはどんどんひどくなるような場合もあり、そのような時は早めにメンタルクリニックへ相談へ行くことをお勧めします。


ペットロスになる原因は?

ペットを飼う際、ペット自身では生活の質というのを決めることが出来ません。食事から生活環境、健康問題など飼い主さんがその子の全責任を担っているのです。

そんな状況下でペットが死んでしまうと、ペットの死を自分の責任だと感じ、自分を責めることがペットロス症候群の原因となってしまう場合があります。
例えば病死であれば、もっと早くに気付いてあげられなかったのか、あるいは食事がいけなかったのか、などどれもこれも後悔へと繋がってしまうのです。


ペットロスからの克服方法とは

①ペットの死を自分なりに受け入れる

ペットロス 克服

「ペットが死ぬのがかわいそうだからペットは飼わない」という人がいますが、ペットの寿命というのは人間と比べはるかに短かく、私たち人間はほとんどの場合ペットの死を看取らなければなりません。

短い命だからこそ、生きている間愛情をめいいっぱい注ぎ、臨終を迎えるその日まで共に生きた素晴らしい時間に感謝し、ペットの死が安らかなものであるよう祈ることが大切です。

例えどんなに愛情を注いだとしても、ペットの死に対しては悔いが残るもの。
少しずつでも、ペットの死を受け入れる事こそがペットロスを克服するための大きな一歩なのです。

②苦しく悲しい胸の内を共感してもらう

ペットロス 克服

ペットを失った悲しい気持ちを家族や友人などに打ち明け、心の浄化作用を促すこともペットロス克服のひとつです。

また、世の中にはペットロスで苦しんでいる人が本当に多くいます。
アメリカではペットロスの相談窓口が数多くあり、相談員に悲しみを共感してもらうことでペットロスを克服できるといいます。残念ながら、日本はまだその部分は遅れていて、相談できる場所がほとんど整備されていません。
しかし、インターネットで検索すれば、ペットロスで悲しんでいる人のブログやHPが沢山あります。悲しんでいるのは自分一人ではない、自分と同じような体験をしている人がいることがわかるだけでも心は救われるのではないでしょうか。

③ペットの慰霊の旅に出る

ペットロス 克服

ペットとの別れを徐々に受け入れられたら、ペットとの思い出のある場所へ慰霊の旅へ出かけてみるのもいいかもしれません。

ペットのお墓参りへ行ったり、ペットと旅行したことがある人はまたその場所を巡り、ペットとの別れを悲しいものから楽しかった思い出に変える旅へと出かけるのです。
心も体もリフレッシュして、ペットの死を受け入れ、ペットロスを克服することが出来るのではないでしょうか。


まとめ

犬・猫の平均寿命は年々延びていますが、それでも私たち人間と比べるとはるかに短いのが現実です。
先ほどお話したように、『ペットの寿命は人間に比べるとはるかに短い』このことはどうにもならないので、私たち飼い主がペットを看取ってあげなくてはいけないのです。では逆に私たち飼い主をペットが看取ることになってしまったら、残されたペットはどんなに悲しく、不安に思うでしょう。ペットを飼う上でそれだけは避けなければいけません。

ペットの死は悲しいものですが、巡り合った運命、共に生きた時間がどれだけ大切なものなのか再確認していただき、ペットロスの克服の一歩となれば幸いです。


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猫は子供の頃からずっと一緒で、大人になった今でも猫を4匹飼っております。保護猫活動のお手伝いもしておりますので、一日が猫に始まり猫で終わるという生活になりつつある今日この頃です。

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