【猫イベント】『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』が川越市立美術館で開催中!これを読めば作品の見方も変わる!

2017.03.08

【猫イベント】『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』が川越市立美術館で開催中!これを読めば作品の見方も変わる!

3月12日(日)まで川越市立美術館で開催されている『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』はご存知ですか?猫好きさんにはたまらない猫モチーフの作品が239点も大集結!今回は猫作品を集めた招き猫亭のお話や作品に関してお話をさせて頂きます(ΦωΦ)既に行った方もこれから行かれる方も必見ですよ!!

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『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』

2月25日(土)に『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』に実際に行ってきました!

猫まみれ展ってどんなイベント?と思われた方はこちらも見てね
▶▶▶https://psnews.jp/cat/p/23530/

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東京から川越駅まで向かい、そこからは巡回バスに乗ってゆらゆら…川越は観光名所も多くあるのでバスも多く走り、とても便利でした☆(本川越駅からも行くことが可能です)

なぜ、2月25日(土)を選び猫まみれ展に足を運んだかと言うと、この日は講演会が行われる日だったのです。

会場の様子
<講演会の様子>

数百点もの猫アートを集める謎のアートコレクター・招き猫亭とはどんな方なのか、今回展示されている猫アートはどのような作品があるのか、お話してくださいました。アートに無知なペッスマスタッフも「猫」という身近な生き物がモデルとなっていることで親しみやすく、面白く聴講することができました!!

今回は講演会の内容と共に、展示されている作品をちょっぴりご紹介させて頂きたいと思います♪

招き猫亭とはどんな人物なのか…

招き猫亭さんはいわゆるサラリーマンの方で、奥さんである「小銀さん」と2人で猫のアートを集めている個人収集家のご夫婦。(現在は小銀さんのみ収集を行っている)
月本さんと小銀さんの対談によると、コレクションを始めたきっかけは、テオフィル・アレクサンドル・スタンラン《猫と少女》を百貨店の展覧会で見て購入をしたことでした。その後、猫作品以外も集めていたそうですが、レオナール・フジタ《猫を抱く少女》を購入した際に、複製を購入してしまったことが悔しく、鑑定書付きの肉筆サインが入った本物を購入するにいたりました。そこから、本格的に猫作品を集める様になったそうです。また、夫婦共に猫が好きであったこと、美術作品には猫がよく登場することも猫作品を集める理由の一つでありました。

招き猫亭さんは、作品を「良いか、悪いか」では選ばず「好きか、嫌いか」自分の直感で作品を集めています。また、猫まみれ展に訪れた方で感じた方もいるかもしれませんが、展示されているものに「甘い・かわいい」作品が無いのが招き猫亭さんの特徴です。「甘い・かわいい」だけの作品には魅力を感じなく、距離をとるそうです。

展示スペースを見学

『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』で実際に展示されている猫作品を、講演会のお話と共にご紹介させて頂きます。お写真が無いものもありますが、ご了承ください…。気になる作品があった方は是非実際に足を運んでみてくださいね(・o・)

テオフィル・アレクサンドル・スタンラン《猫と少女》
テオフィル・アレクサンドル・スタンラン《猫と少女》1898年

先程お話させて頂いた、招き猫亭さんが猫アートを集めるようになったきっかけの一つでもある、テオフィル・アレクサンドル・スタンラン《猫と少女》のモチーフは、彼がもともと大好きだった「猫」が少女と一緒に描かれていることが多いそうです。この作品は、展示スペースの入ってすぐ近くの場所に飾られており、間近で拝見することが可能です。現代においても違和感のない少しお洒落な雰囲気の作品であるため、上質なポスターとしても観ることが出来ます。

新田猫

群馬県太田市は昔、養蚕が盛んでした。しかし、蚕を襲うネズミに悩まされていたそうです。そこで、養蚕飼育には大敵であるネズミを駆除する魔除けとして霊力があると信じられた新田のお殿様が描いた猫絵を置き始め、これらは「新田猫絵」と呼ばれ信仰されました。蚕小屋に置かれていたためコンディションの良い物があまりなかったり、ネズミがかじる猫絵もあったそうです…笑

椿貞雄《たま座る図》
椿貞雄《たま座る図》1931年

岸田劉生の影響を受けて、若い頃は「ミスチック(ミステリアス)」な東洋のデロリとした雰囲気を持つ作品を描く作家だったそうです。猫を溺愛していたという話は聞かないが家には常に猫がおり、愛猫家だったのではないでしょうか。また、養蚕の盛んだった群馬県や千葉県に滞在していた過去もあったことから、どこかで「新田猫絵」を目にし影響されたと思われる作品も残しています。

西誠人《伸太郎》
西誠人《伸太郎》2002年

顔の表情、手のかたち、シッポの曲線、猫の柔らかさ、毛の流れ、一目を置く存在でした。毛の流れは木を猫の形に彫り上げた後、電熱ペンを用いて表面を焦がし、模様をほどこした彫刻作品だそうです。実際に見てみると一つ一つがとても細かく木彫りとは思えない繊細で柔らかく優しい雰囲気が伝わって来ます。この作品のもう一つの魅力は、裏に行って頂くとわかります…♡実際に見て頂きたいので今回はあえて正面からのお写真のみ掲載させて頂きますが、猫好きさんにはたまらない作品となっています。

おもちゃ絵
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「おもちゃ絵」とは、幕末から明治中期にかけて作られた子ども向きの浮世絵のことです。猫の姿を通して当時の子どもの遊び、人気のあった職業、さらには流入してきた西洋文化によって変化しつつある風俗の様子が分かります。色使いも鮮やかで見ていて楽しい絵となっています。この「おもちゃ絵」は猫まみれ展でも数展展示されていますので、その他の作品は是非足を運んでご覧になってくださいね。


いかがでしたか?『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』では今回ご紹介させて頂いた作品以外にも数多くの作品が展示されています。美術作品は難しいという考えをお持ちの方でも、猫ちゃんがモチーフになっている猫まみれ展なら楽しく見学をすることが出来るかと思います。川越市立美術館で開催中の『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』は3月12日(日)までとなっています。

「遠くて行けない…」という方安心してください♪『招き猫亭コレクション 猫まみれ展』は川越市立美術館で終わりではありません。次回開催は広島県の「尾道市立美術館」となっています。

是非、みなさんも足を運んでみてはいかがでしょうか♪

– 開催概要 –

開催期間:2017年1月14日(土)から3月12日(日)まで
会館時間:9:00~17:30(入場は16:30まで)
休館日 :月曜日
観覧料 :一般 500円(400円)
     大学生・高校生 250円(200円)
     中学生以下 無料
     ( )内は20名以上の団体料金
     ・身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳をご持参の方、及びその介護者1名は無料
     ・「川越きものの日」にちなみ、8日、18日、28日着物で来館された方は団体料金
問い合わせ:川越市立美術館
      〒350-0053 川越市郭町2丁目30番地1
      電話番号:049-228-8080(直通)
      ファクス:049-228-7870



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坂本 絵美

坂本 絵美

ペットのお出かけスポットやエンタメ情報などを日々追いかけて取材、撮影、執筆までオールラウンドに担当。7.1kgのBIGサイズなチワワ(※肥満じゃないよ)と自由気ままに暮らす4年目の新米ライターです。愛犬を愛でるのと同じくらいスノーボードを愛し、年間30日以上は雪山を渡り歩いてます。フットワークの軽さと動物への愛を武器に皆様へ素敵な情報をお届けします!

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