猫とストレスなく引っ越しするための3つのポイント~準備から移動まで~

2017.03.03

猫とストレスなく引っ越しするための3つのポイント~準備から移動まで~

春といえば引っ越しのシーズン。進学や就職、転勤等で新たな土地で新生活をスタートさせる方も多い事でしょう。そして愛猫も一緒に引っ越し先に連れて行く方も多いはず。ストレスに弱い猫に、できるだけ負担をかけずに引っ越しするにはどうすれば良いのでしょう。

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猫と一緒にお引っ越し

猫は「家に着く」と言われます。猫にとっては飼い主が変わることよりも、住居が変わることの方が大きなストレスになるとも言われています。猫はストレスを感じると行動に異変が出るばかりか、病気になってしまうことも。

今回は、猫に優しい引っ越しのポイントをまとめてみました。

1. 余裕を持って準備する

猫 引っ越し 荷造り

猫は環境の変化や飼い主さんの動向にいつも注意を傾けています。引っ越しの準備を直前にバタバタと始めてしまうと、猫は一気に変わる部屋の様子や、積み上げられるダンボール箱、飼い主さんの忙しそうな様子を「異変」と感じ取って不安になり、ストレスを感じます。

引っ越しの準備は時間に余裕を持ってゆっくり行い、できるだけ猫に不安感を与えないようにゆったりと行いましょう。

2. 引っ越し当日は猫を隔離する

猫 引っ越し 脱走

引っ越しの当日は業者の人が出入りすることもあり、家のドアや窓は開き放たれた状態になっています。知らない人が大勢動き回る環境では、猫が脱走したとしても気がつきません。引っ越し作業中に猫が怪我をする可能性もあります。また、知らない人が自分の縄張りに入ってくることは猫の大きなストレスになります。

これらの事を防ぐために、猫はトイレや風呂場、あらかじめ先に荷物を運び出した空の部屋に隔離します。
長時間に及ぶ引っ越し作業なので、猫を隔離する部屋には十分な水分と食事、そして忘れずにトイレも置いておきます。万が一猫が粗相をした場合に掃除しやすい点ではお風呂場がオススメです。引っ越し作業から離れた空間に居る事で猫のストレスは少しは和らぐでしょう。

猫 引っ越し ドア

その際、隔離した部屋のドアには必ず「中に猫がいます」といった内容の張り紙をしておきましょう。慌ただしい引っ越し作業中、業者さんや家族がうっかりドアを開けてしまった途端に猫が脱走することも十分ありえるからです。

3. 猫は最後に家を出て、最初に家に入る

猫 引っ越し キャリー

猫は、旧宅の荷物が全て運び出され、新宅に出発する直前にキャリーケースに入れましょう。
狭い空間に閉じ込められる事、移動時間が長い事は猫のストレスになります。できるだけ猫の負担が減るような移動手段を選びましょう。

そして新宅に到着したら、今度は真っ先に猫を家の中に入れましょう。
キャリーケースから出すときは旧宅と同じように猫専用の部屋に猫を隔離し、部屋には猫が安心するように猫の使っている毛布や寝床を入れます。トイレの猫砂も全て新しくするのではなく、すでに使用していた砂を混ぜることで猫は安心してトイレを使えます。もちろん、食事や水分も忘れずに。

これらのことをスムーズに取り掛かるためにも、事前の準備は大切です。どの部屋に猫を入れるか、引っ越し先までの移動手段、ルート選びなど、しっかり当日の計画を立てることで猫のストレスは低減できます。

◆多頭飼いの場合

多頭飼いのおうちの引っ越しの場合、1匹ずつ移動させると、新宅に入れた時に猫同士が混乱してしまうことがあります。「お前、誰?」と感じ、猫同士の縄張り争いでストレスが増大してしまいます。
可能であれば、猫は2〜3匹ずつ一緒のケージ等で移動し、同時に新宅に入れるほうが猫のストレスは少なくなるでしょう。


引っ越しの時の移動手段は?

◆車で移動する場合

車で移動する場合は必ずケージに入れ、できればケージ内でもハーネスを使用するようにすると安心です。
また、普段から少しずつでも車での移動に慣れさせたり、ケージやハーネスを使用する練習をしておくと愛猫のストレスが少なくて済むでしょう。

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◆電車で移動する場合

車で移動できない場合の引っ越しであれば、猫の移動は電車や飛行機を利用することになります。
例えばJRの場合、猫は手荷物として社内の持ち込みが可能です。乗車する際には注意点があるので、事前に確認しておきましょう。

◆飛行機で移動する場合

飛行機での移動は、騒音や気圧の変化が猫に大きなストレスを与える為、できるだけ避けたいところです。

どうしても、という場合、飛行機に乗せる前には必ず健康状態をチェックし、万全な状態で出かけましょう。ケージにはペットシーツや毛布を敷き、給水器を設置しましょう。また各航空会社によって手続きや利用条件が異なりますので、事前に確認しておきことが大切です。

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海外に引っ越しする時は?

日本から猫を持ちだすには、出国当日に農林水産省動物検疫所で輸出検疫を受け、輸出検疫証明書の交付を受け取る必要があります。事前に該当する出発空港の検疫所に連絡しましょう。また、ペット受け入れに関する条件は国によって異なる為、各国の大使館に確認をしておきましょう。

各国の航空会社には細かな規定があるため、こちらもよく調べて選びましょう。海外エアラインでは猫の機内持ち込み可能な可能もあります。


まとめ

引っ越しは人間の都合で愛猫に負担をかけてしまいます。できるだけ猫にはストレスをかけずに行いたいものです。速やかに引っ越しを行うには、やはり時間に余裕をもって、事前に色々な準備を行うことが大切です。引っ越し先の情報、例えば獣医さんの所在地などを調べておくことも重要ですね。

どうぞ幸せな猫ライフをお送りくださいませ!

<参考サイト>
JRおでかけネット
JAL ペットとお出かけサービス
ANA ペットをお連れのお客様 [国内線]
動物検疫所 所在地一覧
ペットインキャビン (ペットの機内持ち込み)



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そらにゃん

そらにゃん

猫が大好きなおばさんです。猫、いいですね! 我が家には「そら♂」「すず♀」「りん♀」のニャンズがいます。 ずっと犬を飼っていて猫暦はまだ二年そこそこと短いのですが、長年の願いだった猫との暮らしに今もウハウハ状態です。ニャンズのおかげで仕事や家事や寄る年波の疲れも吹っ飛びます。 病気がちな「そら」のおかげで獣医さんと懇意になり、通院の度に先生から様々な猫情報を教えていただいてます。 いかにニャンズを満足させられるか、猫じゃらしの振り方を日々研究中。 得意技は猫に錠剤を飲ませること。←ただし「そら」限定!?

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