猫にネズミをプレゼントされた!その理由は一体なぜ?健康上問題ないの?

2017.03.11

猫にネズミをプレゼントされた!その理由は一体なぜ?健康上問題ないの?

猫がネズミを捕食することは、昔から行われていたことで、今でも外飼いしている猫がネズミを狩り、飼い主さんのところへ運んできたりすることもあると聞きます。猫がネズミを狩る理由や狩りをしたネズミをわざわざ飼い主さんの前に運んでくる理由、また健康上の問題など、猫とネズミのはてなを考えてみましょう。

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猫がネズミを追いかける理由とは?

猫 ネズミ

猫は野生時代からネズミを捕食して暮らしていました。特にちょうど猫が狩りをする時間帯がネズミの活動時間と重なりネズミと出会う確率が高く、捕まえやすかったということです。

猫はとても耳が発達した動物です。ネズミが出すかすかな動きが狩猟本能を刺激し、音を漏らすことなくしっかりキャッチします。猫はまずネズミの出した「音」に興味を示し、探索欲が高まり音源を調べた結果、そこに獲物となるネズミがいるので、狩りの行動に移るという事なのです。

猫には獲物と認識するためのポイントがあり、まずはネズミや鳥の大きさが猫にとって捕まえやすい大きさな事が要因です。また、ネズミの動きが獲物なのかそうでないかを判断しているとも言われ、猫は自分に刃向うものは「敵」とみなし、目の前をうろうろして逃げていくネズミは「獲物」と判断するのです。


猫がネズミを持ち帰る理由とは?

猫 ネズミ

子育てしている母猫は、まだ生きているネズミを持ち帰り、子供に狩りの練習をさせます。
その習慣により、猫は飼い主さんを子供の代わりの存在として、ネズミをわざわざ見せにきています。また、中には猫の中にはネズミを持ち帰ることで、飼い主さんに褒めてもらおうと思う可愛らしい猫もいるようです。

飼い主さんにとっては、迷惑以外何物でもない行為なのですが、猫は良かれと思ってしている行為なので、叱るに叱れません。
もし、ご自分の飼い猫がネズミを持ち帰ってしまったら、叱らずに褒めてあげて、猫が見ていない隙にネズミを処分してあげてください。


ネズミを捕食しても健康に影響はないの?

昔から猫はネズミを捕食して生きてきましたが、ネズミを食べて健康上の問題はないのでしょうか?

不衛生の代表的なネズミを食べてしまうのですから、何らかの感染は免れないと思います。ネズミが寄生虫に感染していれば、猫はもちろんのこと、飼い主である私たち人間にも感染する恐れがありますので、しっかりと対策をしなければいけません。

どんな感染症があるのかご紹介します。

①トキソプラズマ症

トキソプラズマという寄生虫が感染する病気です。
小動物の体に寄生しているだけではなく、土の中や水たまりにもいますので、外を自由に出歩いている猫であれば、ネズミを捕食せずとも感染する恐れがあります。

②エキノコックス

主に北海道全域にてみられ、キタキツネが主な感染源でしたが、猫も感染しますし、人間に感染した場合、すぐには症状が出ず、数十年潜伏した後に重篤な肝障害を引き起こすことがあります。

③条虫症

条虫とはサナダムシのことで、感染したネズミと接触することで次々と感染していきます。
感染している猫のお尻をみると、お尻から条虫の白い頭が出たり引っ込んだりしていることがあり、猫はとてもかゆがります。

外を自由に行き来している猫は土を掘ったり、水たまりの水を飲んだり、小動物や昆虫も捕食しているので、感染は免れません。重篤な症状になる前に、定期的に便検査をしてあげましょう。寄生虫の種類によっては、フロントラインのように、首のあたりにたらす薬もあります。薬を飲ませる事が難しい猫は、獣医さんに相談してみるのも良いでしょう。


まとめ

いかがでしたか?

昔から人々が大切に保管している穀物を食い散らかすネズミを猫が退治し、猫と人間とはずっと助け合いながら暮らしてきました。自然豊かな中で草むらを走り、木に登り、小動物を狩り、眠たくなったら家に戻るという生活をしている外猫もたくさんいます。

しかし、そんな生活はとても猫らしくあるのですが、外には危険がいっぱいです。自然の多いところでは車の事故は少ない代わりに、野生動物との接触で命を落とす猫もいるでしょうし、ケガをして何らかの病気に感染してしまうかもしれません。

可能であれば、家の中で安全なフードを与え、天敵のいない穏やかな生活を送ってもらいたいものです。



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猫は子供の頃からずっと一緒で、大人になった今でも猫を4匹飼っております。保護猫活動のお手伝いもしておりますので、一日が猫に始まり猫で終わるという生活になりつつある今日この頃です。

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