猫は日向ぼっこが大好き!

野良猫だろうと、飼い猫だろうとぽかぽかの太陽の下、日の光を浴びての日向ぼっこが好きな猫は多いと思います。人間だって日向ぼっこすると気持ちいいですよね。
猫もきっと健康的になるからなんて考えて日向ぼっこをしているわけではなく、ただただ、ぽかぽかの太陽が気持ちよく、ウトウトとしてしまっているように見えますが、猫の日向ぼっこには色々な役割があるのです。
猫が日向ぼっこをする理由は?
◆体温調整のため

猫は日向ぼっこすることで、体温を一定に保ちます。猫の体温は人間よりも高く平均38度くらいですが、この体温を維持するために日向ぼっこは欠かせない日課なのです。
◆ビタミンをつくるため
私たち人間は日光浴をすることで、ビタミンDを生成していますが、猫は体内にビタミンDの元となる「7-デヒドロコレステロール」が猫の皮膚内に不足しているので、猫は日光浴からビタミンDを生成することは出来ないので、食事から補給します。
以前は日光を浴びると人間のようにビタミンDを生成できると言われていましたが、猫には生成することが出来ないことが証明されました。
ただし、日光にあたることでビタミンDが活性化することはあるようで、その結果カルシウムの吸収率が上がると言われています。
◆皮膚病予防のため

猫にとって適度の水分は必要ですが、水分があるがゆえに皮膚上に菌が繁殖してしまうことがあります。
猫は日向ぼっこをし、日光に含まれる紫外線を浴びることで、体の表面に付着した細菌を消毒したり、毛についた水分を蒸発させています。こうすることで、皮膚病を予防していると言われています。
また、外を行き来している猫はダニやノミも皮膚に寄生してしまいます。日向ぼっこは、そういった寄生虫を除去するためとも言われていますが、日光浴をしただけではダニやノミを除去することは難しいでしょう。
◆省エネ効果
猫はエネルギーを消費させ、体温を維持します。日向ぼっこすることによって、体温を一定に保つ割合が少なくなるので、その分消費エネルギーを浮かせることができるということです。
日向ぼっこでの注意点

猫が日向ぼっこなどでマンションのベランダなど高い場所から落ちてしまう事故が年に数百件も報告されています。
ベランダなどにいる時に鳥や虫が飛んできた時など、思わず飛びついてしまう事があり、そこが高層階のベランダであることをすっかり忘れてしまうこともあります。
猫は高いところから落ちても見事に着地すると言われていますが、さすがにマンションの高層階から落ちてしまっては、骨折や大きなケガをしてしまう事があります。
ベランダで気持ち良く寝ているのを邪魔したくないと思うかもしれませんが、猫も寝ぼけてしまうことがありますので、危ない寝方していたら、安全な場所に移動させてあげましょう。
子猫も人間の赤ちゃんと同様、どのような動きをするのかわかりませんのでベランダなどに猫がいる時は、飼い主さんが十分に気を付けてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか。
野良猫でも飼い猫でも猫の日向ぼっこしている姿は見ているこちらもとても幸せになりますよね。猫は一日中寝ていて、寝るのが仕事のようなものですから、思いっきり寝かせてあげたいものですが、外で寝ている猫は、車だったり、人が通ったりとなかなかゆっくりできないと思うので、日向ぼっこしている姿を見たら、そっとしてあげたいものですね。
日向ぼっこをする姿をみると、「猫はいいな」なんてよく言われますが、猫も体温を維持するためだったり、皮膚を細菌から守るためだったりときちっとした理由があるのですね。
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