ネコの成長にあわせて変えること 注意すべきこと

2015.06.17

ネコの成長にあわせて変えること 注意すべきこと

はじめてネコちゃんと暮らすペットオーナーさまにとって、ネコちゃんの成長はワクワクする反面、不安に思うこともしばしば。めまぐるしく変わるネコちゃんの状態に応じて的確に対応できるかどうかが、重要になってきます。今回はネコちゃんの成長段階ごとの、ペットオーナー様が留意すべき注意点を紹介します。ネコちゃんの成長段階は、成長期、維持期、高齢期に大きく分けられます。それぞれの時期では、様々なことが変わりますし、注意すべきことも違います。これらの点について、成長期、維持期、高齢期の順でご紹介します。

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成長期(誕生~1歳)

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成長期は誕生から1歳までの期間です。誕生から1週間は、移行免疫を多く含んでいる母親の初乳を最短でも3日間以上飲ませて下さい。
しかし、生後3週目からは歯が生え始めるため、離乳食に切り替える必要があります。なお、ネコちゃんは生後6週間で乳離れをします。

成長期では、ネコちゃんの骨格や筋肉、内臓などが急激に発達するので、維持期以上にタンパク質や脂肪、ミネラルなどが必要です。したがって、これらの栄養を必ず与えて下さい。もっとも成長期では維持期の約3倍のカロリーが必要なのですが、消化機能はまだ未熟なので一度に多くの量を食べられません。そのため生後6ヵ月ぐらいまでは、1日の食事量を3~4回に分けて与えるようにして、成長に従い、食事の量を少しずつ増やして下さい。

また、食事以外でも、成長期のネコちゃんについては、次のことにご注意下さい。
 ・生後1ヵ月でトイレのしつけを始めるとともに、1回目の駆虫をして下さい。
 ・生後2ヵ月で、最初のワクチン接種と2回目の駆虫をして下さい。
 ・生後3ヵ月で、シャンプーや皮膚の手入れを始めるとともに、2回目のワクチン接種をして下さい。
 ・生後半年ぐらいで、体重3kg以上になると、去勢避妊手術が可能となります。

維持期(1歳~7歳)

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維持期は 1歳から7歳までの時期で、人間で言えば成人にあたります。
維持期のネコちゃんに、成長期と同じ高タンパク質・高脂肪のフードを与えていますと、すぐに太り、内臓や骨に大きな負担をかけてしまいます。したがって、維持期のネコちゃんに合った栄養バランスのものを、適量与えるようにして下さい。室内で暮らすネコちゃんは体重×70kcal、そうでないネコちゃんは体重×80kcalが適量です。そして、食事の回数は、1日2回ぐらいにして下さい。

また、維持期のオスのネコちゃんには、テリトリー意識が生まれ、おしっこをかけてマーキングをするようになります。強い臭いがしますのですぐに分かります。マーキングをされてしまった場合には、お湯や水、中性洗剤などですぐに拭き、臭いが残らないようにして下さい。
さらに、メスのネコちゃんは、1歳で妊娠ができるようになります。もし妊娠させるご予定がない場合には、避妊をして下さい。

高齢期(7歳~)

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ネコちゃんの老化は、7歳くらいから始まります。運動量は減り、体の機能も次第に衰えていきます。
したがって高齢期のネコちゃんに若い頃と同じカロリーの食事を与えていると、肥満になり、体にさまざまな弊害が出ますので、低カロリーのフードを与えて下さい。また便秘がちになるので、食物繊維を多めに与えて下さい。また12歳~15歳くらいになり、固いものが食べづらくなった場合には、やわらかいフードを与えて下さい。さらに、ネコちゃんも16歳ぐらいになると認知症になるため注意が必要です。

ネコちゃんの成長にあわせて、最適な対処方法をすることで、長生きしてもらえるよう
心掛けてくださいね。

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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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