成長期(誕生~1歳)

成長期は誕生から1歳までの期間です。誕生から1週間は、移行免疫を多く含んでいる母親の初乳を最短でも3日間以上飲ませて下さい。
しかし、生後3週目からは歯が生え始めるため、離乳食に切り替える必要があります。なお、ネコちゃんは生後6週間で乳離れをします。
成長期では、ネコちゃんの骨格や筋肉、内臓などが急激に発達するので、維持期以上にタンパク質や脂肪、ミネラルなどが必要です。したがって、これらの栄養を必ず与えて下さい。もっとも成長期では維持期の約3倍のカロリーが必要なのですが、消化機能はまだ未熟なので一度に多くの量を食べられません。そのため生後6ヵ月ぐらいまでは、1日の食事量を3~4回に分けて与えるようにして、成長に従い、食事の量を少しずつ増やして下さい。
また、食事以外でも、成長期のネコちゃんについては、次のことにご注意下さい。
・生後1ヵ月でトイレのしつけを始めるとともに、1回目の駆虫をして下さい。
・生後2ヵ月で、最初のワクチン接種と2回目の駆虫をして下さい。
・生後3ヵ月で、シャンプーや皮膚の手入れを始めるとともに、2回目のワクチン接種をして下さい。
・生後半年ぐらいで、体重3kg以上になると、去勢避妊手術が可能となります。
維持期(1歳~7歳)

維持期は 1歳から7歳までの時期で、人間で言えば成人にあたります。
維持期のネコちゃんに、成長期と同じ高タンパク質・高脂肪のフードを与えていますと、すぐに太り、内臓や骨に大きな負担をかけてしまいます。したがって、維持期のネコちゃんに合った栄養バランスのものを、適量与えるようにして下さい。室内で暮らすネコちゃんは体重×70kcal、そうでないネコちゃんは体重×80kcalが適量です。そして、食事の回数は、1日2回ぐらいにして下さい。
また、維持期のオスのネコちゃんには、テリトリー意識が生まれ、おしっこをかけてマーキングをするようになります。強い臭いがしますのですぐに分かります。マーキングをされてしまった場合には、お湯や水、中性洗剤などですぐに拭き、臭いが残らないようにして下さい。
さらに、メスのネコちゃんは、1歳で妊娠ができるようになります。もし妊娠させるご予定がない場合には、避妊をして下さい。
高齢期(7歳~)

ネコちゃんの老化は、7歳くらいから始まります。運動量は減り、体の機能も次第に衰えていきます。
したがって高齢期のネコちゃんに若い頃と同じカロリーの食事を与えていると、肥満になり、体にさまざまな弊害が出ますので、低カロリーのフードを与えて下さい。また便秘がちになるので、食物繊維を多めに与えて下さい。また12歳~15歳くらいになり、固いものが食べづらくなった場合には、やわらかいフードを与えて下さい。さらに、ネコちゃんも16歳ぐらいになると認知症になるため注意が必要です。
ネコちゃんの成長にあわせて、最適な対処方法をすることで、長生きしてもらえるよう
心掛けてくださいね。
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