猫の豆知識：猫の髭（ヒゲ）のヒミツをお伝えします！

男性なら誰もが生えているヒゲ。毎朝の処理が面倒に感じることも多いのではないでしょうか。対照的に、オシャレにヒゲをカット！という方もいるかもしれませんね。

人間の他にも「ヒゲ」を持っている動物は沢山います。
「ヒゲ」の生えている動物をイメージするとき、真っ先に思い浮かぶ動物は何ですか？
筆者は迷わず、猫です。猫＝ヒゲのイメージです。
そんなヒゲのイメージが強い猫ですが、実は、人間のあの処理が面倒なヒゲとは違い、(オシャレヒゲカットをしている方ゴメンナサイ！)すごい役割を果たしているのです。

猫の髭（ヒゲ）の役割って何だろう

まず、あなたが暗闇の中を歩くとき、どのようにして歩きますか？
物にぶつからないように、周りに手をかざし、気配を察知しながら歩きますよね？！
猫も暗闇の中を、物にぶつからず上手に歩けることが出来るのです。(人間より上手に！)

～それは一体何故なのでしょう？～

猫のヒゲの根元には、沢山の神経が通っているのです。
人間が物にぶつからないように手をかざしながら歩くのと同じように、ヒゲで空間の距離感や、わずかな空気の流れを察知して、物との位置関係、距離感をはかっているのです。
平衡感覚を保つためのセンサーの役割をしている。というわけです！

前述で、「猫＝ヒゲのイメージ」と書きましたが、猫をイラストで描くときどこにヒゲを描きますか？
筆者は両頬の所から２本ずつです。(いやいや、３本！という方もいるかもしれませんね。)
しかし猫の顔をよく見てみると、ヒゲが生えているのは頬の所だけではないのです！
目の上、頬、口の横、あごの下に太い毛が４箇所、ピーンと生えているのがわかります。
これらのヒゲは、「触毛」と呼ばれ、猫が生活をする上でとっても大切な役割を果たしているのです。
では、上から順番にどんな役割を果たしているのかご説明していきましょう。

■まず目の上の毛(上毛)は、まぶたの神経とつながっています。
なので、顔に障害物があたる前に危険を察知し、目を危険から守っているのです。何かが上毛に触れると瞬間的に目を閉じる仕草が見られると思います。

■次に頬と口の横の毛(頬骨毛や口角毛)についてです。
ここの毛は、猫がすきまを通り抜ける際に、自分の体がそこを通れるかどうかをはかるといわれています。距離関係をはかる為に必要なツールというわけですね！

■最後はあごの下の毛(顎下毛)です。
猫の目は近くの物が見えないので、ここの毛で食べ物を感じ取ったり食べ物の温度を感じ取っているのです。人間でいう、舌にちかい役割を果たしています。

気分や感情によって生え方も変わります

人間は、嬉しいときや楽しいときは笑顔になり、逆に落ち込んでいるときは、眉が下がりうつむきがちになったりと、表情に表れることが多ですが、猫の場合は、なんと「ヒゲ」に感情が表れるのです。ヒゲの向きや角度で感情を読み取ることも出来るので、ぜひ参考にしてみてください。

・逆八の字に開いている→嬉しいときや褒められたとき

この角度のときは、「嬉しいんだな～」とニヤニヤしちゃいましょう！

・だらんと垂れている→暇なとき、退屈なとき、眠っているとき

ヒゲに力が入っていない状態で、リラックス中。

・前にヒゲを突き出している→機嫌が悪いとき

そっとしておきましょう。さわらぬ神に祟りなし。

・ヒゲを顔いっぱいにひろげている→緊張したり、周りの情報を収集をしているとき

警戒しているときはヒゲの先端が鼻より前に向いていることがあるので、ヒゲの角度にも注目です。

・頬にぺったりくっついている→恐怖を感じているとき

人間も恐怖に遭遇したとき、体が固まりますよね・・・
とってもデリケートな部分です。

さて、猫のヒゲがとっても大事な部分ということはわかって頂けたでしょうか。
センサーの役割を果たしていたり、感情を表していたり。
人間のあの処理が面倒なヒゲ(オシャレヒゲカットをしている方ゴメンナサイ。)とはわけが違うのです。
猫はヒゲがなくなると不安で、隅でじっとうずくまったりひどい場合はストレスで死んでしまう可能性も。
猫には絶対に、無理に脱毛やオシャレヒゲカットを施さないようにしてくださいね！

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