家のなかでも危険がいっぱい!猫に危険を及ぼすかもしれない家電

お部屋のなかで元気いっぱいな様子を見せる猫の様子を見ているだけでも和やかで幸せな気持ちになりますよね。「癒される」のですが、元気で活発な性格の猫だと、飼い主の予想を超える行動をすることもあります。そのため、猫を飼っているなら家のなかでも十分に注意することが大事です。
特に猫を飼うなら気をつけたいのが「家電」です。どこの家庭にも必ずある家電。家電絡みの事故はとても多く、ちょっとした猫のイタズラから大きな事故になる可能性がいっぱいです。
そこで、「猫と家電」が関係するありがちな事故パターンについて紹介します。
◆テレビに突撃する
ひとむかし前の奥行のある安定したテレビと違って、最近のものは薄型です。薄型テレビと言っても頑丈にできているので、地震など大きな揺れが無い限り倒れることはないでしょう。
しかし、薄型になったおかげで場所をとらずに便利になったものの、猫を飼っている家庭では逆に心配になりました。テレビに興味を示す猫は、上に乗ろうとテレビ画面に突撃することもあります。猫が触ったくらいではテレビが倒れることはまずありませんが、突撃の勢いと猫の体重が一気にかかる瞬発力でテレビが倒れてしまうこともあるようです。
小さな猫の場合、重量のある大型テレビの下敷きになるとケガをするかもしれないので、大変危険です。
◆洗濯機に入り込む
洗濯機のなかに衣類を溜めたまま蓋を閉めずにいる人もいるかもしれません。洗濯物が溜まったからと中を見ずに洗濯しようとしたら、中で愛猫がもがいていたという話も実はあるようです。
たくさんの衣類のなかにまみれた小さな子猫の姿は、飼い主さんからは見えにくいでしょう。なかで気持ちよさそうに寝ているときに、洗濯機を動かすなんて、想像するだけで恐ろしいことですよね。急に水が入り、グルグルと回る洗濯機のなかで、愛猫が苦しんでいたら大変な事故に繋がります。
猫を飼っているときには「洗濯機を置いているスペースに入らせない」あるいは「洗濯機の蓋を必ず閉めておく」という対策を徹底するといいでしょう。
◆ストーブにイタズラ
寒くなってくると欠かすことができないストーブも猫を危険にさせる家電です。
ひとくちにストーブと言いますが、さまざまなタイプがあります。部屋の上部に設置するエアコンの暖房なら、猫にイタズラされるリスクが少ない家電と言えます。
しかし、部屋の床に直接置く石油ファンヒーターは、猫を飼っている家庭では注意が必要な家電です。
ファンヒーターの吹き出し口の奥では、実際に火が発生しています。手を入れない限りヤケドのリスクはなさそうですが、猫の低い目線から見える燃える炎は猫にとっての興味の的。イタズラしようとすれば、やけどの危険があります。温風の吹き出し口でイタズラする好奇心旺盛な猫だと、その危険の可能性はさらに高まります。
ふだんはあまりイタズラしないという性格の猫でもストーブ前でくつろいでいるだけでやけどの危険はあります。ストーブに密着して体を温めていた猫のしっぽが吹き出し口にかかって焦げてしまったという事例も耳にします。
子育て世帯でよく利用されている「ストーブガードで猫が近づけないような対策をする」あるいは「ペット用のゲートでストーブのある部屋に入れないようにする」などの対策がおすすめです。
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場所に合わせて簡単幅調節!側面パネルが可動するので、しっかり間仕切りできます。ゴム脚付きなので、ズレにくく床をキズつけません。

また、猫が操作パネルをイタズラすることもあります。ストーブに飛び乗った衝撃で、運転ボタンが作動する可能性もあるようです。
そこで、スイッチ部分をカバーするグッズを取り入れてみるのもいいでしょう。ファンヒーターの電気コードが繋がって入れば、スイッチをオンすれば作動します。目を離したすきにストーブが動いてやけどをするのを防ぐために、スイッチカバーを考えてみてもいいのかもしれませんね。
◆扇風機を倒してケガをする
扇風機というと夏に活躍するイメージが大きいですが、暖房効率をあげるために冬にも使う人がいるのではないでしょうか。部屋全体に暖かい空気を循環させるため、扇風機を回す節約術もあります。
首振りタイプの扇風機だと、目の前でユラユラ揺れる物体に「動くもの好き」の猫ちゃんの心は揺さぶられるでしょう。そして、ついついイタズラしちゃう猫も多いのです。すぐ倒れやすい昔ながらの扇風機の場合、下敷きになる猫ちゃんもいるのです。
また、扇風機の中で動く羽が気になって、網の間から手を突っ込もうとする猫もいます。猫の爪や肉球が引っ掛かったまま抜けなくなるケースもあります。
扇風機を回すときには、飼い主の目の届く範囲内がいいでしょう。
最近では、羽根が見えない縦型のスタイリッシュなデザインの扇風機もあります。少し高めで羽根がない扇風機もあるので、検討してもいいかもしれませんね。
◆オーブントースターに乗って大やけど
パンをこんがり焼けるオーブントースターを使っている家庭も多いですよね。オーブントースターの使用中は本体がかなり高温です。使ったあとも温度が下がるまでには時間がかかるものです。
オーブントースターはキッチンスペースに置くという人が大多数だと思いますが、猫がキッチンに出入りできるようなら十分に気をつける必要があります。収納棚など高い位置にオーブントースターを置いていたとしても、猫の身軽な身体能力ならヒョイと飛び乗ることは可能です。ちょっとしたイタズラ心からオーブントースターに近づくと、猫が大やけどをする危険があります。
猫が近づけないように設置場所を変えるなど、オーブントースターに近づけない対策を考えましょう。
◆アイロンの動きに興味津々…ヤケドの可能性
高温でやけどの危険がある家電としてアイロンもあります。
アイロンを右に左に…という飼い主さんの動きについついイタズラする猫もいるかもしれません。突然、アイロンに飛びかかってくると猫がやけどをするのは間違いないでしょう。取り返しがつかないほどのケガを負うかもしれないですよね。
また、アイロン後に熱を冷ましている間に、飼い主さんが目を離せば、その隙にイタズラすることもあるでしょう。
猫の生活空間ではアイロンをしないようにするか、使い終わったアイロンはケースや収納棚にしまうなど対策をしましょう。
●猫のヤケドについての記事はコチラ

冬はストーブなどの暖房器具が活躍しますが、猫ちゃんが暖房器具で火傷しちゃった、キッチンなど火を使う場所に猫ちゃんが来て熱湯がかかっちゃったなど、火傷の危険が増す時期ですね。猫は傷などを自分でなめて治そうとして、火傷をしてもその部分をなめたり噛んだりすることもあるそうです。今回は、猫ちゃんの火傷、その対処法についてのお話です。

家のなかで猫のイタズラで壊されやすい家電

猫のケガがなくても、イタズラされて家電が壊されてしまうこともあります。猫を飼っている家で壊されやすい家電についてまとめてみました。
◆テレビ
先ほどもお話ししましたが、薄型テレビは猫がイタズラすると転倒するかもしれません。転倒の状況にもよりますが、液晶にヒビが入ってしまい画面が壊れることもあるでしょう。
そこで猫のイタズラによるテレビの転倒対策として、テレビを壁掛けで固定する方法もあります。
また、簡単な方法としてテレビの下に敷く粘着マットも市販されています。さらに見た目が悪いものの効果があるのが、両面テープなどの粘着系のものを猫が乗りそうな部分に貼ること。猫の敏感な肉球にベタベタしたテープが触れると「ウワッ!」と嫌がる猫ちゃんが多いのだとか。
いずれにしても「テレビの上に乗っても楽しくない」と分かれば、そのうち興味が薄れるでしょう。
◆パソコン
熱をもって温度があがるパソコン周辺。猫がパソコンのキーボードの上に乗るという話は、猫を飼っている人なら「あるある話」かもしれません。キーボードやパソコンの温かさが気に入っているのでしょう。また、飼い主さんに対しての「構って」サインかもしれません。
猫がパソコン周辺でイタズラすると、作業のじゃまと感じると同時に、データが保存されなかった…なんて可能性もあります。
また、精密機器であるパソコン周辺には電気のコードやケーブルが密集しています。猫がかじってコードが破損すれば、パソコンが起動しない、インターネットが繋がらない不具合が起こることもあるでしょう。
ひとまとめにコードやケーブルをカバーで保護し、猫のイタズラを防止するのが対策として考えられます。パソコン周りをスッキリ工夫し、猫が興味を示さない工夫をしてみるしかないかもしれませんね。
◆電気コード
家のなかには家電がたくさんあります。テレビやDVD、ストーブ、パソコンなど、あらゆるものには必ず電気コードがついています。電気コードは、家電の背後に密集しているものですよね。
人間の目には触れにくい場所にあるのですが、ちょっとした隙間にも侵入する猫が電気コードをかじることはあります。本体に被害がなくても、コードを噛むことによってテレビが故障したりする可能性もあるのです。
猫が噛まないように、電気コードには保護カバーをつけるようにすれば、そのリスクを未然に防ぐことができますよ。また、電気コードが刺さっているコンセントにもカバーをつけるのもいいでしょう。乱雑になっているコンセントをまとめて、全体的にカバーをかけるなど、猫のイタズラ対策を考えてみてはいかがでしょうか。
火事の恐れがある家電

上記でいくつかの家電の危険をお話ししました。家電には電気が通じるための「電気コード」が必ずついています。家電が動いているということは、なかに電気が流れている証拠です。電気コードやコンセントの差し込み口に猫がオシッコをかけたり、舐めたりすることもあるかもしれません。
そもそも猫の体は柔らかくて、ちょっとした隙間もくぐり抜けることが可能。テレビや冷蔵庫、洗濯機の後ろなど、コード配線が複雑になっているところにも自由自在に入っていきます。そのときに、オシッコをかけたり、舐めたりという行動をすれば、その水分により発火する恐れもあります。舐めると猫が感電するかもしれませんよね。
また、飼い主さんが気づかない程度にコードをかじっている可能性もあります。猫のイタズラが原因で、家電にさまざまな影響を及ぼすことがあるので噛まれないような注意は必要です。コンセントや電気コードを保護するカバーで対策することをおすすめします。
そして、ときには家電に異常がないか定期的にチェックするのも大事です。
まとめ
猫と一緒に暮らすときには、家のなかだから安心とは言い切れないことが分かりましたね。家のなかにある家電は、どの家庭でもあるものばかり。使い方や危険度が分かる人間ならば事故を未然に防げるものですが、言葉が通じない猫にとっては危険が大きいものになります。
電気を使っている製品は、猫のイタズラによりケガをする可能性があります。また、オシッコや噛み癖によって「火事」という大きな事故を引き起こすことさえあるのです。
猫は高いところにはジャンプして飛び乗ることができ、狭いところも柔らかい体で通過することができます。そんな猫から家電を100%遠ざけることは難しいかもしれませんが、どんな家電が危険なのかを知っておくことで、何らかの対策をしておくことで防げることもあるでしょう。
飼い主さんができる工夫をして猫を守ってあげてくださいね。
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