必死に生きる下半身麻痺の野良猫
カリフォルニア州のハイデザートの路上を彷徨っていたところを、奇跡的にも救助された一匹の猫ちゃん。彼女は、下半身より下が麻痺して動かない状態で発見されました。

このグレー色のトラ猫の下半身が動かなくなってしまったのは、脊髄の下の部分に撃たれた銃弾が原因。その傷が理由となり、彼女は野良猫にとって致命的である大きな障害を持つこととなってしまったのです。
しかし、彼女はそんな過酷な状況下でも必死に路上で生き続けていました。一体どうしてでしょうか?

それは、彼女が妊娠していたから。
彼女はまだ出会ったことのない自分の赤ちゃん達を必死に守ろうと、奇跡的な生命力で毎日生活をしていたのでした。
母猫の奇跡の出産
路上から救出された彼女は、地元の動物施設へと連れていかれました。
そしてその施設で陣痛が開始。しかし、彼女は下半身が麻痺している為、その事に気づきません。
施設の人が気づいた頃には、残念なことに2匹の子猫は死んでしまっていました。
慌てたスタッフは緊急で獣医師の元へ…。

その後、帝王切開手術にて4匹の子猫を救うことに成功したのでした。
「まるで奇跡のようですが、その4匹は無事生まれてきました。そしてその母猫は自分の子猫たちにお乳を与え、身体を舐めてキレイにし始めたのです。障害のことなんか全く関係なく、立派な母親として。」
子猫たちは新しい里親の元へ。しかし…
その後、一時的にダイアンさんという里親の元で生活をするようになった猫ちゃん達。

母猫はその家で更に2匹の子猫を養子として迎え、自分の子供達と同じように育て上げていったのでした。
歩けないという障害を乗り越え、奇跡的にも母として子猫達の世話をしっかり毎日続けた母猫。そうして子猫達はスクスク育っていき、その後それぞれ里親を見つけ貰われていきました。
その後、貰い手が見つからず1匹残された母猫。そんな彼女を引き取るとダイアンさんに連絡を入れたのは、以前の動物施設でした。
「その電話を受けた時は驚きました。施設の人は、猫を引き取って安楽死すると言うのです。もちろん、断固反対しました。」
子猫を守り抜いた母猫の第二の人生
ダイアンさんは、その後Milo’s Sanctuaryという猫保護団体に連絡。そこで「トレクシー」と名付けられた母猫は、運命的な出会いを果たすことに…。

彼女に一目惚れをしたというボランティアのゾーイさんがトレクシーを引き取り、その先ずっと彼女の面倒を見ることになったのです。

ゾーイさんの腕の中で喉を鳴らしながら甘えるトレクシー。様々な障害を乗り越え立派な母となった彼女ですが、これからは自分の幸せの為に生きていくことができるのです。
奇跡的な生命力を見せてくれたトレクシーの新たな生活がスタートした瞬間でした。
<参考サイト>
lovemeow.com
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