1.猫のトイレ
1-1.トイレの種類
1-2.猫砂の種類
1-3.トイレの大きさ
1-4.トイレの個数
2.猫のトイレはどこに置く?
2-1.ごはんの場所とは離す
2-2.ワンルームの場合は?
2-3.トイレの場所を変えるときは
3.猫のトイレ掃除
3-1.トイレ掃除を楽にするには
3-2.清潔に保つ掃除方法
3-3.トイレ本体も定期的に掃除する
4.猫トイレの臭い対策
4-1.トイレが臭くなる原因
4-2.どうすれば臭くなくなる?
5.猫のトイレのしつけ
5-1.トイレのしつけのタイミングは?
5-2.トイレのしつけ方法
5-3.トイレのしつけに便利なグッズ
6.猫がトイレを失敗してしまうときは
6-1.失敗の原因
6-2.失敗してしまう病気
7.猫トイレ周りを工夫してみよう!
7-1.すのこを敷く
7-2.目隠しを作る
8.まとめ
猫のトイレ
排泄を行う動物にとって、トイレは生活の必需品となりますが、とくに猫は綺麗好きな動物として知られていることもあり、その重要性はとても高いと言えます。
ですので猫を迎え入れる際に準備しておくべきトイレは、最初こそが肝心です。
猫ちゃんによってはこのトイレ選びに失敗してしまうと、違う場所で粗相してしまうこともあるので、まず基本の猫用トイレについてご紹介いたします。
◆トイレの種類
猫のトイレを選ぶ際には、どんな種類のトイレがあるのでしょうか。
猫のトイレは大きく分けると、2種類に分類されています。
一つ目は屋根の付いていない、オープンタイプのトイレです。
オープントイレの中には、固まるタイプの猫砂を入れるトイレや、トイレの中にすのこが敷いてある二重構造のものがあります。
一方でもう一つの種類のトイレは、オープンタイプの機能はそのままで、屋根がついたドームタイプのトイレとなります。
猫のトイレはこの2種類が基本となりますが、そのほかにもハーフカバーや扉がついているもの、全自動のトイレなどがありますので、猫ちゃんの性格に合わせて選ぶようにしましょう。
◆猫砂の種類
猫のトイレには、猫用トイレ専用の砂を入れて使用します。
トイレの種類によって適した猫砂が販売されていますので、トイレを選ぶ際には必ずその商品に該当する猫砂を選ぶようにしましょう。
猫砂は主に、固まるタイプと固まらないタイプに分類されます。
その中で主成分が細かく分類されていきますので、飼い主さんの利便性を考えて猫砂を選ぶよりも、猫ちゃんの好みを重視して選ぶようにしてあげてください。
猫はこの猫砂に不快感を覚えてしまうと、排泄後に猫砂をかけなかったり、別の場所で粗相したりすることがあるので、猫砂選びは慎重に行うようにしましょう。
猫砂の種類は以下のようなものがあります。
・シリカゲル
・紙
・おから
・木
もっともポピュラーな猫砂と言われているのが、ベントナイトなど鉱物を主原料とした、固まるタイプの猫砂です。
ほかにも柔らかく固まってトイレに流せる紙タイプ、システムトイレ専用のシリカゲルタイプ、万が一口に入ったとしても安心なおからタイプなどの猫砂があります。
そして砂の形状や大きさも各メーカーによって異なりますので、長く愛猫が使ってくれるような猫砂を、しっかりと見極めて購入するようにしましょう。
◆トイレの大きさ
猫が使用するトイレは、猫の体格の1.5倍以上の大きさが理想であると言われています。
猫は排泄の後に砂をかける習慣がありますし、トイレの中でも自由に方向転換できる大きさが望ましいと言えますよね。
成長によってトイレの見直しも大切ですので、窮屈な体勢で排泄を行う必要があるトイレだけは選ばないようにしましょう。
◆トイレの個数
トイレの数は猫1匹に対して、毎日の掃除を怠らなければ1個で事足りると思うかもしれませんが、1匹に対して2個準備をしておくと、綺麗好きの猫ちゃんは満足してくれるようです。
猫にとってトイレは、とてもプライベートな空間となりますので、多頭飼いのご家庭はとくに、トイレの個数に注意しておいた方が良いかもしれません。
猫のトイレはどこに置く?
愛猫のためにトイレを準備したのなら、今度はお部屋のどこに配置するかですよね。
トイレを設置する際には、どんなことに気を付けておくべきなのでしょうか。
◆ごはんの場所とは離す
猫が使用するアイテムは、なるべくまとめて配置した方が猫も使用しやすいと思うかもしれませんが、ごはんを食べる場所の付近にトイレを置くことはやめてあげてください。
綺麗好きの猫は汚れているトイレを嫌がりますし、美味しくごはんを食べたいのに排泄物のニオイが漂ってくれば、食欲が落ちてしまうことも否めませんよね。
どんなに部屋が狭かったとしても、猫がごはんを食べる場所からはなるべくトイレを遠ざけるようにし、猫ちゃんにストレスがかからないような工夫も必要です。
また、人の出入りが激しいリビングなども、トイレの置き場所には不向きですので、家の中でどこが静かで落ち着ける場所なのかを考えて設置するようにしましょう。
◆ワンルームの場合は?
ワンルームなどでトイレのスペースを十分に確保できないときは、前述した通りごはんを食べる場所から遠ざけ、落ち着いて用を足せる場所を見つけてあげてください。
掃除がしやすい場所でしたら、人間用のトイレや洗面所になりますので、設置するスペースがあるのであればそのような場所にトイレを置くのもおすすめです。
玄関や廊下などのスペースも置き場所として候補にあがることがありますが、このような場所は季節によって部屋との温度差が激しくなるので、あまりおすすめはできません。
そのような場所しか設置スペースがない場合は、室内の温度が常に一定になるように配慮してあげるようにしましょう。
◆トイレの場所を変えるときは
トイレの場所を何かしらの理由で変えなくてはいけないときには、環境の変化が原因で猫ちゃんがストレスを溜めないためにも、トイレ本体や猫砂は一新しないようにしてあげてください。
猫は少しの変化にも敏感に反応する動物ですので、環境の変化に順応しにくい動物であるとも言えますよね。
パーソナルスペースでもあるトイレとなりますので、場所を変える際には細心の注意を払って、猫がストレスを抱えないように意識をして、設置場所を変えるように心掛けましょう。
猫のトイレ掃除
愛猫が快適にトイレを使用するためにも、飼い主さんは常に清潔を保つように意識しなくてはいけません。
ですが365日、清潔を保つように意識することは、簡単なようで何気に重労働でもありますよね。
どのようにして掃除をすれば、猫ちゃんが満足してくれるトイレ環境を維持できるのでしょうか。
◆トイレ掃除を楽にするには
猫は人間と同じように毎日トイレを使用するので、理想を言ってしまえば、その都度掃除をして清潔を保つに越したことはありません。
ですが現実問題、愛猫が排泄をしたら、都度掃除することは難しいと思いますので、まずは最低でも1日1回の掃除の習慣を心掛けましょう。
毎日の掃除を習慣づければ、汚れが蓄積されず楽ができます。
◆清潔に保つ掃除方法
猫が毎日使用するトイレを清潔に保つためには、排泄後に排泄物を取り除き、汚れや臭いが残らないように掃除をしてあげてください。
ウンチの場合はスコップでウンチだけをそのまま取り除き、オシッコは固まるタイプの猫砂でしたら、固まった部分を取り除いて破棄するようにしましょう。
そのまま排泄物を放置してしまえば、菌が繁殖しますし、臭いもどんどんお部屋の中に充満していくこととなります。
そうなってしまうと猫ちゃんは不衛生なトイレを使用せず、別の場所で粗相をするようになってしまうので、飼い主さんが意識して掃除をして、清潔を保つようにしていきましょう。
◆トイレ本体も定期的に掃除する
猫の排泄物の掃除は、毎日行うことが大切ですが、トイレ本体はどうでしょうか。
毎日掃除をしていたとしても、トイレ自体には汚れが蓄積されていきますので、定期的な掃除ももちろん必要となってきます。
トイレ全体の掃除は月1回程度を目安にして、常に清潔を保つように心掛けてあげましょう。
猫トイレの臭い対策
猫のトイレはどんなに意識していても、ニオイが気になってしまうもの。
どのような対策をすれば、臭いが気にならなくなるのでしょうか。
◆トイレが臭くなる原因
猫のトイレが臭う原因はズバリ、猫自身の排泄物の臭いです。
とくに猫のオシッコはアンモニア臭が強く、長時間放置してしまえば菌が繁殖し、さらに悪臭を放つことに。
どんなに清潔を心掛けていたとしても、オシッコを吸収した猫砂が取り除き切れなかったり、トイレ本体に汚れが付いていたりすることがあるので、このような汚れが元となって臭いを発生させるのです。
◆どうすれば臭くなくなる?
猫のトイレの臭い対策には、やはり最低でも1日1回のこまめな掃除に限ります。
これを習慣づければ、トイレが急に臭うといったことはなくなりますので、猫砂の交換時期に合わせて、トイレ本体の掃除も行うようにしましょう。
ほかにもこまめな掃除が不要のシステムトイレや、出入り口付きのボックストイレといった、トイレ自体が臭わない構造の商品も販売されています。
また、臭いを抑える猫砂や猫用の消臭剤もありますので、そのような商品を常備しておき、日頃からニオイ対策をしておくことも大切です。
猫のトイレのしつけ
猫のトイレを準備したとしても「トイレと認識できずに、使ってくれなかったらどうしよう…」といった、不安がある飼い主さんもいらっしゃることかと思います。
猫にトイレを使用してもらうためには、どのようなしつけが必要となってくるのでしょうか。
◆トイレのしつけのタイミングは?
トイレのしつけのタイミングは、母猫の手を離れる生後3週間頃からが望ましいです。
もちろん猫を迎え入れたタイミングは、それぞれのご家庭によって異なりますし、成猫を迎え入れた場合には、迎え入れたタイミングでトイレのしつけを始めるようにしましょう。
◆トイレのしつけ方法
基本的に猫は「排泄物に砂をかける」といった行動を本能的に行いますので、そこまで徹底したしつけは必要ありません。
なので飼い主さんが猫ちゃんに対して教えてあげるべきことは「猫用トイレ=排泄を行う場所」と認識してもらえればOKです。
トイレを認識できるまでは、食事のあとなどにソワソワし出し、部屋の隅や人気のないところを探し始めたのなら、トイレまで連れていって排泄を促してあげてください。
なかなかトイレの場所を覚えてくれないようであれば、猫ちゃんのオシッコのニオイをつけたティッシュなどをトイレの中に置き、自分のニオイを残してあげるような工夫をしてあげましょう。
◆トイレのしつけに便利なグッズ
トイレを排泄する場所と認識できず、別の場所で粗相をしてしまう場合には、粗相した場所のニオイを完全に消し去ることが重要です。
少しでも自分の排泄物のニオイが残っていれば、猫は上書きするかのように同じ場所で、排泄を繰り返してしまうからです。
ペット用品の中には、猫に粗相してほしくない場所に吹き掛けるスプレーや、排泄物の消臭に役立つ消臭剤なども販売されていますので、用途に合わせて利用してみることもおすすめです。
猫がトイレを失敗してしまうときは
何度も粗相が続き、トイレの失敗を繰り返してしまう猫ちゃんに対して、飼い主さんもストレスが溜まってしまうことかと思います。
どんなに色々な対策をしても失敗が繰り返される場合は、原因が別のところにあるのかもしれません。
◆失敗の原因
猫がトイレを失敗してしまう場合、以下のような原因が考えられます。
・猫砂が気に入らない
・ストレス
・アピール目的
・病気
ほとんどの場合は、トイレが汚れている、猫砂が気に入らないなどのトイレに対しての不満です。
ほかにも環境の変化などでストレスを抱えている場合や、マーキングや構ってほしいなどのアピール目的でも、粗相してしまうことがよくあります。
そして高齢の猫ちゃんや、病気によってトイレを失敗してしまう猫ちゃんも居ますので、飼い主さんがしっかりと原因を追究することも大切です。
◆失敗してしまう病気
猫がトイレを失敗する原因が病気の場合、膀胱炎などの泌尿器科系の病気や、腎臓の病気が原因となっていることが多いようです。
トイレを失敗するだけでなく、排泄前に大きな声で鳴く、なかなかトイレから出てこない、水を飲む回数が増えるなどの症状が見られる場合には、早急に動物病院を受診するようにしましょう。
たかがトイレの失敗だと思うのではなく、なぜ失敗するのかを考えてあげるようにしてくださいね。
猫トイレ周りを工夫してみよう!
猫ちゃんが快適にトイレを使用できるように、トイレ周りのグッズを手作りしてみるのもおすすめです。
手作りであればお部屋の雰囲気に合わせることや、使いやすいようにアレンジすることも可能なので、理想のグッズを完成させることができますよ。
◆すのこを敷く
「オープンタイプのトイレに固まる猫砂を入れて使用していたけれど、システムトイレも使用してみたい…」
「システムトイレを準備して、違和感なく使ってくれるか心配」
このようなお悩みがあるのであれば、市販のすのこを購入し、トイレの中に敷いてみる方法もおすすめです。
木製のすのこではなく、プラスチック製のすのこを選べば、掃除をするときも簡単ですし、ジョイントタイプのすのこなども販売されていますので、猫ちゃんのトイレサイズに合わせて選んであげてください。
また、サイズが合えば100円均一などで販売されている、水切りパットなどでも代用できますので、色々試してみるのもおすすめですよ。
◆目隠しを作る
猫のトイレは猫砂が見える形状の商品が多いので、トイレをおしゃれに目隠しする、カバーを手作りしてみてはいかがでしょうか。
景観を良くするだけでなく、ニオイや猫砂の飛び散りを防ぐことも可能です。
木目調にすればインテリアにも馴染んでくれますので、トイレの高さや横幅などを計測して、ピッタリサイズの目隠しを作ってあげましょう。
まとめ
今回は猫のトイレに関する情報を、簡単にまとめさせていただきました。
猫と一緒に暮らす上で欠かすことのできないトイレですので、しっかりとポイントを押さえて、猫ちゃんとの暮らしに是非役立ててみてはいかがでしょうか。
そして毎日のお手入れを欠かさず行い、常に清潔で快適なトイレを維持してあげてくださいね。
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