静かな足音の秘密

ネコちゃんを飼っている方なら経験があると思いますが、遠くで寝ていたはずのネコちゃんがいつの間にか足に擦り寄ってきてビックリ!
いつの間に来たの!?なんてことありますよね。
ネコちゃんの爪はとてもよくできていて、普段はしまっておいて、必要な時にだけ爪を出すことができます。
ワンちゃんはフローリングを歩くとカチッカチッと音がするのに、ネコちゃんは足音がしないのはこのためです。
こうして静かに獲物に忍び寄り、捕まえるときに鋭い爪を出すのです。
普段はしまってある爪のおかげで、とがった爪がいろいろな所にひっかかって困ったという事も少ないのです。
まさに能ある猫は爪を隠す!ですね。
脱皮するの?!

ネコちゃんの爪が脱皮するというのを聞いたことはありますか?
脱皮というと虫が成長することを思い浮かべてしまうかもしれませんが、
ネコちゃんの爪が脱皮で大きく成長するわけではありません。
ネコちゃんの爪はペンのキャップをたくさん重ねたようになっていて、新しい爪ができると、一番外の爪が脱皮するのです。
脱皮をすることで、獲物を捕らえるのにぴったりな鋭くとがった爪になるります。
よくカーペットや爪とぎの近くに爪が落ちていることがあります。
初めてみると、どこかの指の爪が取れてしまったのではと心配になるかもしれませんが、はがれた爪の下にはちゃんと新しい爪が出てきているので安心してください。
もちろん痛みはなく、自然なことなのです。
爪を研ぐ時や、急に走り出した時などグッと力が入った時に爪が脱皮し、新しく鋭い爪が出てくるのです。
ちょっと暇な時に、ネコちゃんの爪にマニキュアのように色を塗って、どれくらいで脱皮するのか見てみるとおもしろいかもしれません。
爪とぎのホントの理由
ネコちゃんといえば爪とぎというくらい、ネコちゃんと爪とぎは切っても切れない関係でしょう。
爪研ぎには、爪を脱皮させる以外にもマーキングやストレス解消法などいろいろな理由があります。

『うちのねこは、しょっちゅう爪とぎをしてるのに、すぐに爪が伸びるのよ』と耳にすることがありますが、爪研ぎで爪と削っているのではなく、爪とぎをすることで脱皮をして、新しく鋭い爪にしていたのです。
爪を研ぐのは前足のみで、後ろ足は自分で爪を噛んで古い爪をはがしています。
うちの猫は爪を切った後、前足をの爪をずっと噛んでいて、『いい大人のねこが爪を噛むなんておかしいよ~』なんて言ってましたが、丸くなってしまった爪の先を一所懸命とがらせようとしていたのですね。
そう考えると、ネコちゃんにとって爪切りはとても迷惑なことですね。
ネコちゃんの肉球には臭いの分泌腺があり、爪を研ぎながら自分の臭いをつけているのです。
壁など高いところで爪を研ぐのは、自分は大きくて強いんだぞ!とほかのネコちゃんに知らせるためなのです。
叱られたときや、嫌なことがあった時にも爪とぎをします。
また、トイレの後や遊んで興奮している時にも爪とぎをします。
壁などがボロボロになると、やめて~!と言いたくなりますが、爪をとぐことはネコちゃんにとってとても大切で意味のある行為なのです。
まとめ
少しネコちゃんの爪について知って頂けたでしょうか。
こうして見ると、ネコちゃんの爪はハンターとしてとても大切で都合の良いものだということが分かります。
普段寝てばかりのネコちゃんも、獲物が来れば、静かに忍び寄りとがった爪を使って獲物を捕らえる、かっこいいハンターの姿を見せてくれるかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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