猫の安全を守るフェンスの活用方法を解説!

2022.04.16

猫の安全を守るフェンスの活用方法を解説!

猫の完全室内外が推奨されるようになり、猫用のフェンスの知名度も高まってきました。 猫は犬に比べて身軽な生き物なので、安全の確保も慎重に行う必要があります。 正しい方法でフェンスを活用し、人間も猫も快適に暮らせる住環境を整えていきましょう。 この記事では、猫用フェンスの活用方法と効果、フェンスの種類とメリットデメリットについて、それぞれ詳しく解説していきます。

猫用のフェンスは何のために必要?

フェンス前にいるベンガル猫

猫用のフェンスは「ケガ」「脱走」「他の猫の侵入」などを防ぐことができるアイテムです。
ドアノブに手をかけて扉を開けたり、網戸を破って脱走したり、水道の蛇口をいじって水を出したり、上から物を落としたり・・・猫の好奇心はとどまるところを知りません。
そんな猫と安全に暮らすためには、猫の行動を上手く制限することも必要になります。
安全な環境であれば、猫を怒らなければいけないハプニングも減りますし、猫と飼い主両方のストレス軽減につなげることもできます。
住環境に合わせたフェンスの活用で、飼い主も猫も快適に暮らせるようにしましょう。

◆脱走防止

猫を飼ううえで最も注意しなければいけないのが「脱走」です。
野良猫との喧嘩、交通事故、人間からの虐待、餓死など、外は危険が沢山あります。
猫の命を守るためにもフェンスを活用して安全を確保しましょう。
脱走防止のために「玄関」や「窓」にフェンスを設置している飼い主さんが多いです。
玄関周りにフェンスを設置して玄関付近へ近寄れないようにしたり、網戸が破られないようにガラスと窓の間にフェンスを設置したりするなど、脱走しやすい場所をあらかじめ見つけておいて脱走防止対策をすることが大切です。

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◆侵入防止

フェンスは、外で暮らしている野良猫の侵入を防ぐのにも役立ちます。
猫が脱走しやすい場所=外から侵入されやすい場所でもあるので、フェンスを設置することで同時に対策することが可能です。
野良猫が家に侵入してしまうと、猫に病気が感染したり、喧嘩をしてケガをすることにも繋がります。
また、野良猫だけでなく他の野生動物の侵入も防ぐこともできるので、フェンスを設置して安全を確保するようにしてください。


猫のフェンスが必要な場所はどこ?

それではどんな場所にフェンスを設置すればいいのでしょうか?
家の特徴や猫の性格によっても設置すべき場所は異なります。
フェンスが設置されることが多い場所を知ったうえで、住環境に合わせて適宜設置してみてください。
ここでは「脱走」「侵入」を防ぐのに効果的なフェンスの設置場所について解説していきます。

◆キッチン

ダイニングキッチン

キッチンは涼しい場所に設計されていることが多いので、特に夏場は猫に人気のスポットです。
料理中にウロチョロされると危ないですし、自由に出入りできないようにして置いた方が安全でしょう。
蛇口をいじって水を出したり、汚れたシンクに寝そべって飼い主を困らせたりする猫も多いので、いらずら防止のためにキッチンにフェンスを設置している飼い主さんが多いです。
猫に悪気は無くても怒らなければいけないことも多々ありますが、猫にも飼い主にもストレスがかかりますよね。
猫がいたずらできない環境を整えることで、猫も人も心穏やかに暮らせる環境を整えましょう。

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◆玄関

人との行き来が一番多いのが玄関です。
人間がいくら慎重に出入りしていても、猫の素早さには負けてしまいます。
いつもは大人しい猫でも、小さな虫などを追いかけるのに夢中になると、普段とは違う行動をとったりします。
玄関先にフェンスを設置しておくことで、扉付近に近づけないようにすることができるので、飼い主が出入りしやすくなります。
また田舎では鍵をかけていないことも多く、急な来客があった際にたまたま玄関にいた猫が出て行ってしまった、なんてこともありますので、自分が注意していればいいとは思わず「もしも」に備えた環境づくりを徹底するようにしましょう。

◆ベランダ

「外の空気を感じさせてあげたい」と思ってベランダに出したら脱走されてしまった!というケースも多いです。
ベランダの形や出入口、部屋の階数に合わせた脱走対策をするようにしましょう。
階数が高い場合は特にベランダに落下防止のネットを張るなどして、脱走と同時に落下の対策をしておくとベターです。
ベランダの場合は出入り口が大きな窓になっていることがほとんどなので、窓を囲うのではなく、ベランダ自体をフェンスで囲い、安全に外ノック気を楽しめる環境を作ると良いでしょう。
また、脱走対策として、猫にリードをつけておくなどするとさらに安心です。

◆入ってほしくない部屋など

仕事部屋や趣味のものを置いている部屋など、大切なものを置いている場所には入って欲しくない、というケースもありますよね。
また、部屋であれば扉を閉めておくことで猫が入ってくるのを防ぐことができますが、部屋の棚などの1スペースにだけ近づかないようにしたい、という場合もあります。
そんな時に活用したいのがフェンスです。
例えば「フィギュアを飾っている棚をいじられたくない」という場合は、その棚をフェンスで囲うことで安全に趣味を楽しむことが可能です。
このように、猫の安全のためだけでなく、人間の暮らしを守るためにも、フェンスは活躍します。
お互いが快適に暮らせる環境を作り、穏やかな暮らしを実現しましょう。


猫のフェンスの種類

フェンスには、どのような種類があるか知っていますか?
部屋の構造や設置場所に合ったフェンス選びができると、より快適な住環境を作ることができます。
それぞれの特徴を知ることで、最適なフェンス選びをしましょう。
ココからは、フェンスの種類とそれぞれのメリット・デメリットについて紹介していきます。

◆腰高サイズ

ペット用 木製ハンズフリーゲート
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メリット
・コンパクトなサイズ感なので気軽に設置可能
・シンク周りや、窓周りなど、ちょっとしたスペースに活用しやすい

デメリット
・猫はジャンプ力があるので簡単に飛び越えられてしまう
・子猫の時期や、ジャンプ力があまりない種類の猫には丁度良いサイズ

◆大きいサイズ

キャットセーフティゲート
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メリット
・猫が飛び越えられないので安心
・玄関先やベランダ周辺に活用しやすい

デメリット
・大きいのでちょっと値段が高め
・きちんと設置しないと倒れたときに危ないので注意が必要

◆折りたたみ式

木製おくだけドア付ゲート
 >>木製おくだけドア付ゲート<<

メリット
・邪魔な時は折りたたんでスペースを確保できる

デメリット
・腰高サイズが多く種類が少ない
・耐久性が少し不安な場合もある


フェンスをDIYしたい

DIY道具

自宅の雰囲気や作りに合ったフェンスが欲しい人にはDIYもおすすめです。
市販のものだとサイズが合わなかったり、デザインが好みではなかったりしがちなので、DIYに挑戦する飼い主さんも多いですが、その際にはいくつか注意が必要です。
猫の安全を守るためのフェンスなので、細心の注意を払ってDIYに挑戦するようにしてください。
ここからは、猫用のフェンスをDIYするときに注意すべきポイントについて紹介していきます。

◆採寸は正確に

基本中の基本ですが、採寸はミリ単位で正確に測りましょう。
少しのズレが大きな事故につながります。
一人で寸法すると気づかないうちにズレてしまうことがあるので、家族や友人に協力してもらって正確に計測できる工夫をしてください。
DIYに慣れていない人が木材などをカットするとズレが生じることがあるので、ホームセンターやネットショップなどを活用し、計測した寸法の通りにカッティングしてもらうといいでしょう。
設計した通りに組み立てるためにも、安全を確保するためにも、寸法通りのきっちりとした造りにすることが最重要ポイントです。

◆危ない設計はしない

デザイン性を重視しすぎたり、コストを抑えるために、簡易な設計にしないように注意してください。
せっかく美しいデザインでも、せっかくコスパ良く作れたとしても、フェンスとしての役を成せなければ意味がありません。
ネットで調べれば「〇円以内で作れる」や「見た目がおしゃれなフェンス」といった情報もたくさん出てきますが、最も重視すべきポイントは「安全に使用できるか」ということです。
また、DIY初心者なのにハイレベルなものに挑戦しようとして失敗することも多いです。
自分のレベルも加味したうえで、口コミなども参考にして、挑戦するレシピを選択しましょう。

◆SNSやブログで情報収集を

最近はSNSも発展し、手軽に情報が集められるようになりました。
だからこそ間違っている情報に流されないように、危機管理することが重要です。
一つの情報に流されずに、複数の情報を参考にして、必要な情報を取捨選択するようにしましょう。
ネットやSNSだけでなく、Youtubeなどの動画投稿サイトにも情報が出ているので、口コミやコメント欄も参考にして、正しい情報を見極めて下さい。


まとめ

ここまで猫のフェンスについてまとめてきました。
安全に猫と暮らすためには、入念な準備が大切です。
「もしも」に備えて人間も安心して暮らせる住環境を整えましょう。
また、猫の行動を制限しすぎるのもストレスになってしまうので、安全確保に必要な場所を見極めてフェンスを設置してください。
大切な愛猫を守るためにも、人間の精神衛生を保つためにも、上手にフェンスを活用してください。



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PetSmilenews編集部

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