猫に生肉を与えても平気?与えるメリットやデメリットとは?

2022.10.23

猫に生肉を与えても平気?与えるメリットやデメリットとは?

猫は肉食動物であるため、毎日の食事にはキャットフードではなく、生肉を与えた方が猫らしい暮らしを過ごせるのではと、一度は考えたことのある飼い主さんは多いはずです。 猫に生肉を与えても大丈夫なのでしょうか。 毎日とは言わずとも、たまにであれば猫に生肉を与えても問題がないような気もしますが、実際はどうなのか、こちらの記事でご紹介します。

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猫は生肉を食べても大丈夫?

ラムの生肉

キャットフードの主原料にもなっている肉類ですが、さまざまな種類の肉が使われていることもあり、猫にとって良質な素材であることが分かりますよね。
毎日与えるキャットフードの原料としてお肉が重宝されているのであれば、生肉をそのまま猫に与えた方が、より良い栄養が摂取できるのではないかと考えたことはありませんか?

果たして猫に生肉を与えても良いのか、与えた際にはどんなメリットやデメリットがあるのかを、まずは考えていきましょう。

◆新鮮な生肉であれば基本的には大丈夫

愛猫に生肉を与えて肉食動物としての食生活を、堪能してもらいたいと考える飼い主さんは多いことかと思いますが、猫に生肉を与えても安全なのかが気になるところですよね。
結論から言いますと新鮮な生肉であれば、猫に与えたとしても基本的には問題ありません。

猫が野生で生活していたころには、自分で狩りをして捕食をしていましたし、現代でも外の世界で生活する野良猫や野猫は、ネズミや鳥などの動物を捕獲して命を繋いでいるため、イエネコが生肉を食べたとしても不思議ではありませんよね。
ですが、イエネコとして生きている猫たちにとっては、肉食動物だからといって生肉こそが理想的な食事というわけではありません。あくまで飼い主さんが猫が1日に必要な栄養素や摂取カロリーをしっかりと計算した上で、トッピング程度に与えるのであれば問題がないという話となります。

現代を生きる猫たちがなぜ長生きができているのかをよく理解した上で、生肉を与えるといった選択をする必要があるのではないでしょうか。そして生肉を実際に与える際には新鮮で、飼い主さんからみても安全だと思えるような生肉のみを与えるようにしてください。

新鮮な生肉には光沢があり、表面がみずみずしい上にキメが細かく、滑らかな切り口をしています。そして脂身と赤身の境目がしっかりしていて、ドリップ(肉の内部から分離して出てくる液体)が出ていない生肉を選ぶようにしましょう。


生肉を食べるメリット

猫に生肉を与えるにより得られるメリットですが、生肉は加工や加熱をしていないことにより、自然の酵素が豊富に含まれています
酵素は熱に弱いため、猫が普段から口にしているキャットフードでは、生肉と同等の酵素が得られていないと言えるでしょう。

酵素には食べ物の消化や吸収などを担う働きがあり、猫の体をつくるのに欠かせない物質となりますが、生肉だけでなく生の野菜や果物、魚や発酵食品などにも酵素が含まれています。
これらの食材は自らに含まれる酵素により自らを分解するため、その働きが消化を助けることに繋がり、胃腸や膵臓などの臓器に負担をかけずに済むと言われている所以となります。

このような働きは加工や加熱された食材では得られないため、生の酵素を摂取できるということは、猫の臓器に負担をかけずに、理想的な食事を与えられると言えるのではないでしょうか。


生肉を与えるデメリット

生肉を猫に与えるメリットがあるように、デメリットも存在しています。

現代を生きる猫たちのほとんどは、主食がキャットフードとなる上に、人間と共存して室内で暮らすことからも、野生で生活してきた猫たちとは異なり、生活のリズムや消費カロリー、日々の食事なども異なりますよね。決まった時間に決まった分量のフードを食べられる生活を続けていれば、そのような生活に体の機能も順応していくため、いきなり生肉を口にすれば下痢や嘔吐といった消化不良を起こすことがあるでしょう。

そして生肉によっては病原性のある寄生虫や細菌が付着していることもあり、それらに感染することによってさまざまな症状を引き起こすことも否めません。
日本国内のスーパーなどで販売されている生肉のほとんどは、衛生状態がしっかりと管理されているものがほとんどではありますが、加工過程から菌は繁殖し続けるため、猫に与えるころには生で食べられる程新鮮とは言えません。

ほかにも狩猟免許を持った人が狩猟した動物(イノシシやシカなど)を、食肉として処理した場合も、一見鮮度が良いように感じますが、衛生管理が正しく行われていないことも多いため、猫の安全を考えた上でも生で与えない方が良いと言えるでしょう。


食べてもいい生肉の種類は?

見つめる猫

猫に生肉を与える際には、メリットとデメリットを考慮して与える必要がありますが、新鮮な生肉を安全に食べさせられる確証があるようであれば、美味しいお肉を愛猫に食べさせたいと考える飼い主さんは多いのではないでしょうか。

肉類にはさまざまな種類がありますが、猫が口にしても安全な生肉には、どんな種類があるのか見ていきましょう。

◆牛肉

上質な牛肉はレアといったほぼ生の状態で食せるほど、私たちの生活の中でもご馳走として親しまれる通り、是非とも猫に与えてみたい生肉と言えますよね。

牛肉には体をつくるためにも重要なタンパク質、免疫力を高めて疲労回復や集中力をアップさせるといった亜鉛や鉄分などが含まれています。

◆鶏肉

猫のキャットフードにも使われている鶏肉は、鮮度が良ければ生でも食べられるため、猫が食べても安全な生肉と言えるでしょう。
部位によっては良質なタンパク質が摂れることにより、被毛や爪といった体のあらゆる組織を産生する働きをします。

ほかにも必須アミノ酸やビタミン類などの効果も期待できるため、猫には嬉しい生肉と言えるのではないでしょうか。

◆羊肉

ラムやマトンとして日本でも親しまれている羊肉も、猫が生で食べても安全なお肉となります。
上質なキャットフードにも使用されることの多い羊肉は、低カロリーでコレステロールが低く、肥満気味の猫ちゃんにも嬉しい食材と言えるでしょう。

亜鉛と脂質のバランスが良い羊肉は、新陳代謝や免疫の働きをサポートし、血管の健康サポートなどにも役立ちます。

◆馬肉

生でも食べられる馬肉は、羊肉と同じように低カロリーでありながら高タンパク質で、体への負担が少ない生肉と言われています。馬肉のタンパク質に含まれるペプチドは、体を温めることや解毒作用といった効果を発揮します。

そのほかにもエネルギーの補給や、疲労回復も期待でき、血圧を下げる効果などが得られるようです。


生肉を与える際の注意点

目を閉じている猫

生肉は基本的に猫が食べても良い食べ物であることが分かりましたが、生肉を食べるデメリットでもご紹介した通り、病原性のある細菌や寄生虫が潜んでいる危険性を、忘れないようにしなくてはいけません。ここでは、生肉を与える際の注意点を確認していきましょう。

◆豚肉や内臓は与えない

肉類の中には脂身の美味しい豚肉も存在していますが、豚肉は加熱が必要なお肉となるため、生で猫に与えることは控えなくてはいけません。
生の豚肉には細菌や寄生虫だけでなく、ウイルス感染の懸念もあるため、生で食べるとさまざまな危険が及ぶと言われています。

そしてどの種類の肉にも言えることですが、内臓を生のまま与えないようにしてください

本来野生で生きてきた猫たちにとって、捕獲した獲物は内臓まで食べることにより栄養バランスを補いますが、それは自然界で生きている猫だけの話です。
人間と共存し、人間にお世話されながら生きているイエネコは、食べ慣れないものを上手に消化する機能が整っていない上に、内臓に潜む細菌や寄生虫の影響によって、食中毒を引き起こす可能性も否めません。

栄養価が高いからといって無理に与えるようなことはせず、まずは愛猫の安全を考慮した上で、安心して与えられる生肉のみを食べさせてあげるようにしましょう。

◆「鶏肉だから」「牛肉だから」と与えすぎない

豚肉や内臓は与えてはいけないとご紹介しましたが、他の種類の生肉だからといってたくさん与えても良いという訳ではありません。
鶏肉にも80%の確率でサルモネラ菌が潜んでいると言われており、鶏肉や豚肉、牛肉や鹿肉などではトキソプラズマが潜んでいると言われています。

それらに感染してしまえば酷い嘔吐や下痢、さらに症状が悪化してしまえば呼吸困難や意識障害へと発展しかねないため、生肉を猫に与える際には細心の注意を払う必要がありますよね。
与える際には小さく刻み、ティースプーン1杯程度を目安にして、様子を見ながら与えるようにしてください。

どんなに生肉が美味しくてたくさんの量を愛猫が欲しがったとしても、生肉の味を好んで生肉にしか興味を示さなくなっても困りますし、時間が経過したあとに何かしらの症状が出てしまえば、生肉を与えたこと自体を後悔してしまうことでしょう。

愛猫の健康を守るためには、飼い主さん自身が生肉に対しての正しい知識を持ち、安全に食べさせてあげることを心掛けてあげてください。

◆生肉だけ与えない

前述した通りイエネコには、生肉を上手に消化できるような消化器官が伴っていません。
健康で居続けるための栄養バランスは、総合栄養食新鮮な飲み水からでしか摂取できないため、生肉を与える際には必ず単体で与えるようなことはせず、あくまでちょっとしたおやつや総合栄養食のトッピングとして与えるようにしてください。

あまりにも欲しがるようであれば、フリーズドライやジャーキーなど、肉感の強いおやつなどを一度与えてみるというのもよいかもしれません。

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まとめ

どこのご家庭でも、生肉を調理する機会が多くあるため、愛猫が野生の本能をむき出しにして興味を示した際に、与えるべきか悩んだことのある方も少なくないはずです。
猫ちゃんの中には飼い主さんの隙を狙って、生肉を盗み食いしてしまう子も居るでしょうし、このような猫の習性を考えた上でも、猫が生肉を食べた際の安全性を理解しておくことも大切ですよね。

生肉の種類によっては生食が可能ではありますが、新鮮であることが大前提です。また、病原体の危険性があることなどを考慮した上で、与えるべきかどうか決めなくてはいけません。万が一、生肉を口にして愛猫が体調を崩したようであれば、様子を見るようなことはせずに動物病院へ連れていき、適切な治療を受けるようにしましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。

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