
看病するときに必要な物といえば、サークルやゲージといわれる隔離できる小屋です。ケガや病気などのさまざまな症状で使用します。例えば、エリザベスカラーを付けた場合にはあちらこちらと動き回ると危険ですしエリザベスカラーが何かに引っかかり外れる場合があります。包帯を巻いた体で狭い場所に潜り込んでしまうと包帯が引っかかり出られない場合があります。そして特に必要となる場合は多頭飼いの時です。同居猫達が患部を舐めてしまうことや、膿んでいる部分がある場合はその匂いが気になり同居猫達が患部を舐めにやってきます。食事制限がある場合や、感染症の場合は同居猫達に感染する可能性が高くなりますので必ず隔離するようになります。
サークルやゲージ内に入れる食事用の皿と給水用の皿は、エリザベスカラーを使用しない場合は普段使用している物で大丈夫ですが、エリザベスカラーをつけていると普段食事している皿の高さが低ければ食べにくいので、エリザベスカラーと顎までの高さ分皿をかさ上げしてあげると食べやすくなるようです。
流動食などの給仕が必要になれば、注射器のような物で給仕するのが良いので注入器が必要になります。そして流動食は普段の食事を流動食に作りかえるようになるので、うらごし器とヘラが必要になります。動けなくなってからは口からの給仕ができなくなり、獣医師さんにカテーテルを胃に入れてもらい、給仕と給水をするようになるので注入器は2本必要になります。我が家では、ペットショップに売っている注射器型の注入器を使い、給仕用のご飯は缶詰をお湯である程度ゆるくしてから、ゴムヘラでこして流動食をつくり、自力で動くのが困難になってからはカテーテルを入れてもらい、動物病院から注射器を購入して給仕と給水をしました。

看病する時に必要な事は、愛情を持ってその時にできることをしてあげることです。病院に行くことが愛猫に大きな負担をかけるのであれば、かかりつけの獣医師さんに相談して自宅でできることをしてあげる。様々な理由で看病ができない方は、一緒にいれる時間をなるべく作り傍にいてあげるとか、今の自分にできる事をするのが一番だと思います。
我が家での例ですが、去年から今年にかけて4匹いた猫が2匹亡くなり、今は16歳と17歳の猫が残っています。そのうちの17歳の猫が去年、胆管が詰まり体中に黄疸が出て病院で治療してもらい詰まりはとれましたが、食べ物を一切口にせず強制給仕をすれば嘔吐してしまうので病院ではどうする事も出来ないので自宅で食べさせて下さいと言われ退院しました。夫と二人で不安になりながら自宅に帰ってきましたが、その翌日から注入器で給仕したらパクパクと流動食を食べるようになり数日後には自力でご飯を食べるようになりました。今思えば、病院に置いて行かれた事といつもと違う場所でストレスが過度にかかり食事の拒否反応が出たのではないかと思います。このように病院というテリトリー外の違う場所、そして飼い主の不在が精神的なダメージを与える場合もあります。自分の環境と愛猫の性格を考えて、何処で誰が看病するのかを決める事も大切な事の一つです。
♥まとめ♥
看病するということはとても大変な事です。事故によるケガや急病の時に、必要な物や必要な事が少しでもわかっていれば心構えもできます。うちの子に限ってないという意識は無くして、通院が可能な性格か入院は大丈夫かどうかなど、日常の中で観察をして対処方法を考えておくことも必要です。
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