成長に合わせた野良ネコの育て方

2016.01.27

成長に合わせた野良ネコの育て方

猫との出会いは予想もせず、ある日突然やってくる場合があります。 例えば、ペットショップで出会ってしまった。知り合いの家で生まれて譲ってもらった。 野良ネコが捨てられていた。 野良猫が捨てられているシチュエーションはこの中で一番心の準備が出来てないときが多いと思います。まずは、冷静にその子を家に迎える覚悟があるか、何匹もいた場合、無事に育てた後、どうするのかよく考えてください。 拾った野良猫を家に迎える覚悟が出来た場合の育て方ですが、まずは生まれたてなのか、 子猫なのか、大人なのかを判断してください。育て方に違いが少々出てきます。

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幼猫の場合…

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生まれたての子猫の場合、野良として母猫がまだ近くにいるかもしれませんが、完全に人間に捨てられている状態ならまず暖かい環境を作ってください。小さい段ボール箱に毛布を敷き、場合によっては使い捨てカイロや、湯たんぽで暖かくしてあげてください。目が開いていない、へその緒が付いている、この場合、まだミルクが必要です。人間の飲む牛乳は下痢をするので猫用のミルクを哺乳瓶で与えてください。
ミルクの飲ませ方は足を四つん這いにさせて飲ませたほうが安全です。(おなかを上にして与えると誤飲して死んでしまう場合があります。)授乳時間は2~3時間おきに飲ませます。
まだ自分で排泄も出来ません。この時期は母猫が排泄を促すのに子猫のお尻をなめてさせるのですが、この場合、ティッシュを濡らして緩めに絞ったもので肛門付近を刺激すると良いと思います。


子猫の場合…

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目も開いている、小さい歯も生えている子猫であれば、ミルクと離乳食を与えると良いです。育て方としては、暖かい環境を作ることは変わりありませんが、ある程度目が見えている状態で、動きがあるのならば排泄は自分でできますのでトイレを教える必要があります。
トイレとなる小さい箱に猫砂を入れて子猫をトイレに入れてみてください。
砂のにおいをかいだり、少し口にしたり、砂を足でかくような動きがあれば、たいていトイレと理解しています。万が一粗相をしてしまったら叱らないでください。粗相されたところを拭いた布をトイレに入れてあげると覚えます。
野良の生活が長い子ほど、決められた場所でするというより自分のテリトリーを表現する意味で違う場所でトイレをする傾向があるので、子猫であってもしっかり教えてあげてください。よく、ペットシーツで教える方もいますがあまりお勧めは出来ません。柔らかいところはトイレと思ってしまうと後々思いもしないところでしてしまう子がいますので、猫砂が望ましいと思います。

まず、困らない程度の住まいの環境や育て方を簡単に説明しましたが、前後して必ず行ってほしいのは、動物病院に連れて行くということです。


動物病院へ…

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まずは推定年齢、月齢の判断や、簡単な健康診断をしないと適切な育て方が出来ないからです。
野良として暮らしていたなら、子猫であっても、大人の猫であっても寄生虫、原虫、ノミやダニ、真菌(カビ)、伝染病等のリスクがあるからです。
一般的に、寄生虫などは獣医さんが処方する虫下しや、軽い風邪のような症状には飲み薬で
治るものがほとんどですが、猫エイズ等命を脅かす伝染病もあるので今が元気であっても、健康診断は侮ることは出来ません。
もし、先にいた猫と一緒に暮らす予定ならなおさらです。必ず、獣医さんと相談しながら適切な育て方をしてあげてください。


去勢手術・避妊手術が必要な場合…

大人猫より、気持ち小さい体つきの子であれば、完全に野良なのか、一度誰かに飼われていて去勢手術、避妊手術が済んでて現在野良なのかで育て方も変わります。
去勢手術や避妊手術をした跡が獣医さんはわかりますので済んでいたならば、その点では安心ですが、完全に野良だった場合、去勢手術や避妊手術が必要となってきます。
男の子だった場合、ひたすら外に興味を持ち出たがりますし、この時期の男の子は、自分のテリトリーに執着を持ちあちこちにマーキングをします。通常の尿のにおいよりもかなりきつく掃除に飼い主さんは手を焼きます。何かの拍子に外へ出て攻撃的な時期でもあるので
ほかの野良猫と喧嘩をしてそれが原因で病気にかかり命を落とすことも現実に多くあることです。
女の子だった場合、けだるそうにしていたり、鳴き声が大きくなったり、食欲が減ったりとしますし、食欲が減るという事は体力や免疫、抗体を下げてしまうので、本来ならなくて良かったはずの病気を発症することも考えられます。まして、万が一外に出てしまったら、おなかを大きくして帰ってくることも考えられます。自宅で産むならまだしも、知らないところで産んでしまったら、またしても野良猫として親猫も、子猫も生きていかなければなりません。
必ず獣医さんと相談して去勢手術、避妊手術をしてあげてください。


大人の猫だった場合…

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心構えや育て方は何ら子猫と変わりませんが推定の年齢は出してもらったほうが良いと思います。
子猫の食事と、大人の食事が違うように、大人でも食事のステージが違う場合があります。
そして、家に慣れるまで、人に慣れるまで、時間を要します。それを理解してあげてください。
「野良猫を拾ったけど全然なつかない」と話す方もいます。その言葉を聞くたびに悲しい気持ちになりますが、先に結論から言うと「当たり前」なのです。
それは、拾った野良猫が悪いのではなく、野良として生まれた時から、生まれる前から、その子の親猫もまたその親猫も、代々野良猫は人間は怖いものだという情報を遺伝子で伝え、子孫が残ってきたから、突然家族になって、外にも出れず、なつくわけがありません。悪いのはその猫ではなく、我々人間なのです。
だからこそ、育て方として大切なことは、せっかく意を決して迎えた元・野良ちゃんには、その子のペースで距離感を作ってあげてください。時間はかかりますが、そもそも持つ恐怖心や警戒心をゆっくり解いてあげてください。
静かな声で話しかけ、愛情をもって名前を読んであげて、無理に近づいたり触ろうとせずにその子が信頼して近づいてくるのを待っててあげてください。必ず、飼い主さんを信頼して甘えてくる日が来ます。中には甘え方がわからない子もいます。人と同じで表現が下手なだけなのです。それでも、安心できる家族だと理解できれば、今までとは違う顔つきになってるはずです。大切に育てて、幸せに暮らしてください。

正しい育て方という正解はありません。ただ、家族である以上生涯愛情を持ち、かわいいわが子が経験した過酷な野良という猫がこれ以上増えないように、今まで得ることが難しかった愛情を存分に注いで暮らすという事が適切な育て方ではないかと思います。


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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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