短い足は病気と隣り合わせ
マンチカンと言えば、成猫でも10センチくらいの短い足が特徴ですね。この足でトコトコ走る姿がとにかく可愛い!…のですが、何しろその程度の足で全身の体重を支えるわけですから足への負担が軽いわけはない。
ということで怖いのは椎間板ヘルニア。椎間板は骨と骨の間にあるクッションのような部分。
私も左膝で経験がありますが、膝を曲げると強烈な激痛が走るので足を伸ばしたまま歩くのが精一杯でした。
家の近所に接骨院があったのが幸いでしたが。
マンチカンや犬のダックスフンドといった足の短い動物は、常にこのヘルニアの危険と隣り合わせと思っていいでしょう。
特に活発で運動好きな子や年をとって骨が弱くなっている子は要注意。
歩き方がおかしいと思ったら、すぐに獣医さんにGO!です。
なお、マンチカンでも足の長い種類の子はヘルニアのリスクは極めて低いです。
予防策としては、マンチカンは太りやすい体質であることを念頭に置き、食事のカロリー計算に気をつけることです。
増えすぎた体重をあの足で支えるとなったらリスクが高くなるのは道理です。
また人間とは必要な栄養素が違いますので、キャットフードを与えるのが無難です。
長い毛のマンチカンは毛球病に注意
あなたの飼っているマンチカンが短毛種ならそれほど心配はありませんが、もし長毛種なら特に毛の生え変わり時期は気をつけてください。
というのは、猫は毛づくろいの際に抜けた毛を飲み込んで便と一緒に排出しますが、あまりに量が多いとそれが排出されずお腹に溜まってしまうことがあるからです。
これを毛球病と言います。
お腹の中で毛玉が大きくなりすぎると食欲はなくなりますし、それが原因で衰弱死することも。
もしあなたのマンチカンが食べなくなったり便秘が続いたり嘔吐するようなことがあったら、迷わず獣医さんにGO!
症状が軽ければ獣医さんの処方する薬で解消できます。が、重くすると手術が必要になることも。
予防のために植物繊維の多めなキャットフードを普段の食事に選ぶと胃腸に毛玉が溜まりにくくなりますよ。
猫の伝染病、怖い怖い!
猫伝染性腹膜炎というコロナウイルスによって引き起こされる腹膜炎があり、マンチカンはこれに罹りやすいんです。
特に6ヶ月~3歳の間は要注意。初期症状として食欲減退、発熱などが起きます。
この病気は腹水や胸水が溜まるウェットタイプと神経・目・腎臓や肝臓などを傷めるドライタイプがあります。
ウェットタイプは脱水症状や嘔吐、下痢や便秘を繰り返すことがある他、胸水による呼吸困難が起きることも。
ドライタイプは腎臓や肝臓の障害に感覚麻痺、歩行困難、目の障害、更にてんかんなども発症します。
いずれにせよ致死率は極めて高いです。
治療法はウイルスが出て行くまで対処療法で症状を和らげながら待つ形になります。発病率が1~5%と低いので、ハッキリした感染経路も有効な予防法も見つかっておらずワクチンも存在しないためです。
さしあたっての予防法としましては、常に食器をはじめネコちゃんが触るものはきれいにしておく。
薄めた塩素系の漂白剤が有効です。他には多頭飼いをせず3歳までは他の猫との接触を避ける、定期的に検査を受ける、ストレスをかけないなどでしょう。
以上、マンチカンの罹りやすい病気をリストアップしましたがいかがでしたでしょう?
少しでも「あれ?様子が変だぞ」と思ったら迷わず獣医さんにGO!ですね。
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