そもそもマーキングって?

マーキングとは、『動物が、尿やフンを使い、自分の縄張りにニオイをつける習性』のことを指しています。マーキングには、リラックス状態を表すものや、その逆に不安やストレスの表れとしてマーキングを行うこともあります。
マーキングの中には「爪とぎ」の行為もあります。爪とぎのマーキングを行っている猫は、元気である証拠とも言われています。他の猫に自分のテリトリーを示す意味で行っているというのもこのマーキングの特徴です。
マーキングの種類とその理由を徹底解説!
上記でも少しご紹介しましたが、猫のマーキングにはいくつかの種類があります。そこで、猫のマーキングの種類と、それぞれのマーキングの理由を詳しく見ていきましょう。マーキングを行う基本的な理由として、猫は犬と異なり、集団行動ではなく、独立行動をとっているために、他の猫に自分の場所を取られないように、つまり縄張りを守るために、マーキングを行っているというわけです。それでは、1つ1つのマーキングについてみていきましょう。
– 縄張りを示すためのマーキング –
先ほども述べた、爪とぎのマーキングがこれに当たります。自分がとても元気で勢いがあることをアピールしたいときに行うマーキングです。他にも、ストレス解消・つめのお手入れなどの意味も含まれています。「よそから入ってくるなよ!」とテリトリーを守るためのマーキングです。
– 好きなものにニオイをつけるマーキング –
お気に入りの家具や、飼い主の足に顔をこすりつけるマーキングを行っている場合、猫がリラックスしている状態を示しています。自分の縄張りの内側に信頼している飼い主がいるので、とても安心している証拠ともいえるでしょう。
– 顔をすりすりするマーキング –
飼い主に対してや、家中のあらゆるところで顔をすりすりするのも、マーキングの1つです。このマーキングが示しているのは、自分のお気に入りの物・場所のアピールです。
– 尿を使用したマーキング –
飼い主にとって一番やっかいなのが、「スプレー」とも呼ばれるおしっこによるマーキングなのではないでしょうか?猫がスプレーをしてしまう原因として、性的行為・防衛や威嚇のため、そして、環境の変化などに対する不安の表れということが考えられます。とはいえ、家中にスプレーをされてしまったら、においなどが気になってしまうので、なるべくやめさせたいですよね。というわけで、以下でスプレーの後処理と、対策法をご紹介したいと思います。

なるべくやめさせたい! スプレーの後処理と対処法について
先ほども述べましたが、愛猫がスプレーを行ってしまうのは、不安の表れなのです。猫からすれば、不安な状態の上に、飼い主に怒られてしまったらますます不安になってしまい、逆にスプレーの回数が増えてしまいます。猫ちゃんがスプレーをしてしまった場合には、叱らないように心掛けましょう。
スプレーの後には、必ず後始末を行いましょう。方法としては、スプレーが行われた場所を中性洗剤でふき取り、アルコールなどの消臭剤を使用し、ニオイを取ります。それでもニオイが取れないという場合には、熱湯をかける・薄めた漂白剤でふき取るといった具合で、ニオイを取りましょう。ニオイを徹底的に取る理由は、猫が1度、スプレーを行った場所に匂いが残っていると「ココには、スプレーをしてもいいんだ」と誤解して、何度もスプレーを行ってしまうようになるからです。
また、スプレーの再発を防止するためには、「猫の不安を取り除いてあげる」「スプレーされたくない場所には、忌避材(きひざい)と呼ばれる猫除けを使用する」というような対策をします。

まとめ
今回は、「猫のマーキング」について、その原因と対処法を中心にお伝えしてきました。マーキングをする意味は、リラックスしているときもあれば、その逆に不安を表すこともあります。特に、愛猫がスプレーを行う場合、飼い主が行うべき事として、スプレーしたことを叱るのではなく、不安の原因を取り除いてあげることが重要になってきます。
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