ワンちゃんのかかりやすい傷病は!?~ワンちゃんの傷病ランキング~

2016.06.23

ワンちゃんのかかりやすい傷病は!?~ワンちゃんの傷病ランキング~

最近では医療の発展や室内飼育の増加に伴って、犬は14.9歳と平均寿命が延びています。今回の調査では、0歳~16歳の犬・猫が対象となり、種別や年齢毎にかかりやすい傷病に違いがみられることが明らかとなりました。これらをランキング形式で紹介していきます。

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 「ハートのペット保険」でおなじみのアイペット損害保険株式会社(本社:東京都港区六本木、代表取締役:山内 宏隆、以下「アイペット損保」)は、2015年8月1日~2016年3月31日までに当社のペット保険のご契約者さまからいただいた保険金請求に関して実施した調査結果、【ペットの傷病ランキング】を発表します。

※傷病の定義:疾患と外傷を総称した呼称

【調査結果】
・種別総合で見た場合、「皮膚炎」が傷病ランキングで1位となっている
・全体の請求件数に対して上位10傷病の占める割合は48.4%である
・種別毎に見た場合、犬は「皮膚炎」が1位となっている
・0歳の犬に特徴的な傷病は「ケンネルコフ」である一方、5歳以上の犬に特徴的な傷病は「腫瘍」や「白内障」
・手術の場合、上位5傷病ランキングでの平均入院日数(※)は犬は2日間
 ※平均入院日数には日帰り入院を含む

「皮膚炎」が傷病ランキングで1位(種別総合の場合)

総合傷病ランキング 全体に占める割合
1位 皮膚炎 12.3%
2位 外耳炎 9.7%
3位 下痢 7.5%
4位 嘔吐 3.9%
5位 腫瘍 3.8%
6位 異物誤飲 3.1%
7位 胃腸炎 2.6%
8位 てんかん 1.9%
9位 腸炎 1.8%
9位 アレルギー性皮膚炎 1.8%

 総合ランキング(種別、年齢不問)では、第1位が「皮膚炎」となり、以下「外耳炎」、「下痢」や「嘔吐」が続いています。総合ランキングの10位にアレルギー性皮膚炎が入っていることからも、皮膚炎は犬・猫にとって身近な病気であると言えます。ちなみに、アレルギー性皮膚炎は食事が原因である場合が多いようです。

 犬のかかりやすい皮膚炎は以下のようになっています。
犬:膿皮症・マラセチア皮膚炎・皮膚糸状菌・ニキビダニ・カイセン・ミミダニ・アトピー・アレルギー

全体の請求件数に対し、上位10傷病の占める割合は48.4%

 前問に引き続き全体の請求に対する上位10傷病の占める割合をみたところ、48.4%と半数近くになっています。このことから上位10位内の傷病は、多くの犬にとって身近なものであることが推測できます。

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種別に見た場合、犬は「皮膚炎」が1位

 犬に特徴的な傷病は「腫瘍」、「胃腸炎」、「てんかん」、「アレルギー性皮膚炎」、「骨折」

トイ・プードル チワワ Mix(小型) ミニチュア・ダックスフンド 柴犬
1位 外耳炎 皮膚炎 外耳炎 皮膚炎 皮膚炎
2位 皮膚炎 下痢 皮膚炎 椎間板ヘルニア 下痢
3位 下痢 外耳炎 下痢 外耳炎 外耳炎
4位 嘔吐 僧帽弁閉鎖不全症 嘔吐 腫瘍 アレルギー性皮膚炎
5位 骨折 外耳炎 誤飲 歯周病 アトピー性皮膚炎

→ネコちゃんの結果はこちら!(新しいタブで開かれます)

1位 皮膚炎
2位 外耳炎
3位 下痢
4位 腫瘍
5位 嘔吐
6位 誤飲、誤食、異物誤食
7位 胃腸炎
8位 てんかん
9位 アレルギー性皮膚炎
10位 骨折

→ネコちゃんの結果はこちら!(新しいタブで開かれます)
 犬種毎に見た場合、アイペット損保で契約数の多い人気5犬種において犬の傷病ランキング上位10位に入っている傷病では「外耳炎」、「皮膚炎」、「下痢」、「嘔吐」、「誤飲」となっています。人気犬種第一位のトイ・プードルは他の犬種と比べて「骨折」に注意が必要です。柴犬は、「皮膚炎」、「アレルギー性皮膚炎」、「アトピー性皮膚炎」が上位5位内に入っていることから、皮膚関連の傷病にかかりやすいことが分かります。ミニチュア・ダックスフンドは、胴が長いことから「椎間板ヘルニア」になりやすい傾向があるようです。

年齢別に見た特徴的な傷病

 犬・猫の年齢を人間に換算した場合、「15+5×ペットの年齢=人間の年齢」となります。(ペットの年齢の計算方法については諸説あり、あくまで目安となっております。) 一般的に高齢期の始まりは7歳とされていますが、5歳の時点(人間では40歳にあたる)から「体の不調」が表れているのかもしれません。

・0歳の犬の場合
 「ケンネルコフ」(伝染性気管支炎)、「誤飲、誤食、異物誤食」
・5歳の犬の場合
 「腫瘍」
・7歳以上の犬の場合
 「白内障」
・8歳以上の犬の場合
 「僧帽弁閉鎖不全症」(心臓に関する傷病)

 年齢別に比較しますと、特徴的な傷病が見えてきます。0歳で5位の「誤飲、誤食、異物誤食」は若年層の犬に多いことから飼い主の注意が必要だと言えそうです。また、年齢を重ねるにつれて臓器に影響が表れ始めるのは、人間と同じだと言えます。

手術の場合、上位5傷病での平均入院日数(※)は犬は2日間

泊数
1位 腫瘍 1
2位 歯周病 0
3位 骨折 4
4位 膝蓋骨脱臼 3
5位 誤飲、誤食、異物誤食 2

→ネコちゃんの結果はこちら!(新しいタブで開かれます)

 手術の場合、犬の上位5傷病ランキングでの平均入院日数(日帰り入院を含む)は犬は2日間となっています。また、上位10位内において最も入院日数の長い傷病は犬では「椎間板ヘルニア」(5日)となっています。

※平均入院日数には日帰り入院を含む

 今回の調査では、年齢や種別によってかかりやすい傷病が異なることが判明しました。 また、「異物誤飲」は飼い主のしつけ次第で予防が可能です。飼い始めの頃からしつけをしっかりしましょう(当社獣医師談)。また、定期的な健康診断は、病気の早期発見に繋がります。予防接種と併せて健康診断をするのも良いでしょう。より多くの方がペットの健康に関心を持ち、安心をしてペットライフを送れると良いですね。


犬の病気に関するお役立ち情報はコチラ:http://wanpedia.com/
猫の病気に関するお役立ち情報はコチラ:http://nyanpedia.com/

その他の情報や傷病の詳細につきましては、アイペット損保の広報までお問い合わせください。

今までの調査はこちらからご覧いただけます。

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【調査概要】

調査対象   :2015年8月1日~2016年3月31日にかけて保険金の請求を当社に直接されたアイペット損保のご契約者さま(保険金の支払い日ベース)
調査サンプル数:31,979件
調査実施日  :2016年5月16日

アイペット損保はこれからも、「ペットとの共生環境の向上とペット産業の健全な発展を促し、潤いのある豊かな社会を創る」ことを目指し活動していきます。

【アイペット損害保険株式会社について】

会社名 アイペット損害保険株式会社
代表取締役 山内 宏隆
本社所在地 〒106-0032 東京都港区六本木1-8-7 アーク八木ヒルズ10F
事業内容 2004年設立、2008年少額短期保険業者として登録、2012年3月損害保険業免許を取得。
URL http://www.ipet-ins.com/

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