小型犬がかかりやすい病気って?

2015.07.20

小型犬がかかりやすい病気って?

犬を飼っているとさまざまな病気の心配が出てきますよね。 その様子に気づかないでいると、重症化することもあります。 犬は人間と違って言葉が話せないのでペットオーナー様が気をつけてあげる必要があります。そして、病気はさまざまですが犬の大きさによっても、かかりやすい病気は違うものなのです。 ここでは、小型犬がかかりやすい病気についてまとめみました。

水頭症とは

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脳の中にある「脳脊髄液」が異常に分泌されてしまうことが原因で脳液が脳を圧迫してしまうことで病気の症状が起こります。
先天性のものが原因となっていることもありますが、頭をぶつけたことなど外傷によることで起こる後天性のものが原因のこともあります。

犬が水頭症になった時に表れる初期症状は、歩く時にふらつく、眠る時間が多くなる、元気がない、疲れやすいというものです。
人間でしたら、疲れやすい、眠い、頭が痛いということで脳の病気も早期発見できるものですが、犬の場合は言葉を話せないため、脳に異常が起きても、ぼんやりと眠って耐えていることが多いのです。
犬の性格によっては、いつも大人しくて眠ることが多いケースだと、中には気づかない場合もあるかもしれません。

病気が進むとその他の症状も出てきます。
脳の圧迫される部位によっては起こる症状も違いますが、歩けなくなったり、けいれんや意識障害、斜視、失明なども出てきます。
転ぶことが多くなったり、認知症のような行動を起こすケースもあります。
また、食欲がなくなったり、食欲があり過ぎるなど、食に関する症状も起こってきます。

この病気の診断は、普段の愛犬の症状をペットオーナー様が獣医師に伝えることに加え、レントゲンやCTでの画像診断、血液検査、超音波などで総合的に検査が行われます。

水頭症は完治できない病気です。
しかし、早期発見できることで、犬のそういった症状をやわらげてあげることができます。
薬を飲ませ脳への圧力を下げる治療と、場合によっては手術をすることもあります。

小型犬に多い病気ということが分かっていますので、もし小型犬を飼育するならば、ペットオーナー様が普段から犬の様子に留意し、少しでも変わった様子があれば動物病院に連れていくことで早期発見につながります。

レッグ・ペルテスとは

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大腿骨頭壊死症とも言います。
後足の大腿骨頭部分への血行が阻害されたことで、壊死が起こってしまう病気です。

後足を引きずるような歩き方をしていくことで、気づくこともあります。
多くは生後6~7か月という成長期の小さな小型犬に見られます。
股関節に痛みを生じることが多く、触られることを嫌がる場合もあります。
特徴としては、片足のみに症状が現れるケースが多いのです。

もしこの病気が発覚したら、痛み止めを飲ませて痛みを緩和させるとともに、運動を控えさせるようにします。
しかし、薬では病気の進行を抑えられないという病気なので、最終的には外科手術という方法をとることもあります。

愛犬の様子に注意して、少しでも違和感があったら、早期発見のために動物病院を受診することをお勧めします。

乳歯残存とは

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永久歯が生えそろったにもかかわらず、乳歯が残った状態のことを言います。
普通、乳歯は永久歯が生え変わる段階で自然に抜けてしまうものです。

乳歯が抜けない犬の口内に起こる症状として、まずは「歯並びが悪くなる」という点があげられます。
そのため、歯と歯の間に食べ物のカスや歯石が入り込んでしまい虫歯となってしまうケースが多いのです。
人間と違って自分で歯磨きのできない犬ですから、ペットオーナー様が丁寧に歯磨きをしてあげることが大切です。

動物病院での定期検診で発見されることが多いですが、治療方法としては抜歯を勧める獣医が多いでしょう。
ただ、全身麻酔での手術となるためリスクも伴ってしまいます。

歯磨きを重点的にすることで手術を避けるペットオーナー様もいらっしゃるかもしれませんね。

心配な点がある場合は、獣医師とよく相談の上、ペットオーナー様の考えで行うことをお勧めします。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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