愛犬に教えてもらったこと

2015.08.05

愛犬に教えてもらったこと

犬に噛まれて犬が怖くて嫌いになった。けれど愛犬に出会い犬が大好きになって動物看護師になりました。 そんな私と愛犬のお話をしたいと思います。

犬嫌い

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私は幼稚園の頃に柴犬程度の大きさの犬に顔を噛まれて、縫うほどの怪我ではありませんでしたが今でも顔に2か所噛まれた跡があります。
犬に慣れていない私が突然尻尾を引っ張ったのが原因でしたがそれ以来犬がとても怖く、繋がれている犬でさえも怖くて遠回りをするような子供でした。
小学生の頃に見かねた両親から「お年玉で室内犬を飼ったら?」と提案されました。
私の両親は飲食店を経営しており、一人っ子の私は家で一人留守番をする事が多かったので私が寂しくないように良いパートナーになってほしい。そんな願いも込められていたようです。
それから両親と室内犬の写真を見て選んだのが真っ白のトイプードルでした。

初めて触ったトイプードル

初めて会った日、その子は小さい箱に入っていて箱を開けてみると真っ白のフワフワしたぬいぐるみのようなワンちゃんがこっちを見て尻尾を振っていました。
怖いという気持は全く無く、自分のお年玉で初めて飼ったとっても小さい私のワンちゃん。こんなに可愛いワンちゃんとこれからはずっと一緒に居られるのかと思うとワクワクとドキドキが止まらない位嬉しかったです。
この子を飼い始めて私の犬嫌いはあっという間に治り、犬が大好きになりました。
夕方のお散歩は毎日私が行きました。小学校高学年になると、お散歩がちょっと面倒くさくなり距離を短くしてしまう事もありましたが、夏場は一緒に水浴びをしたり、雪が降ったら雪の中を走り回ったりととても仲良しでした。

お別れ

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この子は12歳まで生きてくれました。
高校を卒業して都内に出ていた私の元に亡くなったという連絡が来ました。何度も危ない状態になっていたのでそろそろだという覚悟はしていましたが実際に連絡を受けると涙が止まらずそのまますぐに実家に帰りました。
実家に帰ると箱に沢山の花が置かれ眠ったように横になっていて体は硬直し、前みたいにフワフワで温かい愛犬ではなくなっていました。
次の日家族全員で火葬に行きました。大切な家族とのお別れはとても辛かったです。
私に犬の優しさを教えてくれた子。どんな時も尻尾を振って家で待っていてくれました。両親に怒られた時、学校で嫌な事があった時、ずっと私の味方でいてくれました。
この子のおかげで留守番も寂しくなくなり犬が大好きになりました。
そして亡くなってから、もっとお散歩に行ってあげれば良かった、もっといっぱい遊んであげれば良かったと後悔する事もたくさんありました。
上手く言葉では言い表せないけれどこれが動物を飼うという事だと教わった気がしました。
この子に出会わなかったら今でも犬が嫌いなままだったかもしれません。もちろん動物関係の道に進む事も無かったと思います。

パートナー

今、私の元にはまた白いトイプードルがいます。子供の頃は病気がちで頻繁に病院に通い1歳になる前には先天性の足の病気が分かり手術も経験しました。
その頃の私はネットで病気について色々と調べるようになり、動物看護師になりたいと強く思うようになりました。
学校に通いながら夜遅くまでバイトをして疲れ果ててくじけそうになったこともありましたが、家で待っていてくれる愛犬の顔を見るとまた頑張る事ができました。
親元を離れて生活していた私にとって愛犬は1番私の事を理解してくれるとても大きな存在でした。

そんな愛犬もシニア犬と呼ばれる年齢になりまた病院通いをしていて看護師として学んだ病気や療法食の知識が今とても役に立っています。

動物看護師に絶対なる!と思わせてくれてずっと私の支えになってくれていた愛犬。
これからは私が愛犬の支えになりたいと思います。

最後に

動物看護師になって犬に噛まれて痛い思いをする事もありますが、もう犬が怖い、嫌いとは思わなくなりました。
犬の優しさを教えてくれた愛犬達のおかげです。
小さい体で言葉も話せないけど私にとってはとても大きな存在で大切な家族。
そんな愛犬とこれからも毎日元気に楽しく暮らしていきたいと思います。

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おぎゆみ

おぎゆみ

子供の頃から動物が大好きで動物関係の専門学校で数々の資格を取得後、動物病院で看護士兼トリマーの仕事をしていました。 飼い主さんとペットが毎日楽しく幸せに暮らしていけることを願って、私の持っている知識、経験を元にいろいろな情報を発信していきたいと思います。

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