愛犬との船旅を楽しもう!おすすめフェリーと乗船の際の注意点

2020.11.14

愛犬との船旅を楽しもう!おすすめフェリーと乗船の際の注意点

愛犬との旅は、それだけでワクワクするものです。愛犬と一緒にいろいろな体験をして、たくさんの思い出を作りたいと考える飼い主さんは多いでしょう。長距離の旅には、フェリーがおすすめです。今は、愛犬と一緒に乗船できるフェリーが全国にあるので、ぜひ利用してみたいところです。しかし、船旅は途中で降りることができず、自由が利かない面もあります。そこで、おすすめのフェリーとともに乗船の際の注意点をご紹介します。

【目次】
1.犬とフェリーでお出かけはできるのか

2.犬とフェリーに乗る方法
 2-1.同室OKのフェリーに乗る
 2-2.個人のケージに入れる
 2-3.ドッグハウスを利用する
 2-4.車両に乗せる

3.犬と同室で過ごすことのできるおすすめフェリー
 3-1.さんふらわあ
 3-2.新日本海フェリーあざれあ
 3-3.オーシャン東九フェリー
 3-4.太平洋フェリー
 3-5.オレンジフェリー
 3-6.阪九フェリー
 3-7.津軽海峡フェリー

4.犬を預けて(同伴で)乗船できるフェリー

5.キャリーに入れれば乗船できるフェリー

6.ドッグラン付きのフェリーがある

7.犬とフェリーに乗る際に注意すること
 7-1.他の乗客への配慮
 7-2.利用規約や条件をチェック
 7-3.犬も船酔いをする
 7-4.鳴き声
 7-5.必要な用品の準備

8.まとめ

犬とフェリーでお出かけはできるのか

愛犬と旅行をする時、まず考える移動手段は車ではないでしょうか?
車であれば、家族や気心の知れた友人だけで移動でき、愛犬も落ち着いて過ごすことができるでしょう。
また、道の駅やサービスエリアで適宜、休憩を取ることもできます。
しかし、車での移動ではどうしても距離は限られてきますし、海を渡る地方への旅は難しいことも。
飛行機であれば長距離を速く移動できますが、愛犬は飼い主さんの目の届かない場所に預けなければなりません。
そこで、利用したいのが、フェリーです。
今は、犬などのペットと一緒に乗船できるフェリーが全国で運航しています。
ルールやマナーを守れば、愛犬と一緒に船旅を楽しみ、車で行くより遠方まで、飛行機より安心して、旅することもできるのです。


犬とフェリーに乗る方法

まず、犬とフェリーに乗る場合、どのような方法があるのか、ご紹介します。

◆同室OKのフェリーに乗る

愛犬と一緒に過ごせる個室のあるフェリーがあります。
他の乗客に気兼ねせずに済みますし、人が苦手なわんちゃんも安心して乗船できます。
愛犬の様子も見ていられますし、ゆったりと旅を楽しむことができるでしょう。
個室の料金や、人用とは別途ペット料金が必要な場合があります。

◆個人のケージに入れる

持参したケージやクレートに入れれば、客席やデッキに乗船できるフェリーもあります。
乗船中はケージなどに入れておかなければならないので、大型犬などケージに入れて移動できない場合は利用できません。

◆ドッグハウスを利用する

ペットと乗船できるフェリーには、「ドッグハウス」「ペットルーム」「ペットスペース」など呼び方は様々ですが、フェリー内に愛犬を預けられる専用のスペースがあります。
ケージが設置され、空調も完備しているので、安心して愛犬を預けられます。
ペット専用のスペースは、ペットを預けた乗客だけが出入りできるよう施錠されているので、事故や盗難の恐れもありません。
面会時間内には愛犬に会いに行くことができるので、時々様子を見に行ってあげましょう。

◆車両に乗せる(おすすめはできない)

車とカーフェリーを組み合わせて旅行する場合は、車に乗せておくことも可能ではありますが、おすすめできません。
カーフェリーでは、車両を積載する場所と客席・客室は甲板が異なります。
車両を積載するスペースには空調もなく犬の居住空間として適しておらず、事故や逸走、盗難などのリスクも考えられます。
また、通常、下船時まで車両甲板には入れないので、愛犬の様子を確認することもできません。
フェリー会社側でも原則禁止していて、やむを得ない場合には念書などを提出する必要があります。
夏場は熱中症の危険があるので、車内に置いていくのは厳禁です。


犬と同室で過ごすことのできるおすすめフェリー

◆さんふらわあ

フェリーさんふらわあには、ペットと同じ部屋で過ごすことができる「ウィズペットルーム」があります。
乗下船する時には持参したケージやペットカートに入れる必要がありますが、客室内ではケージなどから出して一緒にゆったりと過ごすことができます。
「さんふらわあ さつま/きりしま」(大阪~志布志間)は洋室タイプで、定員2~4名、ペットは1室に2匹まで利用可能です。
「さんふらわあ ごーるど/ぱーる」(神戸~大分間)では、2名または4名定員のウィズペットルームがあり、ペットはこちらも1室に2匹まで利用可能です。
テレビや冷蔵庫、タオル、ナイトウェアなど飼い主さん用の備品のほか、エサ用、水用のお皿、トイレマットといった愛犬用の備品も揃っています。

航路;大阪~志布志(鹿児島県)間、神戸~大分間
HP:https://www.ferry-sunflower.co.jp/

◆新日本海フェリーあざれあ

新日本海フェリーあざれあには、愛犬とゆっくりくつろぐことができる「ステートAツイン ウィズペット」というツインルームがあります。
室内にペット用備品はありませんが、ドッグランもあるので、愛犬との旅におすすめです。

航路;新潟~小樽間
HP:https://www.snf.jp/

◆オーシャン東九フェリー

オーシャン東九フェリーには、2名部屋の「withペットルーム」には、ペットケージが設置されています。
床面は防水ビニールクロスで、万一の粗相があっても掃除しやすくなっています。

航路;北九州(門司)~徳島(沖洲)~東京(有明)間
HP:https://www.otf.jp/

◆太平洋フェリー

太平洋フェリーの中でも、苫小牧~仙台間に就航している「新きたかみ」では、ペットと自由に過ごせる「1等ウィズペット」という客室があります。
定員は2~3名で、大型ペットケージが2台常備されています(常設1台)。
ケージのサイズは、目安として大型犬1頭程度で、1ケージ内に複数の愛犬を入れることも可能です。
ペットシートや除菌脱臭機、蓋つきのゴミ箱、受け皿つきウォータースタンドなどペット用備品も充実しています。
愛犬を散歩させられるデッキや「ペットテラス」も、設置されています。

航路;苫小牧~仙台間
HP:https://www.taiheiyo-ferry.co.jp/

◆オレンジフェリー

四国オレンジフェリーのおれんじ えひめ/おおさかでは「ウィズペットルーム」が設置されており、愛犬と一緒に利用できます。
ウィズペットルームには、スイートクラス(2名用)とデラックスシングルクラス(1名用)があります。
飼い主さん用のアメニティに加えて、蓋つきのゴミ箱やペットシートなどペット用備品も充実しています。

航路;東予~大阪間
HP:https://www.orange-ferry.co.jp/

◆阪九フェリー

阪九フェリーの「やまと」「せっつ」には、「デラックス洋室2人部屋ウィズペットルーム」があります。
室内のペットサークルに加えて、専用ドッグランもあり、愛犬も快適な船旅ができます。

航路;北九州(新門司)~大阪(泉大津)、北九州(新門司)~神戸間
HP:https://www.han9f.co.jp/

◆津軽海峡フェリー

津軽海峡フェリーの、ブルールミナス、ブルーハピネス、ブルードルフィン、ブルーマーメイドに、「プライベートドッグルーム」が設けられています。
30kgまでの大型犬(犬用カート利用)2匹まで利用可能で、空気清浄機やペットシートが備え付けられています。
犬用の施設利用者が利用できる「ドッグバルコニー」があり、航海中に他の乗客に気兼ねせず、愛犬を外で遊ばせられます。

航路;函館~大間、函館~青森間
HP:https://www.tsugarukaikyo.co.jp/


犬を預けて(同伴で)乗船できるフェリー

上述のペットと過ごせる個室のあるフェリーでは、ペットを預ける専門のエリアもあります。
客室内に愛犬を入れることはできませんが、面会時間内であれば愛犬に会いに行くことができます。
愛犬を遊ばせられる専用のデッキやスペースが設置されているフェリーもあります。


キャリーに入れれば乗船できるフェリー

これらのフェリーでは、乗船する際にキャリーが必須となっていますので、キャリーに入れないサイズの愛犬は同伴できません。

★新潟~両津の佐渡汽船(ペットコーナー)
★高松~草壁の内海フェリー(デッキ、客室内)
★高松~小豆島、姫路~小豆島、岡山~小豆島の四国フェリー(デッキ、客室内)
★神戸~小豆島、高松~小豆島のジャンボフェリー(デッキ、客室内)
★呉~松山の瀬戸内海汽船(デッキ、客室内)
★久里浜~金谷の東京湾フェリー(デッキ、客室内)


ドッグラン付きのフェリーがある

商船三井フェリーの「さんふらわあ」には、ドッグランがあります。
茨城県の大洗港と北海道の苫小牧西港を結ぶ航路では、「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」に、予約不要の無料ドッグランが設置されています。
ドッグランは船体後方の両舷2か所にあり、犬連れの乗客だけが利用できるので、愛犬も飼い主さんものびのびと過ごすことができます。
大阪と鹿児島県の志布志を結ぶ航路(「さんふらわあ さつま/きりしま」)にも、関西~九州航路で初となるドッグランが設置されています。


犬とフェリーに乗る際に注意すること

◆他の乗客への配慮

当然ですが、フェリーには他のお客さんも乗っています。
中には動物が苦手な人もいますし、犬の場合、怖いと感じる人もいるので、十分な配慮が必要です。

◆利用規約や条件をチェック

各フェリーにおいてペットと乗船する際の利用規約があり、ペットの大きさ・頭数などの条件が設定されています。
確約書などに必要事項を記入し、利用規約に同意する必要があるので、あらかじめ公式サイトなどで詳細を確認しましょう。

◆犬も船酔いをする

犬も、人と同様に船酔いをする子がいます。
船酔いをする子は、日頃、車酔いをしている可能性が高いです。
車での移動に慣れれば、車酔いをしなくなることもありますし、振動やエンジン音に慣れることもできます。
いきなり船旅を計画するのではなく、車での短時間の移動から始めて距離を伸ばし、徐々に慣らしていきましょう。
獣医師さんとも相談して、対策をしておくとよいでしょう。

◆鳴き声

落ち着かない時や怖い時に吠えてしまう子は、少なくありません。
公共の場で吠え続けると、周囲のお客様に迷惑をかけますし、飼い主さんもいたたまれなくなります。
「無駄吠え」をしないように、日頃からしつけをしておきましょう。

●あわせて読みたい
「わんちゃんの無駄吠え対策」

「無駄吠え」と良く言われますが、犬も人間の赤ちゃんと同様に鳴くのが仕事みたいな動物です。 ただ、人間と共に過ごす上で近隣から苦情が来てしまったり、飼い主がノイローゼになるほど吠えられてしまうと問題になります。 お留守番のときに帰ってくるまでずっと吠えている。ピンポーンとチャイムが鳴る度に吠える。 テレビに反応して鳴くなど色々な場面で困ってしまうこともあると思います。 出来るだけ吠えないで居させるために、日頃からコツコツと頑張って躾をしてみましょう。

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◆必要な用品の準備

基本的に、日頃の愛犬の生活に必要な物は全て、準備していくことをおすすめします。
具体的には、いつものフードやオヤツ、フードと水の容器、リードと首輪(ハーネス)などです。
排泄に備えて、トイレシート、マナーベルト、うんちを入れる袋やマナーポーチ、消臭スプレーなども必要です。
待ち時間などの退屈を紛らわせるために、使い慣れたおもちゃやボールを持っていくとよいでしょう。
また、客室などに入る時に汚れを持ち込まないよう、足を拭くためのタオルやウェットティッシュなども準備しましょう。
暑い季節には熱中症対策として、保冷剤を入れられるバンダナやスヌード、冷感素材の服などを持っていくことも忘れずに。

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まとめ

犬と暮らしていると、愛犬といろいろな場所へお出かけしたくなります。
何かと制限の多い愛犬とのお出かけですが、ペットを連れて乗船できるフェリーを利用すれば、長距離の旅行も可能です。
現在、全国にペットが乗船できるフェリーが運航しています。
船内にペットを預けるスペースがあるだけではなく、愛犬と一緒に過ごせる客室がある船もありますので、ぜひ活用してみてください。
ただし、船内には他のお客さんもいて、中には犬が苦手な人もいますので、十分な配慮やしつけが必要です。
それぞれのフェリーの利用規約はもちろん、マナーも守って、愛犬との旅を楽しみましょう。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。

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