1.犬にも食べ物の好き嫌いがあるのか
2.犬が好きな食べ物の特徴
2-1.匂いが強いもの
2-2.甘みがするもの
2-3.たんぱく質が多いもの
3.犬が好きな食べ物
3-1.甘い野菜や果物
3-2.パン
3-3.乳製品
3-4.肉類
3-5.魚類
犬にも食べ物の好き嫌いがあるのか
まずは犬に好き嫌いがあるのかという点ですが、犬にも好き嫌いはあります。
その子の個性により、性格も一頭一頭異なるように、好き嫌いなどの好みも個体差があります。
特に繊細な性格が多い小型犬によく見られ、買ってきたドッグフードを全然食べてくれない!という場合もあるため、飼い主さんの悩みの種になる可能性もあります。
犬が好き嫌いをすると分かったことで、できれば愛犬には健康的な好きなものを与えたいものです。
次項目より、犬が好きな食べ物の特徴について、紹介いたします。
犬が好きな食べ物の特徴
犬は雑食性の生き物ですが、本来は肉食性が強く、肉などを好む傾向にあります。
さらには、人より何千倍も嗅覚が発達しているため、臭いがある程度感じられるものに魅力を感じる傾向にあります。
犬が好きな食べ物を一つずつ、チェックしていきましょう。
◆匂いが強いもの
上記でも触れたように犬は、匂いが強いものに惹かれる傾向にあります。
好きな匂いと嫌いな匂いを細部まで嗅ぎ分けることができるため、愛犬の好みの匂いが強いものを好みます。
例えば、ドッグフードなども主原料がチキンやサーモンなど異なりますが、チキンは好きだけど、サーモンは好きじゃないという風に臭いを嗅ぎ分けて、ドッグフードの好き嫌いを判別しています。
犬が匂いから得る情報量は、人間の何万倍とも言われており、同じ形状のドッグフードであっても、よりその子の好みの匂いがするものを好きになる傾向にあります。
◆甘みがするもの
人も甘いものが好きですが、犬も甘さを感じる食材は好物になることが多いです。
犬は人よりも嗅覚で情報を得ることが多いため、味覚はそんなに発達していません。
しかし、味覚はあるため食べ物を食べた時にこれは美味しいなど判断することはできます。
犬の舌にある味蕾が反応しやすく、美味しさを感じやすいのが、甘い食べ物になります。
サツマイモやかぼちゃ、バナナなどの果物は犬にとって甘さを感じる美味しいものになります。
これらの食べ物は嗜好性が高く、食欲の落ちた愛犬やシニア犬の栄養補給として最適です。
適量で特別な時に与えるなどして、うまく活用したい食材になります。
◆たんぱく質が多いもの
犬は肉食寄り雑食性であるため、人よりもより多くの筋肉量が必要になります。
活き活きとすごすためには、筋肉量を維持することが大切ですが、筋肉づくりに欠かせないのがたんぱく質です。
たんぱく質はアミノ酸へと体内で変換されて健康な体を維持します。
そのため、犬にとって必要不可欠な栄養素とも言え人よりも多くのたんぱく質が必要になります。
たんぱく質を多く含む食材は犬が好む傾向にあり、主食でもある肉類や魚類に多く含まれています。
たんぱく質を意識的に摂取させることは愛犬の健康にもつながるため、おやつにはジャーキーや肉類が使われているものをチョイスするのも良いでしょう。
ソーセージなどの加工肉には、添加物や塩分過多など犬に負担になる成分が含まれていることも多いため、与えるのは避けましょう。
犬が好きな食べ物
具体的に犬が好きな食べ物について紹介します。
愛犬の食卓の参考になれば、幸いです。
◆甘い野菜や果物
犬の消化吸収を助けるために、適量の食物繊維を摂取することは有効です。
甘味の強いカボチャやサツマイモ、バナナやリンゴなどの果物類を適量与えると喜びます。
犬の好みによっては、バナナなど独特の食感がする果物を食べない子もいますが、りんごやイチゴなどの果物は好む傾向にあります。
さらに、サツマイモやカボチャには豊富な食物繊維が含まれており、整腸作用もあるため便秘気味の愛犬にもおすすめの食材ですよ。
◆パン
柔らかい食感と香ばしい匂いからパンを大喜びで食べる犬はすくなくありません。
注意したいのは、毎日のおやつとしてパンを与えることはやめましょう。
人間用に生成されたパンには、多くの食塩や砂糖、バターなどの油分が入っています。
また、惣菜パンなどには犬に与えてはならないネギ類やチョコレートが使われています。
消化に負担がかかるだけでなく、最悪中毒症状により体調不良の原因にもなります。
パンはドッグフードを食べてくれない、何か栄養を取らせたいという特別な時のみ与えるようにしましょう。
パン好きの犬におすすめなのが、犬用のおやつパンです。
犬のおやつ向けに販売されているパンであれば、適量を与えれば塩分なども気になりません。
ただし、どんな食材も与えすぎは厳禁ですので、おやつの量は少なめを意識しましょう。
◆乳製品
チーズや牛乳などの乳製品も匂いが強く、犬が好む傾向にあります。
この乳製品に関しても、犬用の牛乳や犬用チーズを与えるようにします。
人用に販売されているものは、犬がお腹を下して下痢をする原因にもなります。
特に牛乳には乳糖が多く含まれていますが、この乳糖は子犬の時期は分解する酵素が身体にあるため、下痢することは少ないです。
しかし、成長するにつれて乳糖を分解する酵素が減ってしまうため、不耐性にらなり下痢してしまう子もすくなくありません。
牛乳はペット用のものを少量ずつ与えながら様子を見ましょう。
たんぱく質補給目的であれば、牛乳より肉類など他の食材で補うのがベストです。
また、乳製品は犬が好む食材ではありますが、カロリーが高く与えすぎると肥満の原因にもなります。
量を調節しながら、数日おきに与えるのが、おすすめです。
◆肉類
肉類はドッグフードの主原料にも使われており、犬が好みやすい食材です。
牛、豚、鶏、ラムなど犬は肉を消化することにも長けているため、たんぱく質豊富な肉類は積極的に取らせたい食材でもあります。
与えるポイントとしては、脂の少ない部位を与えるのが良いでしょう。
おすすめは、チキンであり、ささみやムネなど脂身の少ない部位をドッグフードのトッピングとして少量ずつ与えるのが、おすすめです。
肉類を与える時には必ず加熱したものを与えるようにします。
生肉は食中毒になる可能性もあるため、加熱して十分火を通したものを与えてくださいね。
◆魚類
肉類同様魚類も犬は好きです。
おすすめはサーモン、白身魚などの良質な脂分がある魚になります。
魚は加熱したものを与えるようにして、骨が喉に引っかからないように除去したものを与えます。
サバの味噌煮缶など人間用に味付けされたものは、避けるようにしましょう。
おすすめは、刺身の切り身を茹でたり、ノンオイルで焼いたものを与えることです。
主原料に魚を使ったドッグフードもたくさんありますので、愛犬の好みに合わせて与えてみます。
犬が嫌いな食べ物
犬が嫌いな食べ物について紹介します。
犬に与えると体調を崩してしまう原因にもなるため、かかの食べ物は与えないようにしましょう。
◆香辛料の香りや辛いもの
犬は匂いが強いものが好きと紹介しましたが、香辛料などの刺激物はNGです。
また、香りの強いものや複数のスパイスを組み合わせた食べ物なども刺激が強すぎるため、健康を害する可能性があります。
特に香辛料が強いものとして、カレーがあげられます。
犬の食生活に置いて、辛味は必要ないものであり、人よりも消化器官に影響が出やすいため、下痢や嘔吐、ひどくなると意識障害などの症状が現れる可能性があります。
カレーはよく食卓に並ぶかと思いますが、愛犬が興味深そうにしていても与えてはいけません。
◆苦いもの
苦味を犬は感じ取ることができますが、本能的に食べてはいけないもの=毒であると犬は苦味を認識します。
人の場合は、コーヒーなどの苦味のある食べ物を嗜好品として好むことがありますが、犬は苦味の感じる食べ物は毒と認識します。
犬の祖先である狼は森で生き抜くために、本能で食べてはいけないものを苦味により判別していました。
そのため、犬も苦いものは苦手な傾向にあります。
コーヒーなどは犬に必要のないものですので、与えないようにしましょう。
◆酸味が強いもの
苦味同様、酸味も犬が本能的に避ける食べ物の一つです。
酢を使った料理はたくさんあり、私たちは好んで食べますが、犬にとって酸味のある食べ物は毒であると認識します。
苦いもの同様に酸辣湯麺やピクルスなど酸味が強いものは犬に与えないようにしましょう。
まとめ
犬が好きな食べ物と嫌いな食べ物についてしょうかいしました。
犬は好き嫌いがあり、好みがあります。
愛犬の好みを把握して、健康的な食生活が送れるように工夫してみましょう。
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