「あなたのわんちゃんは大丈夫?愛犬の肥満に注意!!」

2015.12.04

「あなたのわんちゃんは大丈夫?愛犬の肥満に注意!!」

ご飯の時間やおやつの時間にウルウルの瞳で「わたし(ぼく)にもくださーい!」なんてじっと見つめられたらついつい「ちょっとだけだよ」とあげてしまいますよね。しかしちょっと待って下さい!あなたのわんちゃん、”肥満”は大丈夫ですか。今回はわんちゃんの肥満に隠れた病気のリスクと肥満にさせないためにはどうしたら良いのかを考えていきましょう。

【1、あれ、うちの子肥満?と思ったら・・・】

友人や通りすがりの方に言われて「うちの子もしかして肥満なのかしら」と気付く方も多いのではないでしょうか。意外と飼っている本人は愛犬の肥満に気付きづらいものですよね。では、愛犬の肥満に早く気付くためにはどうしたら良いのでしょうか。



『背骨、肋骨で確認する』
一口に”肥満”といってもわんちゃんの大きさや種類によって見た目が全く違うので判断しづらいですよね。そこで、愛犬が肥満かどうかを自分で簡単に知るための簡単な方法をお教えします。
愛犬が肥満かどうかは、皮膚の上から触った時の背骨と肋骨の出具合である程度は判断する事が出来ます。
皮膚の上から背骨と肋骨を触ってみて背骨と肋骨が全然出ていない、あまり感じられない場合は肥満となります。
標準体型というのは皮膚の上から背骨と肋骨を触ってみて容易に背骨と肋骨を感じる事ができ、筋肉もあり毛艶も良い状態の事を言います。
逆に皮膚の上から背骨と肋骨を触ってみて、あきらかにゴリゴリと触れて筋肉もあまりなく毛艶も悪い状態は痩せ過ぎの可能性がある場合があるので注意して下さい。わんちゃんとのスキンシップの際にご自分でぜひ一度セルフチェックしてみると良いと思います。

『動物病院の先生やお店でチェックしてもらう』
先ほどのチェックで「あれ、もしかして肥満かしら?」という方や触ってみたけれど良く分からなかった方は動物病院の先生や行きつけのトリミングサロンの店員さんに尋ねてみると良いと思います。肥満かそうでないか先生にはもちろんすぐにわかりますし、わんちゃんを乗せると体重も一緒に測れてしまう診察台を使用している病院が多いと思うので、体重が気になる方も先生に聞いてみると教えてもらえると思います。
トリミングサロンの店員さんですと毎日何頭ものわんちゃんを触っていて知識も経験も豊富なので肥満か肥満じゃないかの判断はある程度してくれると思います。ただし、店員さんはお医者さんではないのであくまで参考程度に受け止めて下さいね。
ペットショップなどでも体重計が置いてあるお店もありますし、わんちゃんのヘルスケアのフェアなどをやっている時に気軽に専門の方に教えてもらえる場合もあるのでぜひ利用してみるといいですね。

【2、肥満に隠れたリスク】

肥満は油断していると命に関わる大きな病気に繋がります。
肥満によって体のどんなところに負担がかかりやすいのか簡単にまとめてみました。

『関節、靭帯への負担』
体重の増加により関節や靭帯、椎間板に負担がかかり健康な標準体型のわんちゃんより病気のリスクが出てしまいます。肥満により負担がかかるとこのような病気のリスクが出るとされています。
・椎間板ヘルニア
・前十字靭帯断裂
・股関節形成不全
もともとこれらの病気になりやすい犬種のわんちゃんなどは肥満にならないように更に気をつけましょう。

『心臓への負担』
肥満により負担がかかるのは関節や靭帯だけでなく、心臓にも負担がくる事をご存知でしょうか。
体が大きい程心臓から送られる血液量は増える訳ですから、肥満になり体が大きくなってしまうとその分心臓は更に頑張って動かなければなりません。それが心臓への負担となってしまいます。

『呼吸器への負担』
肥満になると気管のまわりにも脂肪がつき気管が圧迫され、呼吸し辛くなってしまいます。

その他にも糖尿病など、肥満により合わせて発症しやすい病気はたくさんありますので”ただの肥満”と油断せずに普段から気をつけましょう。


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규동이さん(@gyudong315)が投稿した写真 –

【3、肥満を防ぐためには】

肥満になってしまったわんちゃんにも、これからの肥満を防ぐためにも日頃からの注意が必要ですね。何に気をつけていかなければいけないのかを考えましょう。

『人間の食べ物を与えない』
人間の食べ物は塩分や糖分が多く含まれていますので、わんちゃんには与えないようにしましょう。

『与える量に注意する』
フードもおやつも食べ過ぎると太ってしまいます。パッケージに与える分量が書いてありますが、必ずしも飼っているわんちゃんに合う量とは限りません。与え過ぎに注意し、わんちゃんに合った適量を与えましょう。

『運動をさせてあげる』
私たち人間も動かなければ太ってしまいますね。わんちゃんの大きさや犬種などに合わせて散歩に連れて行ってあげたり運動させてあげましょう。ただし、すでに肥満になってしまっているわんちゃんはいきなり長時間運動させてしまうと体や心臓に余計に負担がかかってしまうので無理をさせないようにわんちゃんの様子を見ながら少しずつ運動させて下さいね。

おやつの時間にわんちゃんだけ食べれないなんてかわいそう!と思ってしまいますが、わんちゃんの健康の事を考えると心を鬼にしなければいけませんね。わんちゃんのダイエットを機に、私たち飼主も一緒にダイエットを始めてみるとお互い頑張れるのではないでしょうか。
わんちゃんがこれからもずっと一緒に健康に過ごしていけるように私たちが工夫してあげましょうね。


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ちょば

ちょば

わんちゃん大好き人間です。動物の専門学校にて様々な資格取得後トリマーやペットショップの店長を経験しました。たくさんの方に楽しいワンワンライフを送っていただくため、持てる知識と経験をフルパワーで提供していきたいと思います。


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