生きててくれてありがとう!2年前のつらかった日々

2015.12.14

生きててくれてありがとう!2年前のつらかった日々

2年前、我が家の犬「アイ」も9歳となり、シニア犬だなぁと思いつつ病気知らずでありがたいことだと思っていました。足腰も丈夫で元気そのもの!夫も私もそう信じて疑いませんでした。しかしそんなある日、いつも明るい夫がいつになく元気がない様子で帰宅しました。 いったいどうしたんだろう?と聞いてみると重い口を開き、獣医さんの診断書を見せてくれました。アイの腰の部分に腫瘍があり、それは皮膚肥満細胞腫という病、いわば皮膚がんなのです。良性か悪性であるかは手術してとらないとわからないという、犬をはじめて飼った私たち夫婦には手術自体が恐ろしく衝撃的な出来事でした。 夫が決めてきた病院で手術を受けることに決まり、手術は無事終わりました。しかしそこからがつらい日々だったのです。

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手術したのは腰の部分、どうしてもよく動かす部分なので治りづらいところとは聞いていました。しかし傷口があいてしまい何度か再手術してもらったのにあいてしまうのです。犬は傷口を気にしてなめようとして、パックリ割れた傷口からは肉も見えて、目を覆いたくなる状態でした。夫は目をそらしてみようとせず、私もどうしたらいいものか途方に暮れ、ほかの獣医さんに診てもらうしかないとあちこちの獣医に行って傷口を洗浄してもらいつつ、再手術するなら今度は違う病院で、と思っていました。

そんな折、犬関連の友人に相談しているときに「レーザー手術してくれる獣医さんがあるよ!」と聞き、すがる思いでその獣医さんを犬を連れて訪ねました。レーザー手術なら出血も少なく犬の負担も少ないとのこと、それならば縫合もうまくいって今度こそ傷口もあかないんではないかと思ったのです。

先生は難しい手術ですと、素人の私にもわかりやすく説明してくださり、次の日すぐ手術をしていただきました。エリザベスカラーを犬につけなかったのは私たちのミスでしたので(傷口を気にしてなめてしまう)その点は重々注意を受け、エリザペスカラーは抜糸が終わるまでとらないことを約束しました。

傷口はなかなか縫合しづらく、やきもきしたときもありましたが、先生の手厚い診察、熱意により最初の手術から約一か月後やっと完全に縫合ができ、抜糸もすることができました。

たかがひと月されどひと月です。長い長い一か月で、トンネルにいたような感じです。私は毎日ろくろく眠れず、犬のそばにいて容体を気にしていました。痛そうにないたときは抱きしめて一緒に泣いたときもあります。できるならかわりたいと思いました。このまま傷口がずっとくっつかないのではないか?と目の前が暗くなったこともあります。

私は車の免許もないので、獣医までの通院もタクシーにお世話になりました。本当は大型犬を載せてはよくないかもしれないのに快く、当時ほぼ毎日の通院を休日出勤までして支えてくださったタクシーの運転手のお二人には今も感謝の思いでいっぱいです。もちろん縫合を成功させてくださった病院のドクター・ナースさんには今もお世話になっていますが何度感謝をしてもしきれません。

アイは来年3月で12歳になります。年はとりましたが、元気いっぱいで、傷口がくっつかなかったのがウソのように今はパワフルに動きます。生きていてくれて本当にありがとう。

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笹本 雅

笹本 雅

犬が好きです。小型犬でも大型犬でもとにかく犬が大好きです。これから犬種についてや豆知識や健康についてなど、幅広いワンちゃんについての情報をご提供していきます。犬好きの方にぜひとも見ていただいてご意見いただければと思います!

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