意外と知らない!?わんちゃんの生理周期とは?

2015.12.22

意外と知らない!?わんちゃんの生理周期とは?

人間と同じように、女の子の犬にも生理があります。通常は、生後6ヶ月~10ヶ月頃を目途に生理が始まると言われているのですが、意外と知らない人が多いのが、生理周期です。実は、人間と犬では生理周期が異なるんです。犬の生理周期を把握することで、生理中の愛犬のケアはもちろん、時には望まぬ妊娠を避ける事が出来ます。大事な愛犬の生理周期を把握し、愛犬を守ってあげましょう。

犬の生理とは

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人間と同じ様に、犬も妊娠が可能な体になると生理が起こります。女の子の犬は、生後6ヶ月~10ヶ月頃を目途に生理を迎えます。期間は1~2週間程で、外陰部が腫れ尿と一緒に血が混じって出てくることが多いのが特徴です。この時期に血尿が出て、外陰部が腫れている場合は、生理が来たと考えて良いでしょう。小型犬は、自分で血を舐めてしまうことが多いので、血が出ていることにも気づきにくく、部屋がそんなに汚れる事はありませんが、大型犬の場合は、血の量も多くなるのですぐに気付くことが多いです。もちろん、出血量は個体差にもよって変わるので、気になる場合は犬の生理用パンツを履かせてあげるのも良いでしょう。
また、高齢になるにつれ生理周期の間隔は長くなり出血も少なくなりますが、人間と違い生理が終わる(閉経)することはありません。


犬の生理周期とメカニズム

犬の生理は、人間とメカニズムが異なります。人間は、28日前後の周期で排卵日を過ぎてから14日前後で生理が来ますが、犬は生理が来てから排卵が起こります。排卵の準備が整うと、血の量は徐々に少なくなり色も薄くなります。ここまで、期間は12~13日程で、その後発情期に入ります。発情期に入ってから2~3日後に排卵が起こるので、目安としては5日間程が妊娠可能な時期となります。つまり、生理が開始してから10~15日後が排卵日となるのです。
生理中の犬は、【食欲がなくなる】【尿の回数が増える】【元気がない】【落ち着きがない】などの症状が見られます。また、この時期は尿からフェロモンが出ているため男の子の犬がすごい勢いで近づいてきます。もし、妊娠を望まない場合は男の子との接触を避けるようにしましょう。特に、散歩中などは注意が必要です。
1年間の生理回数は、小型犬は年に2~3回、大型犬は年に1~2回程起こり、「発情期前」「発情期」「発情期後」という3つの期間を1サイクルとして起こります。生理期間が終わると、次は3~6ヶ月間の休止期に入ります。人間はほぼ毎月生理が来ますが、犬は生理がない期間が長いです。もちろん、個体差があるので、早い子もいれば遅い子もいるので、愛犬の様子を日頃からよく見ておくことが大切です。


想像妊娠とは

生理が終了すると、体が通常の状態に徐々に戻ります。人間の場合、妊娠しないと黄体ホルモンという女性ホルモンの分泌が止まるのですが、犬は長期間このホルモンが分泌されるため、犬によっては想像妊娠が起こりやすい状態になります。想像妊娠をすると、【乳腺の腫れ】【母乳が出る】【乳腺炎】などの症状を出す場合もあります。経度であれば自然と治るので問題はありませんが、重度になり乳腺炎を起こすと大変なので、長期間続くようであれば動物病院を受診しましょう。


犬を知ろう

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愛犬を知るということは、愛犬と共に生活していく上でとても大切な事です。実は、哺乳類で生理中に血が出るという生き物は、人間を含む猿類、犬のみとなりネコやウサギにも生理中の出血はありません。メカニズムは異なりますが、犬と人間には共通する部分もあるため、犬の心身の変化を把握しやすいのです。
また、愛犬の生理周期を知るということは、犬のケアや望まぬ妊娠を避ける事にも繋がります。愛犬の命はもちろん、妊娠により産まれてくる尊い命も飼い主の責任になります。愛犬と楽しい生活を送るためにも、犬を知り犬のために出来ることは何かを日々考えてあげましょう。

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malulani-o610

小さい頃から犬に囲まれて育っている大の犬好きです。犬のことをもっと知りたくて、ペット看護師・ペットセラピストの資格を取得し、次は愛玩動物飼養管理士の資格取得を目指しています。ちなみに、今はチワワを飼っています♪


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