犬種によって抜け毛の差はあるの?抜け毛の少ない犬、多い犬ランキングを発表!

2022.03.23

犬種によって抜け毛の差はあるの?抜け毛の少ない犬、多い犬ランキングを発表!

犬を飼う上で欠かせないお世話の一つに「被毛の手入れ」があります。愛犬家の方ならご承知の通り、犬に抜け毛はつきものですよね。犬種によって、抜け毛の量は全然違うのです。 今回は、そんな犬の抜け毛の少なさ・多さを、ランキング形式で紹介します。犬を飼っている方は、愛犬がランキングに入っているのかチェックしてみてください。これから犬を飼いたい!と考えている方も、是非参考にしてくださいね。

【目次】
1.犬の抜け毛のメカニズムとは?
 1-1.シングルコートとダブルコート
 1-2.犬の毛周期
 1-3.犬種による抜け毛のちがい

2.犬の換毛期とは?
 2-1.換毛期は年に2回
 2-2.換毛期のない犬種
 2-3.犬の抜け毛について知っておくことが大切

3.抜け毛の少ない犬ランキング
 3-1.抜け毛の少ない犬①トイ・プードル
 3-2.抜け毛の少ない犬②シー・ズー
 3-3.抜け毛の少ない犬③ミニチュア・シュナウザー
 3-4.抜け毛の少ない犬④ヨークシャー・テリア
 3-5.抜け毛の少ない犬⑤ビション・フリーゼ

4.抜け毛の多い犬ランキング
4-1.抜け毛の多い犬①シベリアン・ハスキー
4-2.抜け毛の多い犬②ゴールデン・レトリーバー
4-3.抜け毛の多い犬③柴犬
4-4.抜け毛の多い犬④ポメラニアン
4-5.抜け毛の多い犬⑤キャバリア・キングチャールズ・スパニエル


【掲載:2019.07.08  更新:2022.03.23】

犬の抜け毛のメカニズムとは?

犬の抜け毛

◆オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)

一部の犬種を除いて、犬には体全体を覆う被毛がありますね。

この被毛には「一次毛」「二次毛」と呼ばれる2つの種類があり、一次毛は、太く長い毛で、一般的にオーバーコート(上毛)と呼ばれています。対して二次毛は、柔らかく短い毛で、アンダーコート(下毛)と呼ばれています。

オーバーコートには皮膚を保護するという主な役割が、アンダーコートには保温や保湿の役割があります。

◆シングルコートとダブルコート

犬の被毛の種類で、「シングルコート」や「ダブルコート」という名称を聞いたことはありますか?

シングルコートとは、オーバーコートのみを持ち、アンダーコートを持たない犬種のことをいいます。そして、ダブルコートの犬種は、オーバーコートとアンダーコートの両方を持っているのです。

人間の毛穴の場合、基本的には一つの毛穴から一本の毛が生えていますよね。しかし、犬の場合ダブルコートでいえば、同じ毛穴からオーバーコートとアンダーコートが生えており、平均的に7~15本もの毛が一つの毛穴から生えているそうですよ。

◆犬の毛周期

いずれの犬の被毛にも、発育と脱毛を繰り返す一定のサイクルがあり、これを「毛周期」といいます。

毛周期には、成長期・退行期・休止期・新生期の4期があります。

①成長期…毛包の細胞が活発に分裂することで、毛が成長する時期。
②退行期…細胞の増殖が、ゆっくりになっていく時期。
③休止期…毛包が活動を停止する時期。
④新生期…再び新しい毛が生え始めて古い毛を押し出すため、脱毛が起こる時期。

このようなサイクルで毛の生え変わりが行われるため、大量の被毛を持つ犬の抜け毛はどうしても目立ってしまいます。

◆犬種による抜け毛のちがい

毛周期には、犬種による差や個体差もあり、これによって抜け毛の多さも変わってきます。

犬は、被毛の長さによって「長毛種」「短毛種」という呼び名でも分類されています。例えば、長毛種というのはマルチーズやヨークシャー・テリアなどの毛の長い犬種。短毛種はビーグルやラブラドール・レトリーバーなど毛の短い犬種です。

長毛種の場合、毛周期の成長期が長く続くため、比較的抜け毛は少ないといわれています。

反対に短毛種では、毛の長さから毛周期が短くなります。毛の抜け変わりが短期間で行われることから、抜け毛が多くなってしまう、ということです。

ただし、だからといって長毛種の抜け毛のケアが簡単だということにはなりません。長毛種の場合、被毛の汚れやもつれが起きやすく、毛も絡まりやすいので注意が必要となります。


犬の換毛期とは?

犬の換毛期

毛周期によって抜け毛が起こる犬の被毛ですが、大量に被毛の抜け変わり、抜け毛の起こる時期があります。それが「換毛期」です。

◆換毛期は年に2回

換毛期には日照時間や気温が大きく関わっており、春と秋の2回が基本的に犬の換毛期となります。

犬に限らず、冬毛が抜け始めて毛並みがまばらになっている動物を見たことはありませんか?

春になって暖かくなってくると、密生していた冬毛が抜け始め、夏に対応できる粗めの毛が生えてくるのです。そして秋には気温が下がり、日照時間が短くなります。すると夏毛が抜け始めて、冬の寒さに対抗したふわふわの冬毛がまた生えてきます。

◆換毛期のない犬種

犬の場合、この換毛期のない犬種がいます。換毛期で抜けるのは、実はアンダーコート。したがって、アンダーコートを持たないシングルコートの犬種には換毛期は訪れないというわけです。

シングルコートを持つ犬種には、プードルチワワ(スムース)ヨークシャー・テリアミニチュアダックスフンド(スムース)パピヨンなどがいます。対して、アンダーコートを持つ犬種には、柴犬ラブラドール・レトリーバーゴールデン・レトリーバーコーギーポメラニアンなどがいます。

毛艶や毛並み、皮膚の健康を守るためにも、日常的な被毛のケアは必要不可欠です。特にダブルコートをもつ犬種の場合、換毛期には被毛のケアや抜け毛の掃除に時間がかかると考えておくべきでしょう。

◆犬の抜け毛について知っておくことが大切

抜け毛の放置は、外見の良さを損なうだけに限らず、不衛生や愛犬の健康被害につながる恐れがあります。

被毛の手入れや抜け毛の問題は、犬を飼う上で避けては通れない道です。被毛の種類によって手入れが大変であったり、定期的なトリミング費用がかさんだりと、生活環境に大きく影響してくることもあります。

これから「犬を飼いたい」と考えている方は、前もってどのような世話が必要かをきちんと知っておくことが大切です。飼い主さん自身のライフスタイルに合っているかを事前に確認しておきましょう。

●おすすめ商品
ファーミネーター各種

技術特許取得済みのステンレススチール刃が、ワンちゃんの長いトップコートに隠れたアンダーコートと抜け毛を安全に取り除きます。ワンプッシュボタンで取り除いたムダ毛をラクラクポイ!片手で操作できます。人間工学に基づいた持ち手で、握り心地がよく、使いやすさ抜群。抜け毛が減る!お掃除が楽になる!何よりワンちゃんが快適に過ごせます。

購入


抜け毛の少ない犬ランキング

それでは、抜け毛の少ない・多い犬のランキングTOP5を紹介します。まずは、一般的に抜け毛が少ないといわれている犬種を紹介していきますよ。

とはいえ犬にも個体差はありますので、独自のランキングとして参考にしていただければと思います。

①トイ・プードル

トイ・プードルは人気犬種としても常に上位にランキングされていますが、プードル種は抜け毛の少なさでも堂々のTOP1といえるでしょう。愛らしさに加えて、抜け毛が少ないということで、飼いやすい犬種としても人気を集めています。

ただし、抜けにくいとはいえ被毛は巻き毛で絡まりやすいのも事実。定期的なブラッシングや、1~2か月に1度のトリミングをお勧めします。

●あわせて読みたい
トイプードルの人気のカットスタイル5選!今風のカットをご紹介♪

明るい性格で元気いっぱいなトイプードルは、今や不動の大人気犬種。ぬいぐるみのようなかわいさと、クリクリのウェーブヘアが魅力的です。どんなカットスタイルでも可愛いのはもちろんですが、愛犬のかわいさを引き出すトリミングは、ママにとって最大の楽しみ!今回は、トイプードルにおすすめのカットスタイルをご紹介します。愛犬にピッタリなカットスタイルをぜひ見つけましょう。

記事はコチラボタン

②シー・ズー

こちらも人気の小型犬の一種です。柔らかく、ふさふさの長い被毛を持っていますが、シングルコートのため抜け毛は少ないでしょう。

ただし、毛玉ができやすく、皮脂も多めの傾向にあります。2週間から1か月に一度くらいはシャンプーをしてあげてくださいね。

●あわせて読みたい
シーズーの性格と特徴を知ろう!神聖な獅子の名を持つ中国朝廷の愛玩犬

シーズーとは、中国で愛されている愛玩犬で「獅子狗」と書いてシーズークゥと読みます。あの歴史的にも名高いな西太后が愛した犬としても有名で、可愛らしい体に豪華な毛並みを持ち、人懐こい性格をしているのが特徴の犬種です。長く中国国内でのみ飼育されていましたが、半世紀ほどまえにアメリカに渡り、瞬く間に世界中に広まっていきました。そんなシーズーとは、どんな性格の犬なのか、その特徴とともに見ていくことにしましょう。

記事はコチラボタン

③ミニチュア・シュナウザー

口元のひげのような毛がチャームポイントのミニチュア・シュナウザー。可愛らしく、フワフワしてそうだな、と想像している方もいるかもしれませんが、実は堅めの抜けにくい被毛を持っています。

毛量は多いので毛玉はできやすく、毛が伸びると絡まりやすくもなります。こまめなブラッシングと、定期的なトリミングを忘れないようにしましょう。

●あわせて読みたい
シュナウザーってミニチュアだけじゃない?3種類のシュナウザーをご紹介☆

シュナウザーと聞くと、体は小さいけどおじいちゃん顔をした「ミニチュア・シュナウザー」をイメージされる方が多いと思いますが、体の大きな「ジャイアント・シュナウザー」もいるんです。実は3種類もいるシュナウザーの種類についてご紹介します☆

記事はコチラボタン

④ヨークシャー・テリア

優雅な外見から「動く宝石」との異名を持つ犬種で、シルクのような光沢のある被毛を持っています。ペットとして人気の高い小型犬の一種ですね。

シングルコートなので抜け毛は少なく、体のサイズも小さいので手入れも比較的苦労せずに行えるでしょう。

ただし、油分が多めの毛質をしています。2週間に一回程度は、シャンプーをしてあげるとよいでしょう。

●あわせて読みたい
「動く宝石」ヨークシャーテリアの飼い方とは?性格やしつけ方法もご紹介

7回毛色が変わり「動く宝石」とも呼ばれるヨークシャーテリア。 爆発的なブームは無いものの、JKC犬種別登録頭数の5~6位を長年キープしています。 チワワに次ぐ小ささの小型犬のヨークシャーテリアは、室内飼いに最適です。 ロングコートもショートカットも愛らしく、短い尾もヨークシャーテリアの特徴の一つです。 特徴や性格、膝蓋骨脱臼、気管虚脱などのヨークシャーテリアによくみられる病気、またヨークシャーテリアの平均的な値段など、根強い人気のヨークシャーテリアについて、詳しく見ていきましょう。

記事はコチラボタン

⑤ビション・フリーゼ

プードルのような巻き毛を持つ犬種ですが、その被毛はプードルよりも巻きが強く、立ちやすい毛質からなっています。

ダブルコートなのですが、抜け毛が巻き毛に絡まるために、酷く散らかることはありません。

ただし、その分毛玉はできやすいので、毎日のブラッシングは欠かせません。ブラシとコームを駆使して行ってくださいね。

●あわせて読みたい
ビションフリーゼってどんな犬?気になる性格やお値段、特徴についてお伝えします

「ビションフリーゼ」という名前を初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。ビションフリーゼは真っ白でふわっとした被毛が印象的なかわいい犬です。あまり知られていないビションフリーゼの性格や歴史、気になるお値段などについてお伝えします。

記事はコチラボタン


抜け毛の多い犬ランキング

抜け毛の少なさにもいえることですが、抜け毛の多さは換毛期の有無や、ダブルコートの犬種であるかに大きく影響します。更に、単純に抜け毛の量でいえば、犬種の体格にも左右されます。
したがって、量に着目すると大型犬にランキングが集中してしまうわけです。

しかし、ペットとして飼われている種類としては、やはり日本の住宅環境や飼いやすさから、小型犬がはるかに多いですよね。

今回の抜け毛の多い犬ランキングは、比較的メジャーな犬種にしぼって紹介させて頂きます。

①シベリアン・ハスキー

寒い地域が原産のシベリアン・ハスキーは、その気候に耐えるために豊富な被毛を持っています。

ハスキーと聞いて犬ぞりを連想する方も多いでしょう。そんな冬のイメージ通りで寒さには強いですが、冬毛が抜け始める換毛期を迎えると、その抜け毛の量は大量で、毎日バケツ1杯ほどの被毛が抜けるともいわれています。

●あわせて読みたい
遊び好きで冒険好きなシベリアンハスキーの性格、特徴について

寒さが厳しいシベリア地方で人々に飼われていたシベリアンハスキーは、ソリ犬としても有名なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。この犬は、凛々しくて狼を思わせる容姿が人気の犬種です。今回は、ハスキー犬の性格や特徴についてご紹介します。

記事はコチラボタン

②ゴールデン・レトリーバー

長くウェーブした被毛を持つこの犬種も、ダブルコートの大型犬なので、やはり抜け毛は多いです。換毛期の抜け毛の掃除は大変だと思っておいた方が良いですね。

換毛期以外にも、比較的抜け毛の多い犬種だともいわれています。長くウェーブした被毛を持っているので、ブラッシングにはまずスリッカーブラシを使ってアンダーコートの抜け毛を取り除き、そしてその後はコームを使用してブラッシングするようにしてください。

●あわせて読みたい
ラブラドールレトリバーとゴールデンレトリバーって何が違うの?

大きな犬の代表格とも言える「ラブラドール」と「ゴールデンレトリバー」。 パッと見たときの体の大きさや表情はとても良く似ていると思う方は多いでしょう。それに「レトリバー」と名前にあるので、 親戚のようなものだろう…と考えてもしまいますよね。よく似ている「ラブラドール」と「ゴールデンレトリバー」ですが、 実は全く異なる犬種。 この記事では、それぞれの特徴や歴史、性格などを交えながら、その違いについてまとめてみたいと思います。

記事はコチラボタン

③柴犬

代表的な日本犬の一種ですが、今やその人気は国内に限らず、海外でも飼われている方が多いことで有名です。

中型犬になりますが、換毛期の抜け毛の量はさすがダブルコートといったところ。アンダーコートは綿毛のように柔らかいですが、オーバーコートの被毛は固く短いです。毛にごわつきがみられたら、きちんとブラッシングしてあげてください。

●あわせて読みたい
大人気の柴犬!性格や寿命、食事やしつけなどの飼い方は?

日本犬として、代表的な犬種の一つである柴犬。人気も知名度も高い犬種で、飼われている愛犬家さんも多いでしょう。国内の人気は勿論ですが、現代では世界中で愛されている犬種ともなりました。今回はそんな柴犬について、知識を深めていきましょう。性格や寿命、飼い方についても紹介します。柴犬を飼いたいと思っている方は、是非参考にしてください。

記事はコチラボタン

④ポメラニアン

こちらも人気犬種の一つで小型犬のため、飼っている方も多いでしょう。基本的に直毛なオーバーコート、綿毛のようなアンダーコートが被毛の質です。

フワフワの外見からも想像がつくように、小さな体の割に抜け毛は多いので、日々の被毛のケアが必要といえるでしょう。

●あわせて読みたい
ポメラニアンの子犬のを迎える時のポイント11選!新しい家族を迎えるために♪

小型犬のなかでも人気があるポメラニアンは、ふわふわの被毛につつまれた小さな犬です。 動いてないときには「ぬいぐるみ」と見間違うほど、可愛さが溢れています。 そんなポメラニアンをペットとして飼うときには「これから長い間家族になる」ということを心におき、 しっかりと選んで欲しいと思います。 この記事では、ポメラニアンという犬について特徴や性格、子犬の選び方についてご紹介していきます。

記事はコチラボタン

⑤キャバリア・キングチャールズ・スパニエル

基本的に優しく人懐こい性格をしているので、飼いやすい犬種としては上位にランキングされています。

しかし、被毛のケアはとても大変です。長く柔らかいダブルコートを持っており、換毛期に限らず日常的にも抜け毛は多いといえるでしょう。それを補える魅力はありますが、やはり日々の被毛のケアが必要な犬種だということは覚えておいてください。

●あわせて読みたい
キャバリアキングチャールズスパニエルの魅力!性格は?値段は?

一般的に「キャバリア」と呼ばれることが多い、キャバリアキングチャールズスパニエル。 小型犬としてはサイズが大きめで、優雅な外見と愛らしい表情がとても魅力的な犬種です。 今回は、そんなキャバリアキングチャールズスパニエルについて紹介していきます。 歴史や外見の特徴、どんな性格をしているのか?しつけや掛かりやすい病気についてもご紹介! これから飼ってみたいと考えている方の為に、気になる値段もお伝えします。

記事はコチラボタン

以上のようなランキングとなりましたが、抜け毛の量は個体によっても差が出ます。基本的には、ダブルコートの犬種に抜け毛が多くみられるということを頭に入れておき、これから犬を飼いたいと考えている方は参考にしてくださいね。

長く生活を共にするパートナーです。きちんと世話ができるのかを、しっかりと見極めましょう。



– おすすめ記事 –

・テリア犬は全32犬種!?人気の種類と性格・飼い方について
・狼と犬の違いを知ろう!そもそも狼は飼える?最も近い犬種は?
・ふわふわの犬を飼いたい!オススメの犬種はどんなフサフサ犬?
・ヘアアレンジがとってもキュートな犬種をInstagramにてご紹介♪


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
壱子

壱子

子供の頃から犬が大好きです。現在はキャバリア4匹と賑やかな生活をしています。愛犬家の皆さんに役立つ情報を紹介しつつ、私自身も更に知識を深めていけたら思っています。よろしくお願いいたします!

関連するキーワード


記事に関するお問い合わせはこちら