1.猫に適した湿度はどれくらい?
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2.湿気は猫にどのような影響がある?
2-1.体温調節がしにくくなる
2-2.病気にかかりやすくなる
3.猫が快適に暮らすための湿気の対策
3-1.湿気対策時は脱走に注意
3-2.普段からできる湿気対策
3-3.猫用ベッドや毛布を湿気から守る
3-3.猫トイレの湿気対策をする
4.まとめ
猫に適した湿度はどれくらい?
日本は多湿な気候といわれていて、特に梅雨から夏にかけてはじめっとした湿度の高い季節が続きます。
人が過ごしている室内の最適な温度と湿度は、夏の時期であれば20度から24度、 湿度は45から65%と言われています。
一般的に猫は気温22度前後、湿度40から60%ほどが快適に感じると言われています。
高温多湿は猫でも不快に感じ、体への負担も大きくなります。食欲が落ちたり、活動量が落ちたりすることがあります。
湿度が高いと、猫にとって不快なだけでなく、体調にも良くないことがあります。
湿気は猫にどのような影響がある?
◆体温調節がしにくくなる
猫は人間のように、汗をかくことによって体温調節をするという事ができません。
汗腺が少ないので、口や鼻から水分を蒸発させ体温調節をしています。
そのため、湿度が60%を超えるような高い湿度となると、この蒸散作用がうまく進まず体温調節がしっかりできなくなってしまい、猫も熱中症を起こす可能性があります。
◆病気にかかりやすくなる
また、高湿度の環境は皮膚や耳の病気やトラブルが発生しやすくなります。
湿気が多いとカビが生えやすく、細菌も発生しやすくなるからです。
特に気温が高く湿度も上がる梅雨時は、カビにとっては絶好の繁殖条件がそろっています。
また、食べ残した餌や長時間交換しない水が傷みやすくなっています。
悪くなった餌を食べれば食中毒を起こす可能性も出てきますし、虫がわく可能性もでてきます。
猫が快適に暮らすための湿気の対策
◆湿気対策時は脱走に注意
一番の対策は、風通しをよくして部屋の湿気を逃すということです。
風通しを良くする場合は、脱走に気をつけましょう。
網戸だけでは、いつ脱走されてもおかしくありません。
網戸の内側にフェンス上の物で保護をする、天窓や高いところの換気窓を開ける、など、家の状況に応じて脱走に気をつけながら換気をしましょう。
もっとも気をつけなければならないのは、猫が留守番している時の湿気対策です。
梅雨時期は、気温がそれほど高くならないと思って油断をしていると、太陽光が当たる部屋や閉めきった室内は、非常に高温で湿気が多い状態になってしまうことがあります。
留守中に猫が熱中症を起こさないために、猫が脱走しないように気をつけながら風通しをよくする、カーテンを引いたりして直射日光が当たらないようにする、猫が自分で快適な場所を選んで動けるようにする、などの対策をしてください。
エアコンは熱中症対策としては、使用したほうがいい時もあります。除湿機能を使ったり、ドライにして直接風が猫に当たらないように上むきにしたりすると良いでしょう。
◆普段からできる湿気対策
やはり換気をするのがいちばん効果的でお手軽です。
湿気を含んだ空気は湿度が高い方から低い方へと流れていくので、低いところの空気を流す事が重要になります。
一部屋でも窓を両側から開けるなどして、二箇所の空気が抜ける場所を作ると、空気の通り道ができて換気がしっかり出来るでしょう。
猫が入りがちな押入れも、両側を開けて風通しを良くしましょう。その時は、扇風機を使うとより効率よく出来ます。
◆猫用ベッドや毛布を湿気から守る
湿気が高くなると、布団や毛布などはダニが発生しやすくなるので、しっかり対策をしたいものです。猫用のベッド、マット、毛布など、天日で干すと良いでしょう。
しかし、梅雨時期には天日で干せない日も多く出てきます。その時は、毛布やマットの下に新聞紙を敷いて湿気をとる、低めのスノコ等の上に置くなどすると良いでしょう。
◆猫トイレの湿気対策をする
猫トイレは湿気がこもりやすく、ニオイも発生しやすいです。また、雑菌も発生しやすいので、風通しの良い場所に置きましょう。
梅雨の湿気がこもる時期は、固まるタイプの猫砂を使っていると、猫砂が空気中の水分を含んでしまい、おしっこの固まりが悪くなることがあります。
除湿剤にも使用されているシリカゲルが原料の猫砂も販売されているので、そちらを使用するのもおすすめです。
また、トイレの下にペットシーツや新聞紙を敷いて湿気を取り、普段も湿気がこもらないようにしましょう。トイレの砂もこまめに変えるとよいでしょう。
まとめ
梅雨時期は湿気対策を普段からすることで、いろいろな不快をあまり感じないように出来ます。人も猫も快適に過ごせるように、梅雨の湿気を乗り切りましょう。