布を食べる…猫の異食症・ウールサッキングの症状、原因、対策は?

2016.11.15

布を食べる…猫の異食症・ウールサッキングの症状、原因、対策は?

猫が布を食べてしまう、ウールサッキングと呼ばれる異食症があります。ウールサッキングは詳しくはどのようなもので、どのような対策をしたら良いのでしょうか?

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ウールサッキングとはどのような症状?

猫 ウールサッキング 異食症

猫の異食症(ウールサッキング)とは、布や布で出来たものを食べてしまう病気のことです。

毛布や、クッション、布団など、布をかじって、さらに食べてしまう、という症状があります。どんなものかというのも決まっておらず、家にある布状のものを、最初は舐めたり、チュッチュッと吸ったりしていたものが、がじがじとかじって、飲み込んでしまう、というように進行するようです。

食べたものは、便となって出て来るか、吐いて出て来るかのどちらかです。もし、食べた布が胃につまったままで出てこなければ、最悪の場合、手術で取り出すということにもなります。


なぜウールサッキングをしてしまうのか?

猫 ウールサッキング 異食症

ウールサッキングの原因は、まだはっきりとはわかっていません。
考えらえるのは、以下の項目です。

・幼児期強制離乳させられている
・フードがおいしくない
・寄生虫がいる
・消化器疾患をわずらっている
・退屈なので飼い主の気を引こうとしている
・猫エイズなどに感染している
・ストレスを感じている

◆幼児期強制離乳させられている

ウールサッキングをする猫は、子猫時代に母親から離れた猫が寂しい思いで育ってきているから、ということが考えられる一つの原因です。

そのような子猫は母猫の愛情不足で、母親に甘える、という行動を大きくなってもしてしまうために、布にしゃぶりついたりかみついたりして、食べてしまうということになるようです。

◆フードがおいしくない

猫は好き嫌いが強く、フードが好みでなく食べたくないが空腹である、という場合に、ウールサッキングをしてしまうのではないかということです。

◆飼い主の気を引こうとしている

退屈で、おもしろくない、飼い主にかまって欲しい、という場合に、ウールサッキングをしていることもあるようです。
何かストレスを感じた時も、ウールサッキングが始まる原因になると言われています。

また、寄生虫がいたり、猫白血病ウイルスや、猫エイズなどに感染したりしていると、食べ物ではないものを食べてしまうことがあるようです。

ほかには、猫の種類では、シャム猫や東洋系の猫や雑種の種類にウールサッキングが見られるために、遺伝的要素もあるのではないかと言われています。


ウールサッキングの対策は?

猫 ウールサッキング 異食症

ウールサッキングには、治療法はないと言われています。
飼い主が対策できることとすれば、症状から考えられる次のことです。

・布製品をできるだけ置かないようにする
・布団の部屋に入れない
・人間が見られない時はケージに入れる
・猫の健康診断をする
・猫を甘えさせてあげて愛情表現をしてあげる
・猫が感じているストレスをつきとめ、取り除く

布製品、特にふわふわとしたものは、かじられやすい傾向にあります。ぬいぐるみなどもウールサッキングの対象になることがあります。猫がかじりたくなるようなものは、思い切って片付ける、または一部屋に移して猫は入れないようにする、などです。

普段、猫を見ていられる時は良いですが、出かけた時や、睡眠時には面倒を見られません。その時だけでもケージに入れるという方法があります。

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また、布などをかじることは悪いこと、よくないことだよ、というしつけをするのも良いでしょう。

かじろうとした時に、だめだよ、と教えます。繰り返せば、猫も悪いこと、してはいけないことだとわかってくれることが多いです。根気よく、見つけたら叱るということを続けることがウールサッキングを減らすことになります。

そのほかには、何か他の病気や感染症にかかっていないか?を病院で診てもらうのもひとつの対策です。何か見つかれば早めに治療ができますし、健康であれば、本当に猫の気持ちやストレスが原因だとわかります。

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ストレスが原因の場合は、何によるのかを突き止めるのは大変かもしれません。部屋の模様替えをしたとか、引っ越してきたばかりだとか、環境の変化が原因になることもあります。飼い主が長い時間家にいなくて寂しいとか、せまいところで暮らしていてつまらないとか、色々なことが考えられます。自分の猫がどんな状態なのか、しっかりと見極める必要があります。

ウールサッキングは、小さい頃にかまってもらえなかったことや、母猫の愛情不足であることが原因と思われることが多いので、飼い主は、普段からよく猫を見てあげましょう。甘えてきた場合は、ちゃんと相手をして応えてあげましょう。撫でたり、声をかけたりするなどの行動で愛情を示してあげることが必要です。


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ネコ、犬、インコ、金魚などと暮らした経験を生かし、飼い主さんに役立つよ うな記事を作成しています。 ペット情報を日々チェックしながら、ペットについて勉強中です。かわいいペ ットをメインとしたイラスト作成もしています。


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