猫に優しい安全な観葉植物の種類は？あなたのお部屋は大丈夫？

猫は「草を食べる動物」？

猫が草を食べるのはご存じの方も多いと思いますが、それは「おいしいから食べている」わけでも「栄養になるから食べている」わけでもありません。
猫は毛づくろいをする際に毛を飲み込んでしまい、お腹に毛玉になってたまってしまいます。「たまった毛玉を吐き出すための刺激」として猫草などの植物を食べているのです。

そして時に猫は、インテリアとして飾ってある観葉植物まで食べてしまう事があります。実際「猫にかじられて観葉植物がボロボロにされてしまった…」という飼い主さんの声をよく耳にします。

猫のいる家で観葉植物を飾ってもいいの？

◆「完全に安全な観葉植物」はない！

人気の観葉植物には様々な種類がありますが、じつはその中には猫にとって有毒な成分を含んでいるものが多くあるのをご存じですか？
お部屋を素敵に飾りたいからと何気なく置いた観葉植物のせいで、猫ちゃんにとっては深刻な事態になりかねないのです。

また、安全だと言われる観葉植物でも、猫のおかれた状況や個体差によりおなかを壊したり、中毒症状が現れる可能性も考えられます。

誘うように葉がゆらゆらと揺れ動き、家の中にはない土の匂いのする観葉植物。猫にとっては興味シンシンでも仕方がないかもしれません。背の高いもの、低いもの、葉の形、置き場所など、観葉植物の毒性だけでなく、今いる猫ちゃんの性格や年齢や安全性を考えて設置し、かじられることのないように対策しましょう。

また、かじってしまい猫の様子におかしいところが見られた場合は、すぐに獣医さんに連れていきましょう。

◆特に危険な植物

猫を飼っている人が気を付けたい植物は色々ありますが、中でも特に気を付けたいのがユリ科の植物です。

ユリは葉をかじることがなくても、花弁や花粉をはじめすべてが猫に毒性があるといわれています。急性腎不全を引き起こし、数日のうちに亡くなってしまう場合もあるようです。

ユリを生けていた水を舐めただけで中毒症状が現れたケースもあるようですので、仏花としても私たちの生活になじみのあるユリとなりますが、猫ちゃんがおうちにいる場合は絶対に避けたい植物といえるでしょう。

猫にとって安全な観葉植物5選

それでは、猫にとっても飼い主さんにとっても比較的に安全な観葉植物とはどんなものなのでしょうか？

１．パキラ

育てやすく手に入りやすいので、人気の観葉植物。じつはパキラは種に毒性があるのですが、観葉植物として育てている状態では種ができる事はほぼなく、市販されているものも挿し木で増やされたものがほとんど。種以外は猫がかじっても毒性は無く安全です。

２．サンセベリア（トラノオ）

乾燥に強く、忙しい人にも安心のサンセベリア。こちらも猫に毒性はないので安全な観葉植物です。太くしっかりした葉は短いものから長いものまでありますが、先端が固く尖っているので、やんちゃな猫ちゃんがいる場合は気を付けた方がいいかもしれません。

３．テーブルヤシ

南国の大きなヤシノキを、部屋に入るよう小さくしたかのようなテーブルヤシ。こちらも育てやすくとても人気の観葉植物です。南国を感じさせる細長い葉が美しいですが、じつはこの細い葉の形が猫にとって食べやすいため、猫の被害にあう可能性は大。でも毒性はないので猫にとって被害はありませんのでご安心を。

４．シュロチク

扇を広げたように広がる葉が特徴のシュロチク。寒さや日陰にも耐える強さが人気です。猫に害はありませんので食べても安全ですが、背の高い物は上の方で葉がゆらゆらとしているので、遊び盛りの猫のターゲットになる可能性は否めません。

５．エバーフレッシュ

豆科のネムノキの仲間。ネムノキと同様、夜は葉を閉じて「眠る」というなんだかロマンチックな木です。こちらも猫が食べても安全な観葉植物の一種。ただし、細かく繊細な葉がフワフワとゆれるので…やっぱり猫ちゃんの興味は引いてしまうかも？

安全な「猫草」って何の草なの？

猫に無害な植物代表、「猫草」。そもそも猫草ってなんの「草」なんでしょう？

猫草の正体、それは「えん麦」。別名オーツ麦とも呼ばれる麦の一種のイネ科の植物です。イネ科特有の細くてチクチクした葉が、猫の胃を刺激しやすいので猫はイネ科の猫草を特に好んで食べるようです。猫には確かに安全だけど…観葉植物にするにはちょっと形がシンプルすぎる！？

皆さんも、後からヒヤッとしたり後悔することのないように、お部屋に飾ってある観葉植物の安全性をいま一度確認してみて下さいね。

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