1.猫にとってアンモニアは危険?
1-1.病気とアンモニア
1-2.猫トイレのアンモニア臭について
2.猫トイレ・猫砂の種類は?
2-1.猫トイレの種類
2-2.猫砂の種類
3.猫トイレの掃除の正しいやり方!
3-1.掃除の手順について
3-2.おしっこ、うんちの処理方法
3-3.猫トイレの掃除方法
猫にとってアンモニアは危険?
猫と暮らしていて気になるのは、トイレの臭いですね。猫自身はほぼ無臭ですが、排泄した後の臭いはとても強く、特におしっこの臭いが気になるという飼い主さんが多いでしょう。
トイレや猫砂についた細菌が、おしっこを分解して発生するアンモニアは非常に多く、臭いもきついのです。
おしっこの臭いの元と言われるアンモニアですが、猫にとってこれは危険なものなのでしょうか?
◆病気とアンモニア
猫の病気で、肝性脳症というものがあります。これは肝臓が正常に機能しなくなったことで血液の成分が変化して、脳に障害が出てしまった状態のことです。
この肝性脳症の原因になるひとつとして、血液中にあるアンモニアの量が関係していると言われます。アンモニアだけが原因ではないのですが、この病気になると血中のアンモニア濃度を下げるための薬や食事療法が取られます。
ただこれは血液中のアンモニアについてです。猫トイレのアンモニアについてはどうでしょうか。
◆猫トイレのアンモニア臭について
アンモニアが猫の体にはどのような影響を及ぼすのでしょうか?
猫のおしっこの臭いの元になっている成分は、アミノ酸の一種の「フェリニン」というものです。なわばりを主張する時の臭い物質や、異性を引き付けるフェロモンのもとにもなっていると考えられています。
一方、アンモニア臭は、おしっこが細菌に分解されることで発生します。放出された尿が臭いと感じられるのは、放出された後に尿素が空気中に触れてアンモニアに分解されるので、発生する臭いだということです。
アンモニアが猫に及ぼすと考えられる悪影響としては、呼吸困難、息切れ、毛並みの艶がなくなるなどがあげられます。ひどいものでは食欲不振や下痢など体調不良につながるとも言われます。
実際、人にとっても、刺激臭がする事だけでも体に良いとは言えませんよね。猫は人間よりも臭いに敏感ですから、飼い主さんが思うよりももっと臭いの不快感を感じている可能性があります。
臭いの問題は、こまめにトイレの掃除をしていれば防げることです。トイレを綺麗にしておくことが、臭いの問題を防ぐ一番の方法ということになります。
猫トイレ・猫砂の種類は?
◆猫トイレの種類
– オープンタイプ –
一般的な形です。上半分が取れるようになっているハーフタイプもあります。
猫が入りやすく、掃除もしやすくなっています。
– ドームタイプ –
上も覆われていて、猫が穴に入るようにして使います。臭いが広がることや砂の飛び散りがほとんどありません。猫によって好き嫌いが分かれるでしょう。
– 深いタイプ –
飛び散りが防げて、固まった猫砂が取れやすくなっています。
– コーナータイプ –
隅っこの好きな猫には良い形です。部屋のスペース的を有効活用できる感じです。壁におしっこなどがつかないように、保護シートなどを貼る必要があるかもしれません。
– システムトイレ –
上には猫砂(消臭サンド)、下のトレーにシートを敷いて使うトイレです。閉めきったお部屋でも臭いがしにくいというものです。
約1ヶ月交換不要の消臭サンドが、おしっこをすばやく下層に通過させます。表面はいつもサラサラで清潔なので、おしっこの固まりの取り除きはいりません。
約1週間交換不要の消臭・抗菌シートがおしっこを吸収して抗菌剤が強力に臭いを抑えます。
◆猫砂の種類
– 木(固まらないタイプ) –
うんち、おしっこで汚れた部分のみ取り除き、減った量を補充します。固まらないため、システムトイレと併用する場合が多いようです。
捨て方:燃えるごみで捨てられます。
– 紙(固まるタイプ) –
おしっこが固まった部分のみ取り除き、うんちはそのまま捨てます。汚れた砂も捨てます。軽くて持ち運びが便利ですし、後始末が簡単です。
捨て方:燃えるゴミで捨てられます。トイレに流せるものもあります。
– シリカゲル –
固まらないので、うんちのみ取り除きます。おしっこは、汚れた部分のみを取り除きます。臭いが気になる時は全部を交換します。臭いをよく取ってくれます。砂の飛び散りが多いのと、少量の粉が出ます。
捨て方:燃えないゴミに出してください。
– ベントナイト(鉱物) –
うんち、おしっこが固まった部分のみ取り除きます。後始末が簡単で、猫が好んでくれる場合が多い砂です。重いので、持ち運びが不便です。アンモニア臭が発生しにくいタイプも出てきています。
捨て方:燃えないゴミに出します。
猫トイレの掃除の正しいやり方!
◆掃除の手順について
猫トイレを掃除する時は、まず使い捨ての手袋などをしてできるだけ排泄物が手につかないようにします。
おしっこを取る:トイレの猫砂がおしっこを吸って固まった部分、または汚れた猫砂をスコップで取ります。取ったものはナイロン袋などにいったん入れておくとよいでしょう。
スコップで取りにくい場合は、ビニールやナイロン袋などに手を入れて取り、そのままひっくり返して袋に入れるようにします。
うんちをとる:うんちもスコップで取ります。この場合は、うんちとそれに付着しているものだけを取れば良いでしょう。
◆おしっこ、うんちの処理方法
処理の仕方は、猫砂のタイプによって違います。
流せるタイプはトイレに流す:少量ずつ流すのがコツです。まとめて流すと、詰まることもありますので気をつけましょう。
燃えないゴミとして出す:説明書どおりに処理します。また、住んでいる自治体などの指定にも従ってください。
猫(ペット)のうんちについては、トイレに流すという方法と、燃えるゴミとしてだす、という方法があります。
ただ、ペットのうんちは下水環境や自治体にもよって違っていて、トイレに流さないようにという指示があることもあります。燃えるゴミとして出してくださいという場合もありますが、逆に回収できないという自治体もあります。
うんちを分解できる「生ごみ処理機」を使うという方法もありますが、値段もそれなりにするものが多いため、すべての家庭にあるべきだとは言えません。
トイレに流す場合は余計な猫砂はできるだけ取り除き、少量ずつ流すなどの詰まらないような工夫が必要です。または、しっかりビニール袋に入れて口を縛り、燃えるゴミとして出すという方法があります。
住んでいる地域の状況や、ゴミ処理のルールにしたがって処理してください。
◆猫トイレの掃除方法
①排泄物の掃除の回数について
一日に一回以上は排泄物の掃除をしてください。理想は、排泄したらすぐに片付けることです。
ただ、一人暮らしや、仕事で日中いないなど、どうしてもすぐには出来ない場合が多いと思われます。その場合は朝と夕方、夜寝る前と、こまめに排泄物を処理してください。
面倒かもしれませんが、そのほうが結果として臭いが発生する時間も少なく、快適に過ごせます。
②猫トイレそのものの掃除
数日に一回、一週間に一回、月に一回など、汚れに応じてですが、猫トイレそのものを洗って綺麗にしましょう。
まず全ての猫砂を出し、洗剤とお湯で猫トイレの中も外も洗います。臭いがひどければ、洗剤やクエン酸とぬるま湯でつけおきしても酔いでしょう。洗ったらよく乾かして、猫砂を入れます。
掃除の交換用に、トイレは複数あった方が安心ですね。
おすすめの猫トイレ周りグッズを紹介!
猫のトイレ掃除の際に、固まったおしっこやうんちを捨てる袋です。
こちらの防臭袋は、人間の赤ちゃんのオムツ用にも使われている非常に防臭性能が高いもので、口を縛ってしまえば中のものが全くと言っていいほど臭いません。
200枚の大容量なので、毎日数枚使用してもかなり長く使用できますね。
「ニオイをとる砂」ブランドから、猫ちゃんの排泄物専用処理袋が新登場しました。
ウンチ、オシッコ臭を3日間99%ブロック(硫化水素ガス、アンモニアガスの72時間後のニオイ漏れのなさ(第三者機関調べ))!
7層構造&特殊フィルム採用し、開口部が広いので、猫砂・排泄物を入れやすいです。
30枚と100枚の2種類あります。
トイレまわりの臭いを強力分解して長時間消臭してくれます。なくなったら別売りの付替えボトルで簡単に交換できます。
植物系消臭成分が臭いのもととなる汚れに吸着して分解し続けるので、消臭・除菌効果が長続きします。
染みこんだ頑固な臭いのもとにも、スプレーして時間をおけばしっかり消臭してくれます。砂や、猫が粗相した場所にもスプレーして使用できます。
排泄物や砂を処理してゴミの日に出すまでにも、家の中に置いておかなくてはいけないので、臭いが気になりますよね。
トイレの横に置いておけば、排泄後にすぐ処理できて、他の家庭用ゴミ箱と分けられるので衛生的です。
猫がトイレから出入りする時の砂の飛び散りなどを軽減します。新聞紙などでも良いですが、マットにすればお部屋の見栄えが良くなりますよ。
猫と暮らすにはトイレのお世話は大切!
トイレの掃除、排泄物の処理は、猫と暮らす以上は必ずしなければならないことです。毎日のご飯と同様に大切なことですね。
衛生面にも気をつけないと、体調にもよくありませんし、また家の環境にもかかわります。そして猫にとっても快適な毎日の生活を送れることにつながります。だからこそ、飼い主が快適に処理できるように、トイレや砂を選ぶことが重要になってきます。
猫の好みにも合わせて、毎日の暮らしが楽しく清潔なものになるようにしてください。
– おすすめ記事 –
・大型の猫トイレがほしい!大型猫におすすめのトイレはコレ! |
・子猫のトイレのしつけに重要なポイント!しつけを始める時期は?猫砂は? |
・猫のトイレハイ!なぜ猫はうんちの後にテンションハイになるのか!? |
・老猫のトイレ介護が必要になったら。粗相する原因、対策は? |