6月5日(火)に丸の内ピカデリー2にて映画「猫は抱くもの」の完成披露試写会と舞台挨拶が行われました。6年ぶりとなる主演を果たした沢尻エリカさん、若手演技派俳優の吉沢亮さん、水曜日のカンパネラのコムアイさん、犬童一心監督が登壇しました。
6月23日(土)に新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町他にて全国公開となる映画「猫は抱くもの」ですが、なんと!!上海国際映画祭正式出品決定し、約3400本以上のエントリーから、日本映画で唯一のコンペティション部門に入選という快挙を成し遂げました!
公開まで待ちきれない皆さん必見!!魅力や製作の想い、秘話などを監督、出演陣が語ってくれました!笑いありのとっても盛り上がった舞台挨拶となりました。
監督・出演陣から一言
この映画はすごく出演者もスタッフもみんな新鮮な気持ちで新しい映画を作れないかなと思って挑んだ作品なのでそれでこそ生まれたのかなと思います。映画の雰囲気に心を開いて巻き込まれてもらえたらと思います。/犬童一心 |
この作品は犬童監督が作り出すファンタジックで遊び心いっぱいの作品になっています。本日は短い時間になりますがごゆっくりご覧になってください。/沢尻エリカ |
沢尻さん演じる沙織のペットである吉男を演じました。中々ペットを演じたという機会はないんですけど(笑)本当にこのお話は可愛らしい中にファンタジー性のある中ですごくリアルな部分があったりだとか、とても癒やされたり考えさられる作品になっていると思います。/吉沢亮 |
この映画は沙織が一生懸命に生きてきてつまずいた時にもう一度立ち上がるまでの普通は表に出ない部分をその部分だけしっかり描く映画なのかなと思います。是非見ている人たちが何か一生懸命になりすぎていることに対して何か気持ちよく手放せるんじゃないかなと思います。/コムアイ |
沙織に沢尻エリカを起用した理由
主人公「沙織」という思った通りの自分になれず、投げやりな毎日に慣れてしまった“元アイドル”女性に今回沢尻エリカさんを起用した理由を聞かれた犬童監督。沢尻エリカさんに数年前から自身の映画に出てもらいたくコツコツと準備をしていたようです。
僕は沢尻さんのことをすごく尊敬していたんですね。ヘルタースケルターという作品を観て、女優として心から尊敬した部分があって、いつか自分の作品に出て欲しいと思っていたんです。アカデミー賞の時に挨拶に行ったり下地は作っておいたんです。凄く沙織という役が地味な役なんです、ある意味。キラキラする時間が周りになくて、猫だけがいるみたいな。でも、そういう役を沢尻さんがやってくれるとすごく新鮮になるんじゃないのかなと言うことと、映画のクライマックスの時に凄く野蛮なパワーを生み出したくて、その時に俳優同士のぶつかり合いだとか映像の要素が混ざり作り出す時の彼女のパワーが欲しかったんです。新鮮であると同時に彼女が持つ要素を最後に出していければと思ったんです。
沢尻さんは6年ぶりの主演作になる「猫は抱くもの」を今回引き受けた理由の一つに監督の人柄に惚れたことを明かしました。
ほぼ即決で決めたのが、アカデミー賞の時のことを凄く覚えていて、すごくチャーミングな監督だなと思っていたんです。それで本当に感覚なんですけどその時のフィーリングもあって今回のお話を頂いた時に監督が作る猫作品で元アイドルの役どころ、何か面白いものが出来るんじゃないかっていう単純な理由で即決しました。
特に力を入れたシーン
通常の映画と違って「猫は抱くもの」は、舞台上で本当の劇場の中の舞台を使ってセットを立てるなど一風変わったシーンがあるのですが、そこで沢尻さんは苦労があったそうです。
舞台のところがとにかく大変で、映画の中盤のシーンでアトリエからスナックに行ってまた戻るっていう長回しのシーンがあるんです。シーンが転換していく間も芝居を続けながら喜怒哀楽も表現する難しい芝居だったんですけど、お気に入りのシーンになりました。他にも歌って踊って本当に大変だったんですけど、自分の中で新鮮というか凄く面白かったです。みんなで楽屋で待っている時にアイドルってキャッチコピーをみんなで考えてて、ノリとギャグなんですけど監督に見せたら採用されてしまいました(笑)是非、観てください。
中盤の長回しのシーンや沙織が所属するグループのサニーズの自己紹介シーンは、是非注目して観てみたいですね!
猫の擬人化、猫を演じる上で参考にしたこと
猫の擬人化という役柄を演じた吉沢さんとコムアイさんは、猫の仕草や性質などをある猫好きさんに細かく教わったようで…
吉沢さんは、「猫の動画を調べたりしたけれど、監督が猫愛の強い猫博士のような方なので、全部監督に細かい部分の演出とか猫の動きやこういう時に猫はこうなるというのを教わりました。」コムアイさんは「普段から結構だらしないのでリビングにいるポーズだったり(笑)体が結構柔らかいので、猫って変な動きや無茶なポーズするんですけど、現場ではだらしなくいることを心がけました。私は他の猫たちと、一緒にいるが多く楽屋でも結構オンオフ無く猫っぽくなってました。お芝居と言うより自然にやっていた気がします。」
実際に劇中では猫あるあるな仕草が多く表現されていました。猫と暮らしたことがある方などは、吉沢さんやコムアイさんらが演じる猫の仕草に注目して楽しむのも面白いかもしれませんね。
自分が猫だったらどんなことをしたいか
この日一番の笑いを誘った「猫だから許されることを前提に、自分が猫だったらどんなことをしたいか」という質問。
犬童監督は「抱っこされたい。抱っこってもうされないじゃないですか。純粋に抱っこされたいというか。沢尻さんや奥さんにされたいですね(笑)」、吉沢さんは「猫だから許される…だから女性と密着するというか猫だったら誰とそういうことになってもいいじゃないですか。あとは色々壊したいですね、いい音のする花瓶とかをパリーンと。気持ちいいのを落としたいですね。」と男性ならではの素直な回答(笑)沢尻さんは「猫の種類によって違うとは思うんですけど、今回良男はロシアンブルーすごく運動神経が良いと思うので、ロシアンブルーになって大自然の中を駆け回ってみたいですね。」と回答し、犬童監督からチーターの方が良いんじゃない?とツッコミを受けていました。
そんな中、コムアイさんは「猫の仕草で一番好きなのが、うんちをした後に自分で猫砂をかくんですけど遅くて可愛くてそれがやりたいというか、猫の仕草では独特で好きだなと思います。」と回答し、実際にその仕草を再現してくれるというサービスっぷりに猫と暮らしている方からは共感の反応がありました。
サプライズゲストも登場!
今回沙織のペットである良男を演じてくれた、ロシアンブルーの猫ちゃんも会場に駆けつけてくれました。久しぶりに会う出演陣は、「大きくなってる!」などの反応を見せる中、多くの人に注目されても堂々とした振る舞いを見せる良男。そんな良男は、今回の映画を通し、沢尻家の家族になったそうです。名前は良男から「グリグリ」になり、先住犬の2匹とともに暮らしているそうです。犬童監督から一言を求められ、マイクを向けられると「ニャア」と大きな声で鳴き会場は大きく湧きました。沢尻さんもこれには「出来る子~」とべた褒めし溺愛っぷりが見れました。
公開は6月23日(土)!
映画「猫は抱くもの」は6月23日(土)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町他にて全国公開となります。猫が好きな方、ファンタジーが好きな方、勇気をもらいたい方など全ての方におすすめしたい一冊となっています。舞台、実写、イラストなどのさまざまな表現方法を使用しながら描かれる犬童監督の世界観に夢中になること間違いなし。是非、劇場でお楽しみください。
【STORY】
こじらせた1人と1匹の妄想が、自分らしい幸せに気付かせてくれる―
思った通りの自分になれなくて、いつしか投げやりな生き方に慣れてしまった沙織(沢尻エリカ)。元アイドルのアラサーで、今はスーパーで働く彼女が心を開くのは、こっそり飼っている、ロシアンブルーの猫・良男(吉沢亮)だけ。今日いちにちの出来事を、妄想を交えつつ良男に話して聞かせる沙織。沙織の心に寄り添ううち、良男は自分が沙織の人間の恋人で、彼女を守れるのは自分だけだと思い込んでしまう。そんなある日、沙織の前に“ゴッホ”と呼ばれる売れない画家・後藤保(峯田和伸)が現れ、良男は沙織の変化を目の当たりにする。ある晩、良男は月に誘われるように外の世界に飛び出し、迷子になってしまい…。ゴッホや、ゴッホを慕う猫・キイロ(コムアイ)、個性豊かな猫たちとの出逢いを通じて、1人と1匹は、自分らしく生きるすべを見つけていく。
うまくいかないことの輝き。置いてけぼりをくらっている時間の豊かさ・・・。灰色の日常がカラフルに輝きはじめる、心温まる物語。
今回は沢尻エリカが猫を抱きかかえ、吉沢亮が見つめてくる姿を捉えた、”猫づくし”で“猫まみれ”のティザーポスターが解禁となりました!
沢尻が魅せる「こじらせ顔」「溢れる出る涙」「アイドルスマイル」!そして吉沢扮する、猫の“良男”の一筋の涙が気になる映像を公開。
■監督:犬童一心
■原作:大山淳子『猫は抱くもの』(キノブックス刊)
■脚本:高田亮
■企画製作・配給:キノフィルムズ/木下グループ 制作プロダクション:ADKアーツ
2018年/日本/カラー/ビスタ/DCP5.1ch/109分 ©2018「猫は抱くもの」製作委員会
公式サイト:http://nekodaku.jp
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