映画「ねことじいちゃん」初監督を務めた岩合光昭に作品への想いや撮影秘話をインタビュー

2019.02.19

映画「ねことじいちゃん」初監督を務めた岩合光昭に作品への想いや撮影秘話をインタビュー

岩合光昭初監督作品!全シーンに必ず猫がいる映画「ねことじいちゃん」が2019年2月22日(金)公開となります。公開を記念して、岩合監督に映画に関するお話を伺ってきました!作品を100倍楽しめちゃうような裏話や監督が是非注目して欲しいシーンなど、ファンにはたまらないお話が満載です。主演猫を務めたベーコンも来てくれましたよ♪

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岩合光昭初監督作品!映画「ねことじいちゃん」が2019年2月22日(金)公開となります。

岩合光昭といえば、日本人の作品としては初めて『ナショナルジオグラフィック』誌の表紙を2度飾った世界的に有名な動物写真家であり、NHK-BSプレミアムで放送中の『岩合光昭の世界ネコ歩き』も大人気。そんな岩合監督の初めての作品「ねことじいちゃん」の作品への想い・撮影秘話を岩合監督御本人に伺ってきました!

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映画「ねことじいちゃん」の作品への想いや出演者の方や主演猫ベーコンの裏話、撮影秘話など作品をより楽しむためのお話を岩合監督がたくさんお話を聞いてきたよーっ!

▶「ねことじいちゃん」の作品に関する情報はこちら
岩合光昭監督とヒロイン役の柴咲コウによる写真展開催イベントが行われました
「ねことじいちゃん」実力派俳優が勢ぞろい、全キャストを発表!
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映画「ねことじいちゃん」への想い

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犬チャンハテナ

初監督作品である「ねことじいちゃん」は岩合監督にとってどんな想いでつくられた作品だったの?

本作では、カメラマンとしてではなく監督として作品に携わったので、ファインダーを覗いていないんです。監督として自分がここを感じて欲しいという場面は意図的にちりばめて随所に入れるようにしました。なぜなら、”ねことじいちゃん”という映画は日本のどこかにある島でじいちゃんと島の人たちとの交流などを通して「こんな島があったら素敵だな、行ってみたいな」という風に映画をご覧になられた方が感じてもらいたいと思ったからです。過疎化だとか色々問題はありますが、そういう問題を乗り越えてもやっぱり肯定的にこの映画を観てくださるのではないかと思っています。

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主演猫ベーコンの知られざる素顔

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ベーコンの演技力に脱帽だったわ。主演なのも納得。ベーコンってどんな猫ちゃんなの?

本当にものに動じないし、人懐こさに関しては軍を抜いていました。主役探しでは100匹以上の猫を見ました。その中でベーコンは本当に良い猫だなと思っていたんですけれど、毛の模様がキジトラだったのが唯一引っかかっていました。テレビ・映画・その他映像を観ていると、猫の毛模様って結構明るい色の毛模様の猫を使われることが結構多いんです。ベーコンも今まで他の映画に出てくるんですが、引いて撮ると黒くなってしまうからあまり目立たないんですよね。

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犬チャンハテナ

そんな悩みがあったにも関わらず岩合監督がベーコンを主演猫に選んだ理由は何だったの?

最終審査でベーコンの番になると、彼はまず部屋の壁沿いに立っていた大勢のスタッフ一人一人の足もとを挨拶するように巡ったんです。これ本当の話なんです。みんなが驚きの声を上げましたね。それで決まりと思ったんですが、一番最後に志の輔師匠と一緒に歩いてもらったら足に沿うように歩いてくれて、半ばに来て師匠の顔を2度見上げてくれたんです。思わず「本番でやってください」って言ってしまいました。

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演技力以外にも見た目も素晴らしい猫だと思います。抱いたらパンダみたいに三等身になっちゃうし、僕好みの大きな顔ですしね。家に来て欲しいし、一緒に暮らしたいくらいです。

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岩合監督はたくさんの猫ちゃんを見てきているけれど、そんな中で驚かされたなんてよっぽどよね。人の言葉がわかるかのような演技を見せてくれたベーコンに作品を観た方は必ず驚くはずだわ。

作品をより楽しむならこれを要チェック!

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映画「ねことじいちゃん」を100倍楽しめちゃうような岩合監督おすすめのシーンとかってなーい?

今うちにいる猫が実は劇中で田中裕子さんが抱いている子猫(タマの子猫時代)です。撮影後、引き取り手を探していたので「僕が引き取ります」という経緯で、兄弟でお迎えしました。

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犬チャンハテナ

えぇ、それは凄い!見逃せないわね。あの子に兄弟がいたの?2匹とも、とても可愛いでしょうね。仲良くしている?

とても兄弟仲が良いですね。子猫時代のタマ役をやっていたから家でもタマって呼んでます。玉三郎のタマです。「田中裕子さんが抱いた猫なんだからがんばれ」と言ってます(笑)兄弟の方は、友情出演してくれた中村鴈治郎さんの本名、智太郎のトモと名付けました。

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ずばり、監督にとって一番好きなシーンはどこですか?

一番最後に桜のシーンがあるんですが、ベーコンの演技はプロダクションの方も「あそこまでやるとは思っていませんでした。」って言うほど凄いシーンでした。
桜のシーンはエンドロールなのでキャストの名前が流れていくわけですが、志の輔師匠とベーコンはその間、300mも一緒に歩いているんです。エンドロールが始まるとお客さんって出ていかれる方いるといますが、終わった後にも見逃せないシーンがありますので、そこまで観て頂けると嬉しいです。

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桜のシーンはあたちも印象的だったわ!志の輔師匠の歩くスピードに合わせて歩くベーコンの姿はまさにスーパーキャットだったわ。

キャストの裏話

犬チャンハテナ

キャストの中には猫好きの方も多かったのかしら?

柴咲コウさんですね、圧倒的に。本当に猫に好かれる方ですね。彼女はスタッフの方たちと共に別の部屋でスタンバイをしている猫たちのトイレ掃除を率先的に行ってくれたり猫にすごく気を使ってくれました。それを見て、本当に偉いと言うか、本当の猫好きなんだと感心しました。

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志の輔師匠もベーコンとの相性が良かったと思います。休憩の合間にも抱かれていて、常に大吉になろうという努力を常にされていました。膝を爪でバリバリしてしまうシーンがあるんですけれど、あれはベーコンが心を許している証拠だと思いますね、本当痛いと思いますが(笑)

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お蔵入りになりかけたシーンを救ってくださったのは、小林薫さんです。劇中で猫が喧嘩をしてしまうシーンがあるのですが、それはもちろん脚本にはないんです。猫が喧嘩をした時に小林薫さんが「ほら、喧嘩なんかすんじゃねぇよ」って言ってくれたんです。あの言葉がなかったらあのシーンは使用できませんでした。あの言葉で救われました。その役に本当にはまってくださって、役のキャラクターらしい言葉を言ってくださり、さすがだなと思いました。

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キャストのみなさんのエピソードに驚きね!全シーン必ず猫が出てくる本作だけれど、それにはスタッフだけでなくキャストさんたちの支えもあったのね。

作品を心待ちにしている皆さんへ一言

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猫

最後に…作品をご覧になるみなさんに一言お願いします!

ねことじいちゃんという映画は島の美しさを映すために集落の撮り方、四季の表現など計算しながら撮影を行っています。それと、人と猫が暮らしていくというのはどういうことなのか、猫の人を結びつける力というのは僕たちが考える以上の力があると思うんです。猫が取り持つ縁というのがもちろんありますし、全てそれを観て頂いて映画館を出るときは笑顔で微笑んで誰かと「楽しかったね」と言ってくだされば嬉しいです。

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犬チャンハテナ

岩合監督ありがとう!!!
映画「ねことじいちゃん」は岩合監督の写真のファンだけでなく、猫や動物が好きな方、ほっこりしたい方、癒やしを求めている方など全ての方に楽しんで頂くことの出来る作品となっているよ。美しい島の風景と猫の可愛さには岩合光昭らしさがすごく伝わるの。是非、劇場で楽しんでいただきたいわ。

『ねことじいちゃん』
2019年2月22日(金)“猫の日” ROADSHOW

【ねことじいちゃん情報一覧】
おじさまと猫 第1話 「おじさまと猫」

追加キャストの発表があり豪華出演陣からのコメントも届きました。本作において、主人公悟の過去を知る非常に重要な役どころとなっている出演陣らに要注目です。

こちらで読めます


おじさまと猫 第1話 「おじさまと猫」

映画「ねことじいちゃん」の全キャストの発表と各出演陣らからコメントが到着しました!実力派俳優の名が並ぶ今作、ますます注目度が高まります。

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ニャンともかわいい特報映像

岩合光昭が初の映画監督を務める映画『ねことじいちゃん』が公開!公開に先駆け特別映像を公開!劇中に登場する猫ちゃんの可愛らしさが前回な映像は見逃せません。

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おじさまと猫 第1話 「おじさまと猫」

岩合監督自身が撮影を行った「本ビジュアル」と「予告映像」が解禁。劇中でも目を引く桜の下で大吉さんとタマが素敵に映る1枚となっています。

こちらで読めます


物語
日本のとある小さな島で暮らす大吉70歳。2年前に妻よしえを失くし、飼い猫のタマと二人暮らし。生まれ育ったこの島には、隣に住む幼馴染の巌をはじめ、たくさんの友人と猫がいて、日々は穏やかに流れている。東京に住む息子・剛は一人暮らしの父を心配しているが、大吉とタマは自由気ままにのんびり過ごす日々に不安や不満もない。しかし、親しい友人の死や、大吉自身の体の不調など、このまま続くと思っていた毎日に変化が訪れはじめてー

原作:「ねことじいちゃん」 ねこまき(ミューズワーク)著/KADOKAWA刊
Webサイト『コミックエッセイ劇場』にて連載中。2015年8月、KADOKAWAにて単行本化。2018年2月、待望の第4巻が刊行されたばかり。累計発行部数35万部を超える人気コミック。ねこまき氏は名古屋を拠点としながらイラストレーター【ミューズワーク】として活動中。コミックエッセイをはじめ、犬猫のゆるキャラ漫画、広告イラスト、アニメなども手掛けている。著書に『まめねこ』シリーズ(さくら舎)、『ちびネコ どんぐり』(ホーム社)、『しばおっちゃん』(実業之日本社)など。

製作:「ねことじいちゃん」製作委員会
(クロックワークス/KADOKAWA/東海テレビ放送/RIKIプロジェクト/岩合写真事務所/クレヴィス/ひかりTV)
特別協賛:OLYMPUS mont・bel 協賛:高須組 キャッチネットワーク 知多メディアスネットワーク
制作プロダクション:RIKIプロジェクト 配給:クロックワークス (C)2018「ねことじいちゃん」製作委員会

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坂本 絵美

坂本 絵美

ペットのお出かけスポットやエンタメ情報などを日々追いかけて取材、撮影、執筆までオールラウンドに担当。7.1kgのBIGサイズなチワワ(※肥満じゃないよ)と自由気ままに暮らす4年目の新米ライターです。愛犬を愛でるのと同じくらいスノーボードを愛し、年間30日以上は雪山を渡り歩いてます。フットワークの軽さと動物への愛を武器に皆様へ素敵な情報をお届けします!

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