1.猫が懐かない理由
1-1.警戒心が解けていない
1-2.猫にとって嫌なニオイがする
1-3.猫が嫌がる行動をした
1-4.飼育環境がうるさい
2.猫に懐いてもらうための方法
2-1.ゆっくりと動いて近づく
2-2.ごはんの前に遊びに誘う
2-3.遊びすぎない・しつこくしない
2-4.じっと目を合わせない
3.猫が懐いている仕草や行動
3-1.目が合うと瞬きをする
3-2.布などをふみふみする
3-3.しっぽをピンと立てて寄ってくる
猫が懐かない理由
猫が懐かないことには理由があります。猫が懐かないからとすぐに捨てることなく、最後までしっかりと向き合うことが大切ですね。猫が懐かない理由をチェックしていきましょう。
◆警戒心が解けていない
警戒心の強い猫は多く、特に成猫で保護されたり拾われたりした子は、人間に慣れるまでに時間がかかるでしょう。
警戒心でいっぱいの猫は飼い主さんの方をじっと見つめてきます。
相手の動作を観察し、その出方次第で自分が攻撃するチャンスを狙っているためです。また、猫は恐怖を感じると耳をペタッと後ろに倒します。
猫がこのように警戒している時は、素早く手を差し出したり、強引に抱っこしたりするのは絶対にやめましょう。
猫にとっては「嫌なことをする人」として、余計に警戒を強められてしまうでしょう。
警戒している猫ちゃんに対しては、環境や飼い主さんにゆっくりと慣れてもらって、まずは安心できる生活を調えてあげることが大切です。
◆猫にとって嫌なニオイがする
猫が懐かない場合は、嫌なニオイが原因かもしれません。猫は柑橘系やタバコなどのニオイが苦手と言われています。
私たちも苦手なニオイのする人とは距離を取りますよね。猫は、ニオイを感じ取る細胞が人間の2倍、嗅ぎ分ける能力が数万~数十万倍はあるそうです。私たち以上に、猫はニオイに敏感なのでしょう。
猫が飼い主さんや身の回りのものにスリスリと体をこすりつける動作を見たことがあるでしょうか?スリスリと体を擦り付けるのは自分のニオイを付けて、それを嗅ぐことで安心感を得るためと言われています。
自分のニオイがなく、嫌いなニオイが飼い主さんからしたら、懐かないどころか遠ざかってしまうかもしれません。
猫が懐かない場合は、猫が嫌いなニオイや強い香水などのニオイは避けるようにしてみましょう。
◆猫が嫌がる行動をした
猫が懐かないのは、もしかすると飼い主さんが気付かずに猫ちゃんの嫌がることをしてしまっている可能性があります。
例えば、無理な抱っこやブラッシング、しつこく撫でるなどが挙げられるでしょう。
猫は賢いので、嫌なことをしてきた人を覚えています。猫が嫌がることはせず、猫ちゃんの表情や行動に注目して、気持ちを汲み取ってあげましょう。
猫の機嫌が悪い時は、目が開いていたり、耳が後ろに倒れていたり、しっぽをパタパタさせたりします。気持ちよく撫でられていても、急に嫌がることもあるので、猫を観察しながら接してあげるようにするのがポイントです。
◆飼育環境がうるさい
飼い主さんの問題ではなく、環境に問題があって猫が懐かないこともあります。お家の飼育環境がうるさい場合は、猫が安心して暮らせず、常に周りを警戒して気が立った状態になってしまいます。
落ち着かない環境で、飼い主さんになかなか甘えられないのかもしれません。猫がリラックスできる環境をつくってあげることは、猫にとっても重要であり、懐いてもらうためにも大切なことなのです。
猫に懐いてもらうための方法
猫に懐いてもらうためには、どうしたらよいのでしょうか?猫に懐いてもらうための方法をいくつかご紹介していきます。猫が懐かないことでお困りの時は、以下のポイントを意識してみましょう。
◆ゆっくりと動いて近づく
猫が懐かないという状況では、猫が飼い主さんをまだ警戒していることでしょう。猫に近づくときは、猫を驚かせないように、猫から見える所からゆっくりと近づくのがポイントです。
この時、あまり猫の目を見つめ過ぎないように注意してください。猫ちゃんが怖がっているうちは、無理に近づかず、飼い主さんとの生活に慣らしてあげましょう。
猫には、ゆっくり近づいて驚かしたり怖がらせたりしないことで、「飼い主さんは怖くないんだ」ということを分かってもらうことが大切です。
◆ごはんの前に遊びに誘う
猫は遊ぶことでコミュニケーションをとってくれます。私たちも猫と遊ぶのは楽しいですよね。お互いに楽しくコミュニケーションを取ることで、仲良くなって懐いてもらいましょう。遊ぶのは、猫ちゃんのごはん前がオススメです。猫ちゃんはルーチンワークをとても好み、生活のリズムが崩れたり、環境が変わったりするのを嫌います。毎日遊ぶ時間を決めて、遊びに誘ってあげましょう。
◆遊びすぎない・しつこくしない
猫は飽きやすい性格の子が多いです。構ってくれるのは嬉しくても、あんまりしつこくされるのは嫌がります。さっきまで喜んで撫でられていたのに、急に不機嫌になることもしばしば。
猫ちゃんを注意深く見ていないと、知らず知らずのうちにストレスを与えてしまっているかもしれません。猫ちゃんの態度や顔、しっぽなどの変化を見ながら接してあげましょう。
猫は興味がなくなると、おもちゃを見ても遊ばなくなります。また、撫でられている時に機嫌が悪くなると、目が開いたり、しっぽでパタパタと床を叩いたり、毛づくろいをしたりすることがあります。猫も気持ちを分かってくれる飼い主さんに懐いてくれることでしょう。日々猫ちゃんをしっかりと見てあげることが大切ですね。
◆じっと目を合わせない
猫の世界では、正面から目を合わせることは威嚇を意味します。人に対しても、親しくない人に対しては警戒して目を合わせる場合があります。
猫が威嚇しているのを感じた場合は、目を合わせ続けずにそっとそらしてあげましょう。一方で、親しい猫において目を合わせることは愛情表現やコミュニケーションにもなります。いずれにしても、じっと目を合わせ続けるのは猫にとって敵意を感じさせるものです。猫と目が合った際は、瞬きやゆっくりと視線をそらして、安心感を与えてあげるのがよいでしょう。
猫が懐いている仕草や行動
猫が懐いているかどうかは、どうやったら分かるのでしょうか?猫が懐かないと思っていても、実は飼い主さんへの愛を表現してくれているかもしれません。猫ちゃんの仕草や行動をチェックしてきましょう。
◆目が合うと瞬きをする
猫と目が合った時に瞬きをしてきた場合、愛情表現の意味が含まれている場合が多いです。もし猫と目が合ったら、猫の愛情に応えてあげましょう。
じっと見つめ返してしまうと猫も緊張してしまうので、猫と同じようにゆっくり瞬きをしながら視線を合わせてあげると良いですね。
◆布などをふみふみする
布などを猫がふみふみするのを見たことがあるでしょうか?これは、布のような柔らかいものに対して両手でふみふみと押す仕草のことです。
この仕草は、もともと子猫の頃に母猫の母乳を出すためにふみふみしていた名残と言われています。猫がリラックスしている時に見られるため、飼い主さんに対する信頼の表れとも言えるでしょう。ただ、ふみふみする猫としない猫がいるため、必ずしも見られるものではありません。
◆しっぽをピンと立てて寄ってくる
猫はなかなか顔に感情が出にくく、犬と比べると喜怒哀楽が分かりにくいかもしれません。猫においては、しっぽに感情が表れやすく、しっぽをピンと立てて近寄ってくるようなら「飼い主さんが大好き!」という気持ちの表れと言えます。
子猫は、母親に甘える時にしっぽを立て、成猫では友好的な挨拶においてしっぽを立てます。猫ちゃんがしっぽをピンと立てて来た時は、飼い主さんに懐いている証拠です。猫ちゃんに声を掛けて応えてあげましょう。
まとめ
猫が懐かないときは、環境や生活を見直したり、飼い主さんの接し方を変えてみたりする必要があるかもしれません。猫ちゃんによって、すぐ懐く子となかなか懐いてくれない子がいます。懐くのに時間がかかる子は臆病な性格の子が多いため、猫ちゃんが安心できる環境を調えて、飼い主さんにゆっくり慣らしてあげることが大切です。また、猫に懐いてもらうためには、猫のことを理解することがその第一歩。猫が苦手なニオイや行動には注意して、猫が喜ぶことをしてあげるのがポイントです。猫ちゃんとの絆を深めて、飼い主さんも猫ちゃんも楽しい暮らしを目指していきましょう。
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