猫を飼うためにはどれぐらいの費用がかかるのか知っておきたい!

2024.03.02

猫を飼うためにはどれぐらいの費用がかかるのか知っておきたい!

猫好きの方であれば猫と一緒の暮らしに憧れる方は多いと思いますが、実際に飼うことが決まった際に、どれぐらいの費用がかかるのかも気になるところですよね。 昨今では食事の栄養や医療の技術向上により、猫の平均寿命も伸びてきているため、1年を通してある程度の費用が必然的にかかることが想定されます。 猫を飼うと決めたとき、生涯を通してどれぐらいの費用がかかるものなのでしょうか。

猫を飼うのはお金がかかる?

お財布と小銭

ペットとして需要の高い猫ではありますが、ぬいぐるみなどの愛玩道具とは異なり命がある存在です。

命を繋いでいくためにも日々のお世話が欠かせませんし、必要不可欠な出費がつきものです。

とくに一人暮らしをしていて猫のお迎えを決めた場合には、ある程度の余裕がなければ猫に費やせるお金の捻出が難しくなり、ギリギリの生活が強いられてしまうため、猫が病気やケガをしてしまったときには、満足のいく治療が行えない可能性が高くなりますよね。

猫のお迎えを決めた時点で最期まで責任を持ってお世話をする必要があるため、さまざまなことを想定しつつ、猫と一緒に暮らせる経済力があるのかどうかを再確認しなくてはいけません。

たとえ道端で拾った子猫や野良猫だったとしても、命がある以上一生を通して費用はかかっていきますので、ある程度の費用が必要だということを覚えておきましょう。


飼い始める時にかかる費用

ベッドの上にいる子猫

猫を迎え入れる際には必ず、初期費用というものがかかります。

毎日の食事となるキャットフードや、トイレに敷き詰める猫砂。

さらにフードや飲み水を入れる食器類、猫砂を入れて使用するトイレ本体、室内に慣れるまでの生活拠点となるケージなど、最低でもこの3つは受け入れの際に必要なアイテムと言えるでしょう。

そして健康状態を把握する場合や、先住猫が居る場合には、お迎えする猫ちゃんの身体検査を動物病院で行い、必要があればワクチン接種だけでなく、ペット保険の加入も検討しなくてはいけません。

また、お迎えする猫が子猫の場合には大きめの段ボールに入れて移動ができますが、成猫の場合は脱走の危険性が高くなるため、キャリーバッグも準備しておくと安心です。

初期費用にかかる費用の大まかな内訳は、以下の通りとなります。

◆猫のお迎え費用

猫はお迎えする先により、個体にかかる費用がプラスされます。

基本的には以下のような場所からのお迎えが可能となるため、事前に必要な猫グッズだけでなく、個体の金額が加算されることを覚えておきましょう。

・ペットショップから迎える場合

ペットショップでは品種にもよりますが、10~30万ぐらいの猫ちゃんが販売されているため、その金額も初期費用として含まれます。

特定の猫種が飼いたいなどの希望はなく、複数の猫ちゃんから理想の子を選びたいといった方は、ペットショップからのお迎えを検討してみても良いかもしれません。

その場で必要なペットグッズも一緒に購入できますし、費用が明確に分かるところも良いですよね。

・ブリーダーから迎える場合
ブリーダーから猫をお迎えする場合は、専門的な知識や経験のもと育てられた純血種のみを取り扱っているため、ペットショップよりも個体の金額が高いところがほとんどです。

ブリーダーさんから猫用グッズを購入することはできませんが、適切なアドバイスをもらえるため、心強いお迎え先と言えるでしょう。

・里親になる場合

保護猫などの里親になる場合には、保護先や保護団体によって異なりはしますが、基本的は猫自体に費用はかかりません。

ほとんどの場合は譲渡までにかかった諸経費を請求(譲渡費)され、迎え入れる際の交通費は里親さんが負担することが多いようです。

お迎えの際の費用は一番抑えられますが、さまざまなアイテムを自分自身で吟味しながら購入する必要があります。

◆飼育するのに必要な用品の費用

前述してある通り、お迎えが決まった時点で猫を飼うために必要なアイテムは、必要最低限準備しておかなくてはいけません。

キャットフードはもちろん、フードと飲み水のための猫用食器、毎日の生活に欠かせないトイレと猫砂、生活拠点となるケージは必ず準備しておくようにしましょう。

このほかにもお迎えの際のキャリーバックや、ゆっくり眠るためのペット用ベッドなども準備しておくと安心です。

商品によって値段は異なりますが、30,000円前後の費用がかかることを見越しておきましょう。

◆ワクチン・検査等の病院費用

猫を飼う際には、事前に動物病院で健康状態のチェックをしておくことも大切です。

先住猫が居る場合はとくに重要となるため、家に迎え入れる前には必ず、動物病院を受診するようにしてください。

避妊や去勢手術をしていない子であれば、その後のスケジュールが組めますし、ワクチンが必要であれば、一緒に予定を決めることができるため一石二鳥です。

一般的な健康診断であれば、5,000~10,000円程度の病院代が相場となり、混合ワクチンは数によって異なりますが、5,000円前後の接種料金が発生します。

◆ペット保険加入費用

猫が病気やケガをすると自由診療となるため、病院によって決められた治療費を支払わなくてはいけません。

ペットの場合は公的な健康保険制度がないために、治療費が高額になることがほとんどですが、最近では治療費の保障が利くペット保険の加入が主流となってきました。

さまざまな保険会社がありますが、プラン内容によって月額費は異なり、2,000~5,000円ぐらいまでのプランが人気のようです。


飼い始めてからかかる費用

猫のいる部屋

猫を迎え入れてからの飼い始めのときには費用が一気に嵩みますが、その後は愛猫の性格や好みを考慮した上で、必要なアイテムを徐々に増やしていきましょう。

◆フード・おやつ

猫は嗜好性の高い動物となるため、フードの味に飽きてしまえば食欲が低下していくことがよくあります。

嗜好性だけでなく病気の猫ちゃんの場合は、療法食を与える必要も出てくるため、キャットフードの費用はピンキリだということを覚えておかなくてはいけません。

グラム数やメーカーにもよりますが、キャットフードは1,000円前後、おやつは300円前後の商品が多く販売されています。

◆消耗品

猫ちゃんが快適に室内で生活するためにも、ペット用の商品も欠かすことはできません。

とくに猫用おもちゃや爪とぎは、定期的に買い替えが必要となりますし、金額が安価な商品も多いため、ついつい愛猫のためにたくさん購入してしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。

猫砂やペットシーツも定期的な購入が必要となり、1,000円以上の商品が主流となっています。

ほかにも、ペット用ベッド、爪切り、ブラシ、シャンプーなども必要となってくるため、愛猫が気に入ってくれそうなもの、飼い主さんが使いやすいものを中心に選んでいくようにしましょう。

◆病院

愛猫がとくに病気やケガをしていなかったとしても、人間よりも歳をとるスピードが速いため、定期的な健康診断を行うために動物病院への受診が必要となってきます。

検査内容によって健康診断費用は異なりますが、5,000~10,000円ぐらいが相場となっています。

◆ペット保険更新費

ペット保険によっては年齢が上がることによって、更新費用も上がるケースがほとんどです。

高齢になればなるほど病気のリスクが上がってきますし、保険料が高くなるのは必然的とも言えるでしょう。

数百円から数千円とこちらもピンキリなため、ペット保険に加入の際にはしっかりと、保険料金の確認をしておくようにしてください。

◆光熱費

猫を飼うと日常的な光熱費も、高額になってきます。

とくに猫は極端な寒さや暑さに弱いため、1年を通して室内の温度を一定にしておかなくてはいけません。

夏場と冬場には電気料金が数千円アップすることを見越しつつ、快適な室内環境を整えておくようにしましょう。

平均より費用が嵩む場合もある

コスト

猫を飼う上でもっとも意識しておくべき費用は、医療費となります。

ある意味医療費が猫を飼う費用の中で、大きな割合を占めているといっても過言ではないほど、猫が病気やケガをした場合にかかる費用は高額となります。

猫の医療費は全額自己負担となり、ペット保険に加入していても保障される内容が保険によって異なるため、病気によっては全額負担をせざるを得ないケースも少なくありません。

猫の命を預かるということは、日常的にかかってくる費用だけでなく、病気やケガをしたときにこそ高額な費用がかかるため、ペット保険に入るなり貯蓄をするなどをして、しっかりと備えておくようにしましょう。


まとめ

カーペットの上でくつろぐ白猫

猫を飼うと決めたとき、生涯の費用についてしっかりと考えてからお迎えをしないと、急に体調を崩したときや病気などを患った際に、高額な医療費を請求されて困ってしまうケースがほとんどです。

猫も人間と同じように命がある生き物となるため、毎日のキャットフード代だけでは長生きさせることはできません。

健康で長生きしてもらうためにも、必要最低限の費用を準備するだけでなく、万が一にしっかりと備えておきながら、安心して愛猫と一緒の時間を過ごしていくようにしましょう。

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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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