猫の爪切りをする時、首に洗濯バサミをつけて猫を大人しくする方法です。
洗濯バサミを猫の首に付ける方法
①洗濯バサミを用意します。
この時、挟む力が強すぎないものを選びます。自分の指や手などに挟んで、試してみましょう。痛くない程度で、挟む力があるものが適しています。
力の強い洗濯バサミしかない場合、洗濯バサミのバネを緩めましょう。洗濯バサミの輪のところを、ペンチ等でほんの少し広げます。やりすぎると歪んで使えなくなることもあるので、慎重に、少しずつ広げてみてください。
②洗濯バサミを猫の首に挟む。
洗濯バサミを、猫の首の背中側につけます。挟む部分は、首の皮膚のやわらかい、伸びるところです。
個数は一個でよく、軽く挟まる程度で大丈夫です。猫に近づくときは、そっと、驚かさないようにして、落ち着いて挟みましょう。この時に嫌な思いをさせたり、興奮させたりすると、洗濯バサミの効果もなくなるかもしれません。
③猫が大人しくなる!
猫が、暴れなくなったり、じっと動かなくなったり、または体の力が抜けたように、大人しくなります。この間に、慌てないようにして、爪を切りましょう。
④爪切りの仕方
猫がじっとしてしゃがんだままの場合は、足をそっと体の下から出し、落ち着いて、爪を切ります。猫が倒れるくらいに力が抜けていたら、横にしたままで、爪を切っていきます。急に猫が動き出さないか、注意をはらいながら爪を切りましょう。大人しくなったからといって、焦ったり騒いだりせずに、おだやかに接してあげることが大切です。
なぜ洗濯バサミを首に挟むと、大人しくなるの?
この方法は、猫の反射反応を利用したものです。
子猫の時には、親猫に首を咥えられて、移動されていますね。猫の首の背中側の皮膚は伸びてゆとりがあるようにできていて、そこを咥えられても皮膚に負担がなく、子猫の体重を支えられるほど丈夫になっています。そして、首を咥えられた子猫は、親猫が動きやすいように、力が抜けたようになり大人しくなるというのが反射です。
この洗濯バサミを首に挟む方法は、この反射を利用し、親猫に咥えられている時の状態を作り出したものなのです。こうして大人しくなった間に、爪切りをしてしまうという方法です。
猫は大丈夫なの?
洗濯バサミで猫を挟むなんて、痛くないの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。
アメリカでの実験によると、洗濯バサミをつけることにより、瞳孔が開く、心拍数があがるなどの、猫の身体にとって特に悪い影響は、「でなかった」、という結果が出ているようです。
しかし、猫の気持ちまではわかりませんね。親猫にされる行為の真似だと言っても、もしかして、嫌だなとか、怖いとか、感じているかもしれません。
これは、爪切りなど必要な手入れをする場合「どうしても大人しくしてもらいたい時」の方法です。毎回押さえつけて爪を切っている、引っかかれて大変だ、などの思いをしている飼い主は、試してみても良いのではないでしょうか。
ただし、自分の猫の様子をよく見て、嫌がったり怖がったりしていないかをよく判断して、責任を持って行いましょう。
猫の首を洗濯バサミで挟むときの注意点!
・洗濯バサミの強さを確かめる!
・洗濯バサミをつけたまま逃げる可能性があるので、部屋の戸を閉めるなどして脱走しないようにしておく!
・猫が暴れたり、嫌がっているとわかったりする場合は諦める!
・洗濯バサミをはずす時には毛や皮膚をひっぱらないように気をつける!
全ての猫が大人しくなるわけではありません。自分の猫が、暴れたり嫌がったりして爪切りがなかなかできない、という時、以上の注意点に気をつけて、試してみてください。
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