1.ルーズスキンとは?
2.ルーズスキンは大切な役目をしている!
3.ルーズスキンができる時はいつ?どんな時?
4.ルーズスキンと他の病気などの見分け方はある?
5.ルーズスキンは猫の魅力である
ルーズスキンとは?
場所は、お腹から後ろ足の付け根にかけてで、皮膚がやわらかく、伸びたようになっています。歩くと、左右に揺れるのでよくわかります。
この猫のお腹のたるみは「ルーズスキン」と呼ばれ、年齢や、肥満かどうかに関係なく、見られるものです。また、オス、メスどちらにも見られます。
ルーズスキンは大切な役目をしている!
猫は瞬発力が高く、素早く動いたり、体を反らしたり曲げたりすることで、とても速く走ったりすることができます。
お腹にルーズスキンがあるおかげで、体が急激に、大きく動いても、皮膚が引っ張られてつっぱってしまうことのないように出来ているのです。
また、猫同士のけんかの時や外敵に襲われた時に、内臓に致命傷を負わないようにルーズスキンがあるとも言われています。
このルーズスキンは、ライオンやトラ、チーターやヒョウ、ヤマネコなど、ネコ科の動物に見られる特徴なのです。猫が自然界を生き抜くためにも、ルーズスキンは大切な役目をしていると言えますね。
ルーズスキンができる時はいつ?どんな時?
ルーズスキンは、急になるものではなく、猫の成長とともに徐々に出来て行きます。
避妊手術のためにメス猫のお腹の皮膚がたるんだようになることがありますが、これはルーズスキンとはまた別です。太ってきたから出来る、というものでもありません。
猫それぞれに、たるみかたの速さや度合いは違って個性があるので、他の猫と違うからといって心配する必要はありません。
ただ、避妊の手術の影響や、本当に太ったときに現れる体の変化でお腹が気になって見えることもありますので、その時は獣医さんに確認してもらいましょう。
ルーズスキンと他の病気などの見分け方はある?
お腹と後ろ足の付け根の間を触ってみてください。厚めの皮だけを触っている感触であれば、それはルーズスキンです。
触った時、つまんでみた時に、皮だけでなく、中に脂肪もあるような感触であれば、肥満の可能性が高くなります。また、猫の体を見て、丸太型だったり、寸胴でウエストがわからなかったりして、お腹にも脂肪がついていれば、それは肥満です。
体を触った時に、肋骨がわからない状態であれば肥満だと言われるので、それも参考にして触って確かめると良いでしょう。
肥満であれば、ダイエットさせてあげる方が、猫のためになります。適度な運動と、フードの管理が必要です。やせると、ルーズスキンがより目立って見えるようになるかも知れませんが、その場合は心配するものでもなく、普通の状態になったと考えれば良いでしょう。
避妊手術をしたり、何度も出産をしたりしたメス猫は、お腹の皮膚がより伸びてタプタプになることも多くあります。これも、病気ではありませんので、心配することはありません。
お腹のたるみを触って、何か異物を感じたり、皮だけでなくもっと何か他の厚みが感じられたり、ご飯を食べない、トイレに行かないなど、猫の様子が普段と違うというようであれば、獣医さんに診てもらいましょう。
ルーズスキンは猫の魅力である
ルーズスキンは、その状態で猫の健康に問題はなく、体に害を及ぼすようなものでもありません。
また、猫の種類によって出来やすい猫がいるそうです。アメリカンショートヘア、エジプシャンマウ、ベンガル、ピクシーボブなどの血を引く猫に多く見られるということです。さらに海外で行われているキャットショーでは、猫の種類によってはルーズスキンが高得点をもらえるポイントとなっているそうです。
ルーズスキンは猫を守り、猫の普段の動きを助ける、大切なたるみです。ルーズスキンをもった飼い猫を大切にかわいがってあげましょう。
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