成猫の里親になる5つのメリット!「大人猫は懐かない」は都市伝説!?

2017.03.07

成猫の里親になる5つのメリット!「大人猫は懐かない」は都市伝説!?

いつも気まぐれでマイペースな猫。子猫から飼わないと懐かない?いえいえ、そんな事はありません!じつは猫の譲渡会などで見かける成猫(大人の猫)には飼う時にメリットとなる要素がたくさん!今回は成猫の里親になる様々なメリットをご紹介します。

focebookシャア
ツイート

子猫より成猫の方が飼いやすい!?

「猫を飼うなら子猫から飼いたい」そんな思いを抱いている人は多いはず。「せっかくだから保護猫を迎えよう!」と譲渡会を見に行ったけど、成猫ばかりで諦めた…なんて事はありませんか?
じつは猫を飼いなれている方や、たくさんの猫に触れてきた保護猫ボランティアの方ほど「子猫よりも成猫の方がずっと飼いやすい!!」と口を揃えて言っています。

とはいえ本当に大人の猫は懐いてくれるのでしょうか?成猫の里親になるメリット・デメリットとは?ひとつずつ見ていきましょう。

◆成猫のメリット1・成猫は性格がわかっている

成猫 里親 メリット

成猫はその猫が「本来持っている性格」がわかるので「膝に乗るのが好き」「臆病」「他の猫が苦手」など、性格から判断して猫を選ぶ事が可能です。
保護主は保護した後に「馴化(人に馴れさせる)」をし、それから譲渡会に連れてきます。その間にその猫がどんな性格を持った猫なのか知る事ができるのです。

子猫の場合、幼いうちは子猫特有の好奇心や本能から無邪気な姿を見せてくれますが、将来その猫がどんな性格の猫になるのかはわかりません。保護主から猫の性格や特徴をよく聞いて里親になれば「想像していたのと違った…」という事態にはならずに済むでしょう。

◆成猫のメリット2・健康状態がわかっている

成猫 里親 メリット

保護主は猫を保護したらまず病院に連れて行き、猫の健康状態や持病の有無などをチェックします。譲渡会に参加している時点で、健康状態や昔かかっていた病気、持病などがわかるので、今後共に暮らしていく猫を選ぶ上で大きなメリットとなるでしょう。

子猫の場合、あまりにも小さい保護猫の場合はすぐに検査ができない場合もあります。さらに親猫がいない場合、親猫の健康状態から推測することもできないので、子猫が今後どんな病気になる可能性を持っているか?どんな体質の猫なのかはわからない場合も多いのです。

◆成猫のメリット3・お留守番ができる

成猫 里親 メリット

仕事や旅行等で家を空けることが多い方は断然成猫がオススメ。子猫は一日に3回はご飯を食べさせてあげなければならず、それが1回でも欠けたり、ちょっと体調を崩しただけでも命に関わってきてしまいます。さらにイタズラや遊びも大好きなので、留守の間に何が起こるかわかりません。

一方成猫はフードやトイレの準備さえしておけば、2~3日家を空けても大丈夫。子猫ほど激しい遊びを求めませんし、一日の半分以上は寝て過ごすのが猫の特徴のひとつ。身体も大人になっているので体調も安定していますし、持病がわかっていれば対処法もわかるので安心して出かけられます。

◆成猫のメリット4・賢くて甘え上手

成猫 里親 メリット

幼稚園児のように我慢を知らない子猫に比べて、すでに性格や行動が落ち着いている成猫は「していい事」「してはいけない事」「するといい事がある事」をすぐに理解するそうです。空気が読めるという事でしょうか!?
また、酷い環境の中から保護されてきた成猫ほど、人間によく懐いたり甘え上手になったりすることがあるそうです。なんだか胸が切なくなるお話ですね…。

◆成猫のメリット5・物を破壊されない

成猫 里親 メリット

元気いっぱいで体力も有り余っている子猫はあらゆる所に登ったり入ったり、飛びついたり粗相をしたり…。カーテンや障子が破られ、インテリア小物や食器など大切な物が破壊されて泣くに泣けない…そんな経験をお持ちの方も多いはず。

成猫は基本的に騒々しさや変化を嫌います。ひと通り家の中を見回ったら、やたらと暴れて物を破壊することもほとんどないでしょう。


成猫を飼うデメリットは?

好奇心旺盛で奔放な子猫と違い、成猫は警戒心が強くなっています。新しい環境に慣れるのに時間がかかる場合があり、一か月はかかると考えた方がいいでしょう。
ですがもともと人懐こい性格とわかっている成猫の里親になれば、あまり心配する必要はありませんから、そこは成猫の里親になる大きなメリットと言えます。

また、虐待にあっていたり人間にトラウマのある猫は、懐くまで時間がかかる事を覚悟しなければなりません。
ただ、心を込めて信頼を得る努力を続ければ、必ず心を開いてくれる瞬間が来るはず。その喜びはきっと大きなものになるでしょう。


成猫・子猫それぞれにいいところがある

「成猫を飼うのにデメリットはほとんどない。」たくさんの猫を見てきた方々は口を揃えて言います。逆に子猫を育てるのには大変な事が多く、「可愛いから子猫を飼い始めたが、体力的についていけなくて結局手放した」という高齢者の話も実際耳にします。
私自身「猫は子猫から飼うもの」という先入観があり、子猫から飼い始めたものの、成猫になるにつれ神経質な性格になり、なかなか懐かないので戸惑うこともありました。

子猫には子猫の、成猫には成猫のそれぞれに、飼う上でのメリット・デメリットがあります。自分の希望や生活スタイルに合わせて、じっくり考えることが大切なのではないでしょうか。

今でも里親さんを待っている成猫の保護猫は全国にたくさんいます。保護主さんからよくお話を聞いて、ぜひ一緒に暮らしていくパートナーとして迎えてあげて下さいね。



– おすすめ記事 –

・猫の多頭飼いのメリット・デメリット~わが家の多頭飼い事情~
・猫用ケージの種類をサイズ別・材質別に紹介!選び方のポイントや必要性も
・猫にいっぱい甘えてほしい!甘えん坊な猫の種類はこれ!
・保護猫が飼い猫になるまでのお手伝い。一時預かりボランティアとは?


focebookシャア
ツイート

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
もんさんみしぇる

もんさんみしぇる

愛猫は長毛のツンデレ猫ミシェルさん。いつもは猫の保護活動をお手伝いしたり、猫のことを書いてみたり。でもほんとはタロット占いで人間や猫ちゃんの気持ちを伝えたりするお仕事をしています☆


記事に関するお問い合わせはこちら